日本は6月から夏服。しかし、マレーシアは1年中夏服。
“クールビズ”をアジアから学ぼうと言う日本にしてはなかなかセンスのある企画『クールアジア2006』が渋谷で行われた。
この企画でアジア6カ国の大使が民族服で参加したとの話。
朝日新聞のHPに記事が出た。
のであるが、「モデルは、中国の王毅(ワン・イー)大使らカンボジア、韓国、フィリピンなど6カ国の駐日大使が務めた」との記述。写真の中央にはマルズキ日本国マレーシア大使夫妻が写っているのに文中にはマレーシアの文字なし。(マレーシア観光局はHPの広告主なのになぁ)
不憫なので、地元紙に出たマルズキ大使夫妻の記事から写真を掲載する次第。
大体民族衣装というのは、女性の方が現代でも着られることが多いのに対し、男性のものは日常生活ではあまり見られないもの。常夏のマレーシアにはマレー系の民族服のほかにバティック・シャツという独特の服装がある。
マルズキ大使が着ているのもこのバティック・シャツだ。
バティックというのはろうけつ染めの柄のことを示す。基本的には襟付きのシャツで裾をズボンから出して着る。素材は絹の高級素材もあれば、木綿やレーヨンなどもある。マレーシアではどの民族でも着られるし、ネクタイとスーツに代わる正装である。もちろん合理的で涼しいし、男でもファッションセンスの主張もできるのだが、やはり仕事場での着用となると限られてくる。
まぁ、どこの常夏の途上国でもそうなのであるが、夏でもネクタイとスーツでエアコンを効かせた職場で働いていることを示すのと同時に洋装で権威を誇示すのるがエリートの相場で、マレーシアでもまだまだクールビズの雰囲気はない。
一方、女性の方は隣の奥様のようにマレー系の民族服(これはちょっと現代的なデザインが入っていそう)で立ち働く姿が見られるもの。別にイスラム教の服ではないので、中華系やインド系の女性も着用している。
常夏の国にいるくせにマレーシアももっと男もクールビズになって欲しいとおかしなことを思ってしまうのだが…。
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