*

これからちょっとソマリランド

公開日: : 高野秀行の【非】日常模様

本日より約1年4ヶ月ぶりのソマリランド行きである。
帰国は今月の26日の予定。

おや、と思われた方もいると思う。そう、行程全部で三週間しかない。
本当は最低でも正味一カ月は行きたかったのだが、前後に仕事がどしゃどしゃ入って
こうなってしまった。

それもこれも私が「断る力」を存分に発揮していないからだ。
たいへん反省している。
仕事を理由にいちばんやりたいことができなくなったら、
何のために生きているのかわからない。

まあ、今年はたぶん夏と冬にあと2回くらいソマリランド(あるいはプントランドか南部ソマリア)取材に行くと思うので、
今回は短くても勘弁してやることにしよう。
それに何と言っても久しぶりのソマリランドは楽しみだ。
見たいもの、訊きたいことは山ほどある。

今回は『謎の独立国家ソマリランド』の続篇(ソマリ本第2弾)追加取材と
ソマリ本第3弾の取材を行う予定。
いつものように一人で行くつもりだったが、急遽探検部の竹村先輩が納豆取材に引き続き、
同行することになった。
先輩は映像を撮ってくれるのでありがたい。

ではみなさんによいご報告ができますように期待して行って参ります。

関連記事

no image

4月12日は土曜日

数日前、「緊急告知」として書いたTSUTAYA盛岡店のイベント。 4月12日(日)と書いてあった。

記事を読む

no image

タカノゴダン来宅

先週は客人がぞこぞこうちにやってきて、中には泊っていく人もおり、 「民宿&居酒屋タカノ」状態だった。

記事を読む

本当の本物は深海で弾ける

いろんなことがありすぎて、ブログを書く暇がない。 ここ数日の出来事を簡単に羅列してみましょう。

記事を読む

no image

形見の銃弾

 義父が昨年1月、義母が今月と、相次いで亡くなったため、 妻の実家は遺品の山である。  なにしろ8

記事を読む

no image

ワット・パクナム

成田にあるワット・パクナム別院に行く。 日本にたった一つあるタイ人のお寺だ。 ここでウチザワさんが「

記事を読む

no image

今までいちばんビビッたのは…?

上智対談講義第3回目はミャンマーで辺境専門旅行会社を経営する金澤聖太師範。 (極真空手の猛者なので私

記事を読む

no image

バングラ飲酒紀行

年末の締切りが一段落した。 問題の「生き方本」のほか、 Gダイアリー掲載の「ソマリランド2」、それに

記事を読む

no image

パリジャンは味オンチ

最近フランス料理店の取材をしていたので、ミツコ・ザハー『パリジャンは味オンチ』(小学館101新書)

記事を読む

no image

京極堂に会う

平山夢明さんと京極夏彦さんがホストを務めるFM東京のラジオで、『困ってるひと』の大野更紗さんがときど

記事を読む

no image

世界の巨乳に夢を見ろ?!

   珍しく午前中に家を出て、東西線で移動中、突然便意を催した。  九段下の駅の便所に駆け込んだとこ

記事を読む

Comment

  1. EMI より:

    続編出ないかなあ。出て欲しいなあ。と思っていました。
    続編楽しみにしています!
    お気をつけて!

  2. SUE より:

    「仕事を理由にいちばんやりたいことができなくなったら、 何のために生きているのかわからない。」

    いちファンですが、さりげなく書かれているこの言葉が心にぐっと刺さり、コメントせずにいられませんでした。 
    今後の著作を楽しみにしています。危険に巻き込まれませんように。

  3. 久本彩蘭 より:

    はじめまして。本日3/6ジプチ経由で3/10アジスアベバに入りすぐにソマリランドに行きたいのですが、ソマリランドのVISAオフィスの場所を教えて頂けますでしょうか?場所、住所、連絡先などもしお分かりでしたら是非ご教授下さいますか?後アジスアベバーハルゲイサ間のエアーチケットはアジスアベバにてすぐ購入可能ですか?謎の独立国家ソマリランドは勿論道中一緒です!丁度同じ時期にソマリランドに滞在できるの心から嬉しいです。
    不躾に突然質問ばかりのメールで恐縮です。アジスアベバのソマリランドVISAオフィスに問い合わせメールを送りましたが、折り返し連絡します。とのメールが一度来て以降は連絡がありません。3/10アジスアベバに入り3/18夜中帰国便に乗ります。その八日間の間に数日でもソマリランドに入りたいと思っております。

