前日のシャウト賞に続き、18日で爆弾テロの衝撃も収まらぬジャカルタで、マレー語圏3カ国による音楽の祭典『プラネット・ミュージック賞(APM)09』が行なわれた。
同賞は、言語的に共通な部分が大きいマレー語圏であるインドネシア、シンガポール、マレーシアの音楽界を総覧するイベント。ブルネイを含めた4カ国で生中継される。また、音楽業界にとっては、2億人にものぼる巨大市場でのビジネスの見本市でもある。
マレーシアからは、シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)をはじめ、レシュモニュ(Reshmonu)、ファイザル・タヒル(Faizal Tahir)、Hujan、スティシー(Stacy)、アイザット(Aizat)、アユ(Ayu)といった面々が出演した。ちょっとマレーシアでのインドネシア家政婦虐待で、マレーシア人感情がよくない状況もあったが、シティ以外は反応が今ひとつ。
マレーシア音楽界もバラエティーや質は、インドネシアと比べて悪くないと思う(業界人はインドネシアにはかなわない意識が強すぎるきらいがある)のだが…。やっぱり、純粋にビジネスがうまくないのが原因じぁないのかなぁ。
さて、賞は「最優秀」と「優秀人気」部門が設定されている方式。人気部門は、携帯電話による簡易メッセージ・サービス(SMS)による視聴者投票の結果が反映される。
最人気賞部門は、一昨年前までシンガポールのみの部門が分けられており、インドネシアとマレーシアが人気部門を争うシステムだったが、今年から人気賞部門は3カ国別々となっている。ただ、総合最人気アーティストが設けられ、シティ・ヌルハリザが栄冠を手にした。
最優秀部門は、新人賞を除き、インドネシア独占。なかでも最優秀男性アーティストとアルバム賞を獲得したアフガン(Afgan)が、ショーの目玉だった観があった。
賞の結果は、おまけのようなものなので、詳細は<続き>からどうぞ。
蛇足ながらマレーシアにとって白眉だったのは、ショーの大トリに選ばれた曲が、Searchの「Isabella」だったこと。89年発表の同曲のヒットにより、Searchはインドネシアに進出。同名の映画も製作された。
20年という月日が経っているが、祭典には意味のあるマレー語圏で通用する大ヒット曲だ。
でも、00年代のマレー語圏ヒット曲は、やっぱりインドネシアから生まれるのだろうなぁ。
《APM09結果》
<最優秀新人男性ボーカル賞>
☆アイザット(Aizat)/「Hanya Kau Yang Mampu」
<最優秀新人女性ボーカル賞>
☆アユ(Ayu)/「Hanya Di Mercu」
<最優秀新人デュオ/グループ・ボーカル賞>
☆Kotak /「Beraksi」*インドネシア
<最優秀コラボレーション曲>
☆Dewiq Feat. Ipang/「Be’te」*インドネシア
<最優秀男性アーティスト>
☆アフガン(Afgan)*インドネシア
<最優秀女性アーティスト>
☆ブンガ・チンタ・レスタリ(Bunga Citra Lestari)*インドネシア
<最優秀デュオ/グループ賞>
☆ヨビー&ヌノ(Yovie & Nuno)*インドネシア
<最優秀曲賞>
☆「Laskar Pelangi 」Nidji *インドネシア
<最優秀アルバム賞>
☆『Confession No. 1』アフガン(Afgan)*インドネシア
<シンガポール最人気アーティスト賞>
☆ターフィック・バティシャ(Taufik Batisah)
<マレーシア最人気アーティスト賞>
☆シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)
<インドネシア最人気アーティスト賞>
☆ヨビー&ヌノ(Yovie & Nuno)
<総合最人気アーティスト賞>
☆シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)
<シンガポール最人気曲賞>
☆「Impianku」/Didicazli Feat. Sleeq
<マレーシア最人気曲賞>
☆「Hanya Kau Yang Mampu」/アイザット(Aizat)
<インドネシア最人気曲賞>
☆「Kuil Cinta」/Slank
<特別賞>
☆Dik Doank *インドネシア
<功労賞>
☆Gigi *インドネシア
*特に表記がないものは、マレーシア・アーティスト
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Datuk Kのアップなんかするんじゃない!て思ったのは私だけではないはず(笑)。もちろん。ブンガのダンナさまだったら大歓迎ですのよ。
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ははは、ダト・Kことダンナ様カリッド氏、ばっちり映っていましたね。
抱擁(軽くですが)と接吻(頬ですけど)シーンが、画面に映し出されて。
思い起こせば、二人の結婚直前のAPM06で、インドネシアの出演者から「舞台裏でシティのことを待っているおヒゲの人は誰かな」なんて、暴露されていた場面がありました。
結婚直後もインドネシア人アーティストが、「ボクもヒゲ生やそうかな」とかネタにしたりして。
シティが偉大なのか?、玉の輿が羨ましいのか?。
なかなか、「あの人、誰?」とならないダト・Kです。