美しさへの努力は芸能人の定め

　今回はまったくの無駄話。
　人口が少ないのと繁華街で行く場所が限られているからか、けっこうマレーシアでは芸能人を目撃する。
　先日もセランゴールの州都シャーアラムのPKNSというビルにある新聞雑誌などを売っている雑貨屋でバッタのように大きなサングラスをかけたジーンズ姿のマレーに美人を見かけた。10代の芸能人かなぐらいにしか思っていなかった。店主となにやら話していたようだったが、話し方も“ジャリタレ（死語？）”ぽかった。

　しかし、その声をよくよく聞いてみると、彼女がジアナ・ゼインであることがわかった。彼女はシティが登場する前の90年代前半に圧倒的にパワフル・ボイスでポップス界を席巻した人。好き嫌いは別として、マレー的な情熱の激しさを表現させたらピカイチの人材だ。
　それで驚いたのは、彼女がスタイル抜群に変貌していたことだ。確か彼女ももう37、8。二児の母なのだ。下世話な話で申し訳ないが、彼女はヒップが大きな体型だったのだがそれもすっきり。人間の体型ってこんなに変わるものなのか。
　やはり当地でも痩身が流行りで彼女なんかも「使用前、使用後」の広告に登場している。マレー系は食事に脂と糖分が多いので、やはり太り易いようだ。特にナシ・レマなどでよく使われるココナツ・ミルクはカロリーが高い。もうひとつついでに言うと、ナシ・レマのレマは「脂肪」という言葉と同義だ。加えて女性が運動する姿はあまり見かけない。
　それでジアナのことだが、見られる商売としてものすごい努力をしているようだ。彼女が利用している痩身サロンも非常にいいのかもしれないが。（だとしたら広告効果抜群ですな）
　やはり、普通のマレーの女の子は10代と20代で別人になってしまうことが多いから。同じ頃に活躍したアイシャという歌手は、かなりふくよかになって最近は芸能活動もしていない。でも、彼女よりもひとつ上ぐらいのロックシンガー、エラもまだキレイだなぁ。しかし、エラのほうは結婚もしない飛んでいる女性になっているが。
　彼女は今日から封切られる青春映画『Sembila2005』に特別出演するとのこと。ちなみに『Sembila』は10年前に大ヒットした作品で彼女とエラ・ファジーラ、そしてWingsのアウィーの恋愛模様を描いた作品。2005は欧亜系のヴィンスとヘティ・サリーンが主演する。
　また、レーベルがソニー・BMGになり、彼女の30曲入りベスト盤も発売された。90年代の彼女を知りたい方はどうぞ。
　

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