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AsaNegishi – アサ・ネギシのページ/Music Raja http://aisa.ne.jp/musicraja マレーシア・ライターの見聞録 Fri, 26 Feb 2016 05:03:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.19 http://aisa.ne.jp/musicraja/wp-content/uploads/2016/02/cropped-1f14aef3e46df8e6b0b581d9e04b5081-32x32.gif AsaNegishi – アサ・ネギシのページ/Music Raja http://aisa.ne.jp/musicraja 32 32 ブログ改装 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/1442 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/1442#respond Thu, 14 Jun 2012 18:17:14 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/?p=1442 しばらく更新が滞ってしまっておりましたが、主力事業は編プロでありながらも“アジアをひっくり返す”という壮大な社名の由来をもつアイザ(AISA)の小林社長社のご好意により、格段に便利なブログに改装していただきました。

もっとしっかり書けと背中を押されているのですね。

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ビンタン・ポピュラー賞(ABPBH11)、アーロン・アジズが大賞 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/657 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/657#respond Thu, 12 Apr 2012 15:52:13 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=657  ちょっと時間が経ってしまったが、先週末8日に行われたビンタン・ポピュラー賞(ABPBH11)の結果を。
 同賞は、マレー語日刊紙ブリタ・ハリアン主催の芸能人人気投票。
 大賞は、昨年興行収益記録を更新した『KL Gangstar』などに主演したアーロン・アジズ(Aaron Aziz)が獲得。今年も好調な映画界がマレー語芸能の先導役であることを印象付けた。
 また、新人アーティストの部門でも男女ともに俳優が受賞し、音楽界の芸能におけるプレゼンスが低下している傾向が進んでいる。
 コメディアン部門では、衛星放送局ASTRO系お笑いオーディション番組『ラジャ・ラワッ』出身のジョハンJohan Raja Lawak)が受賞。昨年のジザン(Zizan)に続き、同番組の影響と人気が伺える結果となった。
《APB11各部門受賞者》
☆最人気賞 アーロン・アジズ(Aaron Aziz)
☆最人気映画男優 アーロン・アジズ(Aaron Aziz)
☆最人気映画女優 マヤ・カリン(Maya Karin)
☆最人気男性歌手 ハフィズ(Hafiz) 
☆最人気女性歌手 ユナ(Yuna)
☆最人気グループ/デュオ ジャクリーン・ビクター、ニン・バイズーラ&シーラ・アムザ(Jaclyn Victor/Ning Baizura/Shila Amzah)
☆最人気テレビ男優 フィズ・ファイルズ(Fizz Fairuz)
☆最人気テレビ女優 ファシャ・サンダ(Fasha Sandha)
☆最人気男性コメディアン ジョハン(Johan Raja Lawak)
☆最人気女性コメディアン デディ・アリアス(Didie Alias)
☆新人男性アーティスト ジョハン・アリフ・アスアリ(Johan Ariff As’ari)
☆新人女性アーティスト タシャ・シーラ(Tasha Shilla)
☆最人気テレビ男性司会者 ジザン(Zizan)
☆最人気テレビ女性司会者 ファラ・ファウザナ(Fara Fauzana)
☆最人気男性ラジオDJ ファイザル・イスマイル(Faizal Ismail)
☆最人気女性ラジオDJ ファラ・ファウザナ(Fara Fauzana)
☆特別功労賞 シティ・ヌルハリザ(Datuk Siti Nurhaliza) 
   シーラ・マジッド(Datuk Sheila Majid)

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ハリマオ・ムダの顔、ファッション誌にも http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/656 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/656#comments Wed, 22 Feb 2012 06:57:54 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=656  あと数時間で始まるロンドン五輪男子サッカー・アジア地区第3次五輪予選のマレーシア−日本戦。
 チームの顔である守護神GKカイルル・ファーミー・チ・マット(Khairul Fahmi Che Mat)は、ファッション誌にも登場する“時の人”である。

