今回は、ちょっとばかりローカル・サッカーの話題を。
昨日、東南アジア10カ国による大会、タイガー・カップの準決勝でマレーシアとインドネシアが対戦した。
結果は残念ながらマレーシアの決勝進出ならず、ちょっと意気消沈だ。
高野秀行さんがサカー選手の名前で国々を知るということをお書きになっていたので、私も僭越ながら少しばかり。
マレーシアはちょくちょく書いているとおり、大別するとマレー系、中華系、インド系からなる多民族国家。人口比率はかなり大雑把に6:3:1としておこう。
今回の代表チームで22人中、マレー系14人、中華系5人、インド系3人。中華系が人口比率からして半分ぐらい、逆にインド系は2倍ぐらいの参加率といえばいいだろう。
やはり、安定した収入を見込める職種を選ぶ中華系の性格が表れているとみていい。
そして同じく中華系、マレー系、インド系からなる多民族国家シンガポール。
こちらは7.5:1.5:0.7といった人口比率。
今回の代表チームで22人中、マレー系16人、インド系1人、白人系1人、アフリカ系2人、そしてなんと中華系がたったの1人。(1名は不明)
ちょっとばかり解説すると、アフリカ系のひとりはナイジェリアからの帰化した人らしい。白人系は宗主国の英国人で古くから移住している人かもしれない。
特筆すべきは、マレー系がマレーシア代表よりも多いことと中華系が極端に少ないこと。
やはり、マレー系のほうがサッカーがうまいという単純な理由だけではなく、極端な経済至上主義と学歴社会が大多数の華人にスポーツに向かわせないといった理由だろう。
マレーシアは独立の父ラーマン初代首相が趣味人で、独立前からサッカー協会の会長につくなど、サッカーを多民族の国民統合に役立ててきた。
ブラジル人が「サッカーはアミーゴを作るため」と言うことに通じる。
翻ってシンガポールの建国の父、リー初代首相は芸術やスポーツに興味を示さない人で、小国としての生き残りのために国民を勤勉にすることに熱心だった。
日本では想像し難いが、やはりリーダーの個性が国民性に表れているのではないか。
やはり代表チームは国民の希望を担っており、国民も代表を応援することが愛国心の発露であるのが自然だ。
昨日の試合も6万人の観衆をスタジアムに集めた。在住インドネシア人も1万人いたらしい。こちらでもサッカーの人気はたいしたものだ。
シンガポールは決勝に駒を進めており、2度目の優勝を狙っている。
しかも開催地はシンガポール。
多数派中華系にとって代表チームは「同国民だが異人種のチーム」。
このチームに肩入れするほど、シンガポールの国民統合が進んでいるのか、興味がある。
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はい、次はサッカーネタだと確信していました。予定通り、コメントさせてください(笑)。
シンガポールの白人選手「なんとかベネットくん」はイングランド生まれです。わたしの知っている限り、シンガポール代表には過去にブラジル、クロアチア出身の気化選手がいましたが、実力はあまりたいしたことはなかったという印象です。やはり、あのナイジェリア気化選手はワールドカップ予選の対日本戦でも何度か危ないシーンを作り出していて、ちょっと“作り”が違うなというカンジでした。
実はさいきん、シンガポールにはポテンシャルを感ずるようになってきました。まだタイ、インドネシアに及ばない段階かもしれませんが、シンガポールの国力とか経済力、気力(?)などを含めて、成長の余地がだいぶ残されているように思えてきたのです。ということもあって、今回のタイガーカップ決勝には注目しています。(見られないけど……)。
シンガポールの人々にもサッカー好きがやたら多いですが、現状ではやっぱりプレミアリーグ観戦者どまり。国内リーグとか代表の試合をわざわざ観にいくのはご指摘の通り、“マレー人”が圧倒的に多いんですよね。でも、代表が強くなれ
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(最初のコメント途中で切れちゃいました…)
ば自然とサポートも増えるはず。
未来のシンガポール——異民族同士さらに仲良く、というよりは、混血化(不適当な表現?)が進んでいくようなカンジが個人的にはしています。98年タイガーカップでのシンガポール優勝は、タイ/インドネシアの八百長的自滅(?)もあり、ちょっとフロックぽかったような気がしますが(こらこら)、もし今回優勝すれば本物ですね!
