今年で22回目を迎えるマレーシア映画祭2009は、サバ州コタキナバルで開催中で、今夜(8日)午後8時半から授賞式が行なわれる。
今年も長編が26作、短編67作、アニメ23作、ドキュメンタリー94作が出展され、映画産業の興隆と映像文化の広がりを示している。
今年はなんと言っても先月25日に急逝したヤスミン・アーマッド(Yasmin Ahmad)監督の遺作『Talentime』が、作品賞や監督賞など最多の11部門でノミネート。アフドゥリン・シャウキ(Afdlin Shauki)監督・主演の『Papadom』が9部門、インド人監督カビール・バティア(Kabir Bhatia)監督の初のアクション・コメディ作『Setem』が8部門ノミネートで続いている。
今年は小粒な印象が強い感じだが、子供向けCGアニメ番組で人気の『Upin & Ipin』の劇場版『Geng : Pengembaraan Bermula』が、興行成績RM620万(史上3位だと思う)を稼ぎ出し、特別商業作品を獲得。映画界もが子供向け史上でも需要を拡大できることを印象付けた。
全ノミネートは、こちらから。
また授賞式では、特別に『Kenanag(思い出)』と題された故ヤスミン監督を偲ぶ場面も用意されている。
進行役は、彼女の作品で重要な脇役演じたアビバ・ノール(Abibah Noor)が担当する。
まだ、訃報から2週間。友人でもあるアビバが、悲しみを乗り越えて重責を担う。
5日の開幕では、授賞式に先立ち以下の部門受賞者が発表されている。
期待される新人男優賞 ザヒリル・アジム(Zahiril Adzim) 『Kami The Movie』
期待される新人女優賞 ジャクリーン・ビクター(Jaclyn Victor) 『Talentime』
最優秀子役賞 モハマド・ハジック(Mohd Hadziq)『Syurga Cinta』
最優秀テーマ曲賞 「Sayangku Di Sisi」 『Jin Hutan』
最優秀ポスター・デザイン賞 『Hysteria』
最優秀デジタル作品賞 『Aathma』
最優秀ドキュメンタリー作品賞『Bumi Pribumi』
最優秀アニメーション賞 『My Telatori』
最優秀短編作品賞『Permata Bonda』
特別商業作品 『Geng : Pengembaraan Bermula』