(GLAM Lelaki誌の表紙)
 マレーシアでは、こんな形でサッカー選手が取り上げられることは記憶にないので、代表への注目度の高さもわかるもの。
 チームは試合を前に「国のプライドをかけて戦う」とのコメントを出しているが、五輪出場の夢が途絶え、メディアもファンもトーンダウンしているのは確か。カイルル・ファーミーは、フル代表でも守護神で文字通り、“東南アジア一のGK”と断じてもよいが、今年から外国人選手の登録が復活したリーグ戦(彼の場合は、ハリマオ・ムダではなく、ケランタン所属)では、外国人選手の高さへの適応に苦しんでいる様子だった。ディフェンスとの連携もあるが、最近の試合セランゴール戦でも2失点と力を出し切れていないのが気になった。
 大量得点での勝ちを背負った日本代表に東南アジア随一の守護神がどう立ち向かうか。
 なかなか楽しみだ。

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最新号『サピオ』誌に船戸与一氏のマレー侵攻作戦ルポ連載 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/655 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/655#respond Wed, 15 Feb 2012 17:49:23 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=655  小学館のニュース誌『サピオ』最新号(2月22日号)に作家・船戸与一によるマレーシア取材の原稿『ふたりのマレーの虎』が掲載される。
 
 船戸氏は、昨年12月に9日間にわたり、マレー半島を縦断する取材旅行をし、1941年12月から始まった日本軍マレー侵攻作戦に関する史跡や資料などをみて回った。移動は、空路は最小限に留め、東海岸のコタバル、クアラ・トレンガヌ、クアンタン、西海岸のジトラ、アロー・スター、ペナン、クルアン、ジョホールバルなどを陸路で移動し、その距離は2000kmにもなった。
 世界をあまねく巡った冒険作家でもある船戸氏は、メモの写真も取らず、地形と気候、そして土地ががかもし出す匂いや風、光といったものを五感で感じることを目的としていたようだ。
 楽屋落ちで申し訳ないが、縁あって取材旅行に同行したのはボク。
 取材の目的は、現在執筆中の『満州国演義』のマレー戦線のためだが、サピオ誌での原稿は、その素描ともなるルポといった趣に仕上がっており、ジャーナリストでもある氏の矜持を感じる。
 船戸ワールドのファンであるボクは、ルポでも独特の言い回しと文体に血が沸きあがることを抑えることができない。暗いイメージしかない太平洋戦争を見直す機会こなる出色の稿だ。
 日本で最近すっかり少なくなったマレーシアに関する記述が少なくなっているので、マレーシアに関係する人はぜひ手にとって読んでほしいところだ。

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ロンドン五輪アジア地区第3次五輪予選、マレーシア代表の状況 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/654 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/654#respond Wed, 15 Feb 2012 16:42:41 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=654  最近、日本のメディアで「マレーシア」の活字が躍るのは、1週間後に控えたロンドン五輪男子サッカー・アジア地区第3次五輪予選のマレーシア−日本戦を扱ったスポーツ欄だ。
 まぁ、通なサッカー・ファンがアジアの片隅の国の取りとめのない話を扱っている本欄(ブログ)を観ているとも思えないけれど、日本の対戦相手であるマレーシアU-23代表、ハリマオ・ムダの状況について。
 日本代表はシリア線に破れ、「黄信号」的なトーンの記事が目立つ。主力組の故障離脱と欧州組の召集が進まないことなどが要因。マレーシア戦で勝つことだけでなく、どれだけ多く得点するかが課題となっている。
 こういう状況でいくばくかマレーシア代表を知っているボクとしては、「そんなに簡単じゃないぞ!」と言いたいところなのだが、日本も楽観できる要因も多い。
 5日に行われたアウェイでのバーレーン戦でハリマオ・ムダは、0-1とリードされて迎えた後半76分にアーマド・シャキール(Ahmad Shakir)による同点ゴール。このゴールを演出したのは、スロバキア・リーグFC ViOn Zlaté Moravce への期限付き移籍しているMFワン・ザック・ハイカル(Wan Zack Haikal Wan Noor)だった。
 アウェイでの貴重な1ゴールを手にしたマレーシア、あと15分守りきれば、貴重な勝ち点1を獲得できるはずだった。しかし、再びホームでのバーレーン戦の悪夢が繰り返される。終了間際の88分、正面からの逆転ゴールで、再び悲願の五輪出場は長い眠り夢の続きとなってしまった。
 また、さらに悪いことにチームで最高の動きを見せていたワン・ザック・ハイカルが、ロスタイムに主審に抗議したことでレッドカード。日本戦にのメンバーに名を連ねることはできなくなった。
 こういう状況になったハリマオ・ムダの焦点は、9日に開幕したシンガポール・リーグ(Sリーグ)に移っている。ハリマオ・ムダは、今季からアルビレックス新潟やブルネイDPMM(このチームは、アジアサッカー渡世人、伊藤壇選手がレンタル移籍で所属していた)が加入しているシンガポール・リーグで常設チームとして参入している。ちなみにシンガポールのU-23チーム、ヤング・ライオンズもマレーシア・リーグに参戦している。
 また、代表チームの強化の優先順位でも6月から始まる13年開催のU-22アジア選手権予選に移りつつある。この大会に向けたチームも当然ハリマオ・ムダが母体であり、監督もそのままオン・キムスィ(Ong Kim Swee)が就くことになり、日本戦は若手のテストの場になるだろう。
 そういった事情で日本戦は、マレーシアにとって結果的に「負けてもいい理由」が揃った試合である。日本にとって不安材料は、このところ午後6時ぐらいから降り始める集中雨といったところだろうか。会場となるブキット・ジャリルにあるナショナル・スタジアムは、リーグ戦でも使用されており、以前よりも整備はされているようだ。
 日本とマレーシアの総合力の差は、歴然としているのでマレーシアびいきのボクとしては、ちょっとでも日本代表を苦しめてほしいところだけれど。注目は、バーレーン戦から10番をつけている17歳のMFモハマド・ナズミ(Muhamad Nazmi Faiz Mansor)。このところ急成長している選手であり、なんとなく“マレーシアのカカ”と呼びたくなる存在。
 気になる人は、彼のページをみてください。
 