サカー選手の名前で国々を知る——。蛇足ですが、虎杯サイトで東ティモールのラインアップを観たら、ポルトガル語の名前がずらりと並んでいて、ブラジル並みに強そうです……。
http://www.tigercup.org/en/tournament/players.asp?cid=1108&sqid=918&ccd=TLS&tbl=Y
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嬉しい人がフォローしてくれました。
やっぱ、しんさんが出てくれなきゃ。
ボクのレベルは、中華系のいないシンガポール・サッカー代表チームは、マレー系がいないミス・マレーシアですから。まぁ、どちらも面白い現象ってな感じのよもやま話ですから。
ありましたね。98年のタイガーカップでのタイとインドネシアの勝利放棄試合。予選同リーグで勝って1位通過だと移動を強いられるので、両チームとも負けたがった、という恐ろしく変な事情でしたね。
開催国ベトナムの変な日程の組み方が原因で。
結局、業を煮やしたインドネシアが自陣ゴールに蹴り込むという異常さ。
両代表とも2ヶ月間出場停止でした。
そのころW杯フランス大会ブームでインドネシアで制作された“オレ、オレ・ソング”のビデオ・クリップの中でタイ−インドネシア戦が設定だったもの憶えていますか。
試合前のフラッグ交換で、インドネシアはタイから米をもらうというギャグ(インドネシアは通貨危機で大打撃を受けた)がこの事件と重なって、「これで手打ちなのかな」と笑ってしまいました。
サッカー周辺の話は得意なアサ・ネギシ…。
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>ありましたね。98年のタイガーカップでのタイとインドネシアの勝利放棄試合。
あの試合、「録画しておくんだった」とほんのちょっとだけ悔やんでいます。ふつうの八百長以上に不気味な試合でした。両国代表とも試合開始直後から(?)観客席にシュートとかしたりしていましたが、インドネシア側は、ゴールキーパーがドリブルでぐんぐん上がっていき中央突破を試みるなど(笑)かなり露骨にやっていましたね。
勝ちたくないんなら点を入れなければいいと思うんですが、両国とも2点ずつ(?)取っていたのもヘン。終了間際の故意のオウンゴールは、「あ〜、ついにやっちゃったよ……。さすが、インドネシア……」。(タイ選手にはあそこまでやる勇気はなかった?)
その後すぐにAFCやFIFAから怒られて……。それで、準決勝はそれぞれシンガポール、ベトナムにコロッと負けていたのも実に嘘っぽかったです。その年12月のアジア大会は、タイが開催国だったということで、特別に出場を許可されたんですよね。それで、タイは準々決勝で韓国に勝利。大フィーヴァーでした!
>“オレ、オレ・ソング”のビデオ・クリップの中でタイ−インドネシア戦が設定だ
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(また切れちゃいました。文字数制限あり?)
ったもの憶えていますか。
なんか話に聞いたことがあるような気はしますが、当時ワタシがおったタイでは見る機会がなかったかもしれません。
話は変わって、ペナンに日本人選手が入るようですヨ。
http://afclovers.blogtribe.org/entry-cc4f49e26ea01e56a38cd726d5fab06d.html
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しんさん、さすがの情報力ですね。
伊藤壇選手ですね。
さっそく現地邦人応援団結成かな。
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しんさん、おひさしぶりです。
そして、あけましておめでとうございます。
コメントの文字制限3000文字まで上げておきました。
これで心おきなく?き込めるはずです。
ということで管理人がしゃしゃり出てすみませんでした・・・。