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国営放送局によるオーケストラ歌謡アルバム – アサ・ネギシのページ/Music Raja
アサ・ネギシのページ/Music Raja
マレーシア・ライターの見聞録

国営放送局によるオーケストラ歌謡アルバム

 ちょっと“アサ・ネギシ、やっぱ過去に引きこもっている”といわれそうなアルバムの紹介。
 もうジャケからしてアナクロなのだが、本作は国営放送局RTM(ラジオ・テレビ・マレーシア)による『Lagu-Lagu Eksklusif Orkestra』という作品。直訳するとオーケストラによる特別曲といった意味で、RTM用の歌番組などで実現した所属オーケストラと地元アーティストなどの共演を録音したものだ。曲は、往年の名曲が大半だが、新曲も入っている。
 ちょっと解説を加えると、国営放送であるRTMは、NHKの特質のひとつである文化を守るという部分を大切にしているテレビ局で、ちょっとスタイルは古い感じがするが、オーケストラを従えた歌番組なんかを作り続けている。まぁ、どうしてもアーティストや歌手も“お抱え”で、いまどきの尖がった連中などにはハードルが高いようであるが…。
 それで、本作で歌っているアーティストはというと、さぞ過去の人だろうと想像してしまうが、ダヤン・ヌルファイザ(Dayang Nurfaizah)やアディバ・ノール(Adibah Noor)などちゃんと若者にも名が通っている人が出ている。
 ちょっと懐かしいのは、シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)とレコード会社が同じだった実力派リザ・ハニム(Liza Hanim)も。あと、やはりシティと共演したことでファンには聞き覚えがあるタンスリ・SM.サリム(SM.Salim)、そしてRTMも「やるなぁ」と思わせるのはIkhlimのボーカルだったサリーム(Saleem)。サリームなんかは、人身事故を起こしたりして、私生活は騒がしい人だったけど、RTMは見捨てていないんだなぁ。ついでに民族楽器のユニット、Mohram(モーラム)もシティとノラニザ・イドリス(Noranizah Idris)の共演曲「Hati Kama」を演奏している。
 なんだかほとんどついてきてくれる人のいない話をしているが、本作は、P.ラムリー時代からマレー音楽がルーツとして立ち位置にしているムード歌謡という伝統を綿々と引き継いでいる。オーケストラといっても、ジャズっぽいフィーリングで演奏している曲もある。
 で、何が言いたいのかというと、そう「マレー音楽には、ムード音楽的な叙情がないとダメだ!」にあらためてリスナーとしてたどり着いたこと。もうこれを言ってしまうとサッカーの自殺点(OG、って言い換えなのかな)なのだが、最近の歌は、メロディーは口ずさみやすいけどムードと感情移入への吸引力がない。
 なんとかインドネシア・メロディーの下手なコピーは止めてくれないものか!、と言いたい。
 とちくるっているが、弁解するとこのアルバム、それほどベタっとしているわけでもなく、洒脱な音もある。でも、やっぱちょっとアレンジの感性は古いけどね。
 
 新曲も入っているので、お得感があり。だって、15曲入りでRM10だよ。
 しかも売っている場所が、当地でハイパーマーケットと呼ばれる安売りスーパーのGIANT。
 繰り返すけど、音楽番組の手練RTMオーケストラのアルバムがRM10!
 下手なデモ音源から抜け出ていないアルバムよりも、マレー音楽の本質がわかる作品だ。

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1 Comment

  1. shion shion
    2007年10月21日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)
    三連投ですみません。こちらの記事がまとめてUPされたので、コメントも連投中でございます…。
    今回の話題、比較的新しいマレー音楽ファンの方以外は、付いて行ける人が沢山いるような気がいたしますが…違うかなぁ? 私はこれ、すごく欲しいです。収録曲目が知りたい!
    > 「マレー音楽には、ムード音楽的な叙情がないとダメだ!」
    私も賛成です。これに加えて私的には『民族音楽的素朴さ』も欲しいです。ムード歌謡的なオーケストレーションにグンダンとスリンの音なんか入ってるともう…ツボにはまりまくりです。

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