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ジュアラ・ラグ賞26、ハフィズが大賞 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/653 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/653#respond Tue, 31 Jan 2012 16:46:45 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=653    ちょっと月をまたいでしまったが、29日に行われたマレー歌謡界最大のイベント、ジュアラ・ラグ賞(Anugerah Juara Lagu)26の結果を。  今年は、アカデミ・ファンタジア(AF)出身ハフィズ(Hafiz)の「Awan Nano」が大賞に輝いた。ハフィズは、同曲で2年連続となる最優秀ボーカル賞も受賞した。  準大賞には、ニン・バイズーラ(Ning Baizura)、ジャクリーン・ビクター(Jaclyn Victor)、シーラ・アムザ(Shila Amzah )の3人の女性シンガーによる共演曲「Beribu Sesalan」、3位にはファイザル・タヒル(Faizal Tahir)の「Karma」が入った。  また、最優秀パフォーマンス賞には、アリヤ( Alyah )の「Kisah Hati」が選ばれた。  今年も「熱唱命、心を動かしてナンボ」のジュアラ・ラグらしい結果だ。  ハフィズは、“人気優先で実力は二の次”と言う感じで音楽賞での評価から外されてきたAF組としては、快挙ともいえる受賞だった。AF出身組には、“人気投票王”の異名を誇ったマウィ(Mawi)がいるが、ハフィズは、音楽界での存在という意味でマウィを超えた観がある。  また、「Gadis Semasa」と「Penakut」の2曲をエントリーして注目されたユナ(Yuna)は、 マレー歌謡の砦というジュアラ・ラグという特殊性というか独自性に泣いた観があった。簡単に言うとジュアラ・ラグは、ドラマ的な展開や熱唱重視のマレーらしい歌を選ぶので、ユナの曲の評価の場ではなかったようだ。曲の抜群のアレンジセンスも、無理やりオーケストラのアレンジにあわせて、良さが消えてしまった。  良くも悪くも“ジュアラ・ラグらしい”という一言で片付けられるのだ。  まぁ、音楽性では、あまりポジティブに聞こえないジュアラ・ラグだけれども、アルバムでなくて、シングル1曲でもエントリーすれば、評価の対象になるという伝統は、奇しくもデジタル配信時代に合っていて、音楽界全体のてこ入れ役にはなっていると思う次第。  個人的には、マレーらしい歌を選ぶジュアラ・ラグは、いつでもブレのない音楽界の立ち位置を示しているので好きである。  はいはい。「あんたの嗜好も思考も、全然進歩しないね」と言われるのは、覚悟していますよ。 <ジュアラ・ラグ賞26候補曲> 曲、アーティスト、作詞/作曲 「Sungai Lui」/アイザット(Aizat) /Aizat&Anas / Aizat&Anas 「Awan Nano」/ハフィズ(Hafiz)/ M.Nasir/Budi Hekayat 「Kisah Hati」/アリヤ( Alyah )/Manusia Putih/Manusia Putih 「Kalau Berpacaran」/スハイミ・ミオール・ハッサン(Shohaimi Mior Hassan)、アナ・ラファリ(Ana Raffali)&アルティメット(Altimet) /Shohaimi Mior Hassan/Shohaimi Mior Hassan, Ana Raffali & Altimet 「Beribu Sesalan」/ニン・バイズーラ(Ning Baizura)、ジャクリーン・ビクター(Jaclyn Victor)&シーラ・アムザ(Shila Amzah )/Kevin Chin/Tinta 「Wanita Seluruh Dunia」/Projek Pistol  /Boy Clifford/Boy Clifford 「Karma」/ファイザル・タヒル(Faizal Tahir)/Audi Mok&Faizal Tahir/Audi Mok&Faizal Tahir 「Kekanda Adinda」/アトリア(Atilia) & Monoloque /Monoloque/Monoloque 「Gadis Semasa」/ユナ( Yuna)/Yuna/Yuna 「Penakut」/ユナ(Yuna)/Yuna/Yuna 「Sedetik Lebih」/ジャクリーン・ビクター(Jaclin Victor) /Edry Abd Halim/Edry Abd Halim 「Cinta Muka Buku」/ナジワ・ラティフ(Najwa Latif)/Najwa Latif/Ika Latif  

