日本では偽1万円札が出回っているとの話。
まだ慣れていない新札を偽造したものだと思ったら、旧札のほうらしい。
新札は偽造が不可能なほど精巧なのか、などというのは私がここで書いても仕方がないので、マレーシアでのお金の扱いの話でもしよう。
マレーシアでも日本の新札流通のタイミングで新5リンギット紙幣が流通し始めた。
折りしもイスラム教徒最大の祝日ハリラヤ・プアサの前というタイミングが心憎いところ。ハリラヤ・プアサにも日本のお年玉のように子供もお小遣いを子袋に入れて配る習慣がある。この習慣は、日本のお年玉のルーツである中華系のそれを真似したものであろう。
なんで5リンギットの新札と関係があるというとイスラム教の好きな緑色の紙幣だからである。ハリラヤ・プアサ後になると、一気にドドドと出回った。すぐ使ってしまったんだろうなぁ。
この5リンギット新札は、紙幣というには語弊があるかもしれない。素材はプラスチック(ポリ樹脂といえばいいのか)なのだ。それだけではなく、手の込んでいることにに透明な部分が紙幣の左側に入っている。これが本当の「すかし」なのかもしれない。さらにこの「すかし」の部分が一枚一枚ずれているという手の込みよう。(何でなのかはよく知らない)
大きな利点は耐久度が高いこと。旧札よりも2倍以上、寿命が長い。マレーシア・リンギットには、このほか1、10、50があり、このプラスチック製に移行していくそうだ。
この5リンギット新札、スリアKLCCの駐車料金徴収の機械ですんなり使えた。日本では新札が出ると機械が対応していないことが問題になっていることを考えると、随分便利だと思うが、もしかしったらこちらの機械がいい加減でないかと心配にもなる。
まぁ、料金徴収機械が絶対的に少ないから対応が速いのかもしれない。(でも、10リンギットの新札が出たときは電車チケットの機械が受け付けなくて苦労した。今でも使えないような気がするから、やはりまだまだだ)
お金に関することで気になるのは、小銭の扱い。
こちらでも量販店などが1セン(リンギットの1/100。最小単位)単位で値段をつけるようになり、またレストランでも5%の税金があったりするので、1セン硬貨の小銭がたまってくる。
細かい話だが、この1セン硬貨がたまるのを避けるために例えば、支払いに26センという端数が出たとき、5セン硬貨のお釣りにしてもらうために31センを出しても、こちらの意図がわからない人が多い。
1セン硬貨を突っ返されるか、ひどい場合はそのまま1セン硬貨5枚帰ってきてしまう。
またまた細かい話だが、勝手に1セン単位のお釣りを四捨五入されることも多い。例えば37センのお釣りを何も言わずに勝手に35セン返すような場合もある。一応、客なんだから一言ことわって欲しいものだが、逆に多く返してくれることもあるので、文句は言わないのが不文律になっている(らしい)。
ホントにどうでもいい与太話なのだが、最後ぐらいに役に立つ話を。
このたまる一方の1セン硬貨、10円玉と同じ色で銅貨なのだろうけれども、磁石にくっつくのだ。(初めてのときは、そんなアホな!と思った)
小銭を選別するときに便利なので、試して欲しい。
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>マレーシア・リンギットには、このほか1、10、50があり、
100リンギットもあるでー。
もう作っていないらしいけど、2リンギットも流通してるし。
1.10.50だけがプラスチックになるってことかしらね?
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すっ、すいません。
ビンボー暮らしになって手にしなくなった100リンギット札もありました。
ちなみにアジア経済危機の98年に導入した資本規制により、500、1000リンギット札は廃止になりました。
1000リンギット札は、今考えてみれば日本円の1万円を超える高額紙幣だったですね。いまでこそ1リンギットは28円いかないですが、90年初頭は50円前後のレートだったので、5万円相当の高額紙幣だったのです。
やはり偽紙幣が出回っていた記憶があります。没収されたら泡を吹く額ですね。