*

どうしてここで鳴る!

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

上智の講義は早くも7回目。
ゲストは映画とフィリピンと在日外国人メディアの専門家・小池昌氏。
かつて私が在日外国人新聞社「エイジアン」(仮名)にいたとき、
一緒に仕事をしていた人である。
小池さんは今までいろいろな大学で講師を務めていただけあり、
いつものゲストより数段、話しなれていて、
実にちゃんとした授業になっていた。
もちろん、私も受講生側である。
唯一残念だったのは、小池さんが昔、フィリピンのポルノ映画を日本に紹介しようとした話。
「日本とフィリピンではポルノもちがいます。
向こうはカメラがいやらしい。なめるように撮るんです…」
と言ったところで授業終了のチャイムが鳴った。
「どうしてここで鳴る!」と本気で叫んでしまった。
(学生たちは笑っていた)
そのあと、いつもゲストとやっているように、小池さんと食事をしたのだが、
なんせ場所がファミレス。
とても続きが聞ける環境ではない。
結局、ポルノ比較文化の話は聞けずじまい。
あー、知りたい…。

関連記事

no image

なぜ妻子持ちは超過酷に挑むのか

1カ月ほど前、鏑木毅『激走100マイル 世界一過酷なトレイルラン』(新潮社)という本を読んで感銘

記事を読む

no image

死んでも「生きるハードボイルド」

肝心の陳会長の話をしていなかった。 私はトリオ・ザ・パンチもイカ天も見たことがなく、したがって内藤陳

記事を読む

no image

家宝、誕生

新刊「ミャンマーの柳生一族」のおどろおどろしい表紙に笑った人も多いだろう。 「昔の東映時代劇みたい」

記事を読む

no image

ビルマロード完全走破!

。 (写真:ナガの吊り橋を渡るロケ隊のバイク)  40日にわたるミャンマー辺境のロケを終え、今日の昼

記事を読む

no image

冷や汗をかいた…

『本の雑誌 おすすめ文庫王国2006』が発売された。 毎年楽しみにしているムックだが、今回は私自身も

記事を読む

no image

『ワセダ1.5坪青春記』見本、届く

前にもお伝えした『ワセダ三畳青春記』の韓国語版、 『ワセダ1.5坪青春記』の見本が届いた。 おおっ

記事を読む

no image

狂言

国立能楽堂で行われた「春狂言2009」を観にいく。 と言ったら意外に思われるかもしれないが、 狂言く

記事を読む

no image

中国40年の狂気

また外出。 町のあちこちで運動会の練習をしている。 「フレー、フレー、赤組!」なんて今でも言ってる

記事を読む

no image

怪獣ノノゴン、上智に現る!

「探検業界の寅さん」「永遠の日雇い青年」こと野々山富雄氏が 上智大学の対談ゲストに登場。 かつて一

記事を読む

no image

「シャバはつらいよ」連載開始!

大野更紗「困ってるひと」の続編、「シャバは辛いよ」がポプラ・ビーチにて連載が始まった。 今回、私は

記事を読む

Comment

  1. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
    続きは聞かなかった(聞けなかった)んですね〜残念!
    でも聞かない方が想像が膨らんでよかったかも知れないので
    これからも決して続きを知ろうとしないで下さい(笑)
    ーで、叫んだのが学生じゃなく高野さんてところが、
    それを笑ってたのが高野さんでなく学生ってところが、最高です!

  2. 彭家声のグラサン タモリかと思った。 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.04506.648)
    前の麻薬増産の記事について
    2000年以降、幾度とコーカン自治区(ラオカイとか)へ参ってます。ちなみに私を同業者と思ってください。思うのですが、隣の国での需要が増えたためでないでしょうか?。というのは、以前からルイリーからラショー経由マンダレー方面への物流が盛んで、日本製10トントラックがノロノロと行き来していましたが、なぜか最近ラオカイやクンロンを経由するトラックが増えています。で、隣の国ではミャンマー関連の麻薬密輸入の事案が増えているといいますが、どうなんでしょうか?

  3. のりこ より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.0.4) Gecko/2008102920 Firefox/3.0.4
    上智大学の法科大学院長である長沼範良教授が教え子の女子学生を強姦した事件は国民に大きな衝撃を与えている。刑事訴訟法の権威で司法試験委員でもあるこの法科大学院長は、今までにも多数の女子学生を強姦し彼女たちの人生を破壊してきた。この教授は受け持つ科目の成績を悪くつけてなかなか単位を取らせないので知られている。しかし本当は、学生ができていてもかわいい女の子にはわざと悪い点をつけてそれをネタに脅迫して強姦に追い込んでいたというのが真相なのだ。今回の強姦でも一年生の女子学生にことさら「キミの成績は悪いよ」と脅迫し「司法試験委員の私が強姦すれば合格は間違いなしだ」と迫っている。こうして彼女のスカートとパンティーを一挙に下ろして長沼範良教授は女子学生を裸にしたのである。大学の科目や司法試験が強姦の道具に使われている現在こんな悪逆非道な試験など受けたくもないし、政府の要職についたやつらはこんなにたくさんの何の罪もない人々の人生を破壊してきたのだ。この強姦法科大学院長は、逃げ出した女の子からはぎとったブラジャーなど下着を教授の自宅にまで持ち帰っているのは追いはぎにも劣る醜悪さである。このあいだ東京大学法学部の教授が女の子のおシリにむしゃぶりついて逮捕されたように、この強姦法科大学院長も東大法学部出身で子どもの権利を守るとか政府の委員会でほざいていたのが教え子の肉体も精神も破壊しまくっているのだ。表向きは善良そうでも裏では犯罪やり放題の凶悪犯どもは学問を利用して次々と教え子をヤイバにかけて食い物にしている。こんな最悪の日本を滅ぼさなければならない。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年3月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
PAGE TOP ↑