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2011年のマレーシア芸能 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/652 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/652#respond Sat, 31 Dec 2011 03:24:18 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=652  恒例の2011年のマレーシア芸能の総評を。
 映画では、スコープ・プロダクション、シャムスル・ユスフ(Syamsul Yusof)監督の『KL Gangster』が未曾有のRM1,200万の興行収入を上げ、映画産業がビジネスとしてまだまだ拡大することを示した。今まで商業主義の路線で君臨してきたメトロウェルス・プロダクションの牙城をスコープ・プロダクションが脅かしたことは、映画界の活況ぶりを示す事件であった。
 


 ただ、個人的には、あんまり印象に残った作品はなし。今年は、セパ・タクロウを題材にしたナンセンス・スポ根作品『Libas』とか、アフドゥリン・シャウキ(Afdlin Shauki)監督による独自の世界観を描いたファンタジー、『Misteri Jalan Lama』、特撮多用して豪華で無機質なアクションに仕立てた『Haq』など、新機軸といえる作品もあったが、あくまでも内向きでマレー系が楽しめればいいという作品が大半だった。
 それじゃ芸もないので、今年の印象に残った映画を少しばかり。
☆ 『Hikayat Merong Mahawangsa』

 同作は、マレーシア映画祭で最優秀作品賞を獲得したKRUスタジオ、ユスリー(Yusri KRU)が監督。主人公メロン・マハワンサとは、ケダ王家を興したアレキサンダー大王の血を引くと言われる伝説の英雄。
 ストーリーは、ローマ帝国の皇子と漢王朝の皇女が、中間の地であるマレー半島で婚姻を行う話が持ち上がり、メロン・マハワンサが婚姻を妨害しようとするガルーダ国と戦うと言うかなりぶっ飛んだ内容で、 “ジンギスカン=義経説”のような話。ハリウッド映画のごとく、半裸マッチョによる肉弾戦やお決まりの皇女の入浴シーンなどサービス満載。そしてローマ帝国と漢王朝の大艦隊がCGで大海原に大展開(「大」の三レンチャン)するド派手さ。ハリウッド手法と方程式を踏襲した作品だった。もう10年前、いや5年前のマレーシア映画を知る人でも黙るしかない。まぁ、絶賛するほどではないけれど、怖いものなしの姿勢は、「どせマレーシア映画」というはじめっからあきらめている根性に活を入れていることは評価したい。
☆『Nasi Lemak 2.0』
 同作は、マレーシア社会と政治をラップで批判し、一時は国賊扱いされた黄明志(Namewee)による自称愛国映画。
 ひょんなきっかけで名中国料理店の跡目争いのための料理人対決に借り出された男が、マレー料理のナシ・レマッに魅了され、さまざまな修行と出会いで新しいマレーシアの中国料理を生み出すというストーリー。言語は中国語がメインで、中国映画にありがちなストーリーと展開なのだけれども、アディバ・ノール(Adibah Noor)、アフドゥリン・シャウキや往年のバンドAllyctasのデビッド・アルムガム(David Arumugam)、レシュモニュ(Resumonu)、ニョニャババのコメディー俳優ケニー(Kenny)ら多民族な顔ぶれが出演している。
 黄明志は、人種差別主義者という過去のレッテルも自分を笑う要素に転じて、お馬鹿に徹した。ちゃんとクリエーターとして成長していることに拍手。ただ、『Nasi Lemak 2.0』は、中国語がメインなので国内作品とはみなされず、税制上の優遇策も適用されなかった。実は、同様なケースで阿牛監督の『Cinta Ais Kacang (Ice Kacang Puppy Love)』は、マレーシア映画振興公社(FINAS)から国内映画として扱われる措置となったことがあった。まだ、FINASには、黄明志は避けられ続けているようだ。今まで散々ニュース欄で名前を売ってきたので、これくらいの逆境ぐらいは、跳ね返してほしいところ。
 多民族(人種を問わない観衆)が楽しめるマレーシアでしかできない映画という点で評価の基準を置くならば、『Nasi Lemak 2.0』は、ボクが注目しているマレーシア・エンタメの潮流の作品。だが、今年は、マレーシア・エンタメといえる作品はなかったのが残念。
 あまり結論はないのだが、今年から衛星放送局アストロに「Astro First」というオン・ディマンド式で最新のマレーシア映画を家で観ることができるチャンネルが登場。映画産業にとっても劇場以外にも収入が期待できる環境になったのは、いいニュースだ。