  4. 高野秀行 より:

    ソマリランド大使館はBole RoadからZimbabwe stの方へ少し入ったBole Mikeというエリアにあります。各国の大使館がたくさんあり、でもちょっとわかりにくい場所ですね。エアーチケットはすぐ買えるんじゃないでしょうか。…とここまで書いて気づいたけど、きっともう用は済んでるでしょうね。あと、今更ですが、ジブチから直でハルゲイサに行けばよかったのに。ジブチにソマリランド大使館もあるし、フライトも普通にあるし。私がまだ書いてないからでしょうね。続編ではその辺のことも書きます。

    • 久本サイラ より:

      ありがとうございます。
      ジプチから往復となるとジプチでの滞在日数が多くなるので涼しいアジスアベバからの往復に決めました。
      もし行けなくてジプチ10日間の滞在は辛いと思いまして。
      あと、ジプチのソマリランド大使館の場所はどこでしょう。ここでビザとっておきたいと思うのですが、あとジプチのホテル情報とかあったら教えていただければ幸いです。
      ちなみに今朝のエチオピア航空アジス行き飛ばなかったので航空会社の用意したバンコックのホテルに主人と泊まってます。明日は無事飛びジプチ入りできることを祈ってます。

  5. 高野秀行 より:

    なるほど。ジブチのソマリランド事務所の住所はわからないですが、とにかく小さい町なのでホテルのフロントに訊けばまずわかるでしょう。ビザはその場で発行してくれます。ジブチにはエチオピア航空のオフィスもあるので、アディスアベバからハルゲイサまでのチケットも買えると思いますよ。あと、ジブチのホテルは常に不足気味なので、絶対予約していった方がいいです。ネットで空室か見つけ次第予約するべきと思います。ジブチのホテルはかなり高いです。

  6. 久本サイラ より:

    今朝、無事ジプチ到着しました。
    預けなければよかったのですが預けた荷物出てきませんでした。アジスージプチ夕方の便があるので、それで届くことを祈って、とりあえずカートで到着祝いです。
    ソマリランド大使館は明日、日曜日もやってるみたいなので明日ビザ取りに行きます。
    明後日、10日月曜日にアジスアベバに帰りビザ、チケットが取れれば12,か13日にハルゲイサ到着です。

  7. スクナ より:

    高野さん、はじめまして。
    ぼくは「アフリカの角」地域に関心を持っている者です。「謎の独立国家ソマリランド」はとても興味深く読ませていただきました。
    今度のソマリランド行き、すごく期待しています。
    アル・マド山地の縦断探検とテーディモ「遺跡?」
    の実態解明が実現できるとすばらしいですね。
    どうかご無事でお帰りくださいますように。

  8. 久本健二 より:

    こんにちは
    妻が何度か投稿させていただいてます。
    昨夜、なくなった荷物も無事届き、今朝ソマリランドビザもゲットしました、5400ジプチフランで外貨は受け付けてくれませんが、その場でスタンプのビザくれました。場所は日本大使館のサイトの地図を開くと出てます。
    アジスアベバーハルゲイサ間のチケットは往復約446ドル、3泊だけですが13日にハルゲイサに着きます。
    噛みすぎで顎が筋肉痛です。

  9. 久本健二 より:

    3月10日未明、ジプチで妻サイラがホテルで脳内出血により急死しました。
    来週一緒に帰国予定です。
    ソマリランドのビザ、チケットともにゲットしていたのに残念です。
    いつもなら聞き慣れているアザーンがすごく悲しく聞こえます。
    ジプチの人たちの優しさが心にしみます。

  10. 高野秀行 より:

    ショックで言葉もありません。
    あり得ないという気持ちです。

  11. 加藤弘也 より:

    こんにちは はじめましてです

    一昨日の愛知県公立高校入試に問題文として『またやぶけ』が出題されておりました

    こういうのの引用の承諾とか実際に解いてみたご感想とか ぜひまたエッセイかなんかで書いてください!

    『ムベンベ』以来の一ファンです

  12. 久本健二 より:

    先日、妻の死後10日が過ぎてようやく妻と2人パリ経由で帰国することができました。
    ジブチの諸管轄、Hotel al marina、日本大使館、フランス軍その他大勢の方々のご御尽力のおかげです。
    謎の独立国家ソマリランド をお世話になった日本大使館に寄贈させていただきました。既に読んでおられる館員のかたもおられました。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