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熱きバトルが繰り広げられる運転事情 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

熱きバトルが繰り広げられる運転事情

 また少しばかり自動車の話題。
 1月1日から高速道路が10%値上げされた。
 KLからJBに行くのに45リンギットくらいになった。
 バスに乗ればせいぜい30リンギットだから、運転のリスクと労力、そしてガソリン代を含めるとけっして安くない。相乗りで割り勘ならばいいが、一人だとやはり高い。
 まぁ、マレーシア人に言わせれば目的地についてタクシーに乗れば同じぐらいになるというだろう。
 マレーシアの高速道路の快適さを考えれば、自分のクルマを飛ばしたくなるのは理解できる。かくしてボクもペナン、JBには運転していくことが多い。
 それで昨日の話題ではないが、運転のマナー。
 追い越し車線を走っていると、後ろからライトをパッシング(ハイビームとロービームのレバーをチカチカする)して煽ってくるヤツには閉口する。
 長年運転していて感じたのは、「車格」。つまり、クルマの値段の序列がパッシング行為に大いに関係がある。
 パッシングして煽ってくるクルマの不動のナンバー1はベンツ。
 それもこちらの車種をみてパッシングするから気分が悪い。
 ベンツに続くのはもちろんBMW。その次に数は少ないがボルボあたりがくる。
 最近伸してきたのがホンダ、トヨタの日本勢。やはり、F1の開催国だけあり、気分も琢磨なのか。フランス車、イタリア車は絶対的に少ないのでわからないが、ルノーとプジョーあたりに乗っている連中も昨年はF1上昇気分だったろう。
 国内勢ではプロトンの高級車のペルダナ。高級セダンなのにトッポイ外装になっている連中もいる。どんなセンスなんだろう。
 他のプロトンは、ちょっとクルマ好きという感じがする外観に仕上げたウィラやサトリア。傾向としてはフロントウィンドウにF1マクラーレンのスポンサー「West」のステッカーを貼っている連中が多い。
 「West」のステッカー添付車に関しては、プロドゥア車のカンチルも煽ってくるヤツがいる。カンチル見かけは軽でも850ccのエンジンを積んでいるモデルもあるので、結構ブッちぎられると悔しい。別に熱くなっても仕方がないが…。
 
 まぁ、そんな風にマレーシアの高速道路では、なんとも現代的カースト意識丸出しのバトル(少なくとも当人たちはそう思っているに違いない)が繰り広げられているのだ。
  
 パッシングについてだが、ひとつだけマレーシアのドライバーを賞賛できる良き風習がある。高速道路の反対車線をパッシングしている車が多いと、スピードを落としたほうがいい。
 なぜかというとこちら側の前方にスピード違反の検問があることを知らせてくれるサインなのだ。
 後ろからのパッシングは選民意識のなせる技だが、前からのものは庶民の連帯意識を感じるのもドライブの一興なのか。
 

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