 ただ、ボクもちょくちょく観ているのだけれども、なんとなく手軽過ぎてじっくり作品鑑賞できていなかったのは反省。
 みなさんよいお年を。
 2012年もよろしく。

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今年は、こんな方々に会いました http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/651 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/651#respond Wed, 21 Dec 2011 18:54:31 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=651 マレーシアに長く滞在しているだけ(恥ずかしくて在マレーシア歴など公言しない)のボクなのだけれど、有名な方々のお役にたつ機会もあって、今年はヘルパー業(?)で少しばかり忙しかった次第。
本稿は、いつもと違って雑談風にいきますので、ちょっとご容赦。
マレーシアでも日本から来る方々のコーディネートをされる方もいて、目的に応じてその道の方が仕事として請け負うのだけれども、音楽・芸能ライターという怪しい肩書きのボクのところには、ビジネスでもない、アカデミックでもない、テレビ班でもないといった目的の方のお世話の話が、たまに着たりする。まぁ、ウン10年もマレーシアにいるからなんかの助けにはなるだろうという感じで…。
今年は、7月に全米進出したジャパメタ・バンド、ラウドネス(Loudness)の30周年ツアーの撮影カメラマンとして同伴なされた松田隆さんにさせていただいた。撮影のロケハンのほか、気がついたらラウドネスのメンバーと地元バンドのMayとかコンサートで共演したSearchのボーカリスト、エイミー(Amy)といった人たちとの会話の仲立役になっていた。(まぁ、ちとばかりマレー語ができるからだけど)
ブログには書いたことはないけれど、ボクの趣味は写真である。なので撮影現場は非常に面白かった。やっぱりプロは、どんな状況でも絵にできる人だと、当たり前のことだけれども、自分の目でみられたのは、貴重だった。
あと、80年代から筋金入りのメタル信者が多いマレーシアは、同じアジアのメタル・バンド、ラウドネス来マのインパクトは大きく、道路際の壁にラウドネスのロゴを描くやつまでいた。奇しくもマレーシア一のハードロックバンドといっていいSearchも結成30周年で、今後もラウドネスとの親交を深めて行く道を探っていたようすだった。
12月には、日本の冒険作家の大御所・船戸与一さんの取材お世話の話も回ってきた。
これもブログには書かなかったけれど(今日2回目)、ボクはマレー芸能の次に好きなのは、冒険小説。船戸作品は、7割ぐらいは読んでいるのである。
船戸さんの取材目的は、現在執筆中の大作『満州国演義』のマレー戦線。(あっ、書いちゃった)日本軍の進軍経路を巡る旅。戦争のことなどほとんど知らないボクは、船戸ファンということだけで、旅に同行したわけで、冷や汗ものだったが…。さらに言うと現代史に同伴した小説を書いてきた船戸さんは、ジャーナリストとしても人後に落ちない人で、そんな方を相手にボクのあやふやなマレーシアの知識を披露すること事態、無謀に近いことだった。
船戸さんは、70年前の戦跡を独特の勘と経験による類推で探し当ていくんだけれども、「見つからなきゃしょうがない」といった感じで、達観していることにも感心してしまった。旅の予定もその場の判断で変更(それも楽なほうへ)。
船戸さんは、「世の中に大事なことなんてないよ」という一言をポロリ。
なんと船戸作品で一番キャラが立っている『蟹喰い猿のフーガ』の登場人物エル・デュロのせりふではないか!。傭兵とかゲリラとか、船戸作品には、信念や流儀を死を賭けてもにこだわるの登場人物が多いのだけれども、船戸さんに近いのは、意外にもエル・デュロだったとは。
エル・デュロとは、ちょっと言いづらいのだけれども、伝説の詐欺師。弁が立ってめちゃめちゃ魅力的な人物なのである。
それはさておきマレーシアの地が描かれる“血沸き肉踊る”船戸ワールドが大いに楽しみだ。
それで、マレーシアにいるというだけで、日本で名を成した方々を身近でみることができた幸運に感謝。それにぬるま湯生活でなまくらになった自分に鞭を振るう機会にする次第である。
あと、アサ・ネギシは、カミングアウトしたように「写真」と「冒険小説」が趣味であるので、これからはそういった話もここに書くつもりだ。(もちろん半分冗談)
肝心のマレーシア芸能の方は、今年はどうもとらえどころがない年で、まとめるのがつらいなぁ。

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Pop Shuvitのムーツとバネッサ・チョンが挙式 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/650 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/650#respond Wed, 30 Nov 2011 02:36:58 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=650 芸能人の結婚風景を。
マレーシアのバンドとして数少ない日本盤をリリースしているPop Shuvitのボーカリスト、ムーツ(Moots)とテレビタレントのバネッサ・チョン(Vanessa Chong)が、最近バリで結婚式を挙げた様子がmsnのマレーシア版で紹介されている。(リンクはこちら
バネッサ・チョンは、ヤスミン・アーマッド(Yasmin Ahmad)監督の遺作『Talentime』に主演したパメラ・チョン(Pamela Chong)の姉といえば、日本のヤスミン映画ファンにはなじみがあると思う。兄弟には、アカデミ・ファンタジア第一期の優勝者の歌手ビンス(Vince)がいる。
挙式は、キリスト教とインド式で行われた。多様なバックグラウンドを持つマレーシア人の姿を垣間見るのも一興だ。

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マレーシア五輪代表、歓喜から落胆の1週間 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/649 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/649#respond Wed, 30 Nov 2011 02:23:20 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=649  再びマレーシア五輪代表“ハリマオ・ムダ(若きトラたち)”について。

 前の稿で、王者らしくないとらえどころのない存在戦いぶりについて書いたが、五輪出場を最大の目標に掲げるマレーシア・サッカー界にとって、ハリマオ・ムダは、近年にない完成したチームであることは確かだ。マレーシアは、72年の五輪に出場(80年モスクア五輪は、予選を勝ち抜いたものの、西側ボイコットに同調)したことがあり、今回アジア地区第3次五輪予選まで勝ち残ったことで、大願成就への期待が寄せられている。
(写真:代表ハリマオ・ジャージを着る子供) 


 SEAゲーム(東南アジア競技会)制覇の歓喜に沸いてから中2日の11月23日、マレーシアは、アジア地区五輪予選、ホームでのシリアとの一戦に臨む。
 マレーシアは、SEAゲームに参加した主力が7名に加え、日本戦でのサイド攻撃で印象的な動きをしたワン・ザック・ハイカル(Wan Zack Haikal Wan Noor)やモハマド・イルファン・ファザリ(Mohd Irfan Fazail)らのスロバキア・リーグFC ViOn Zlaté Moravce への期限付き移籍している有力選手が加わった。
 中東勢と東南アジア勢の対戦は、ホームとアウェイのパフォーマンスの差が大きい。中東勢は、東南アジア特有の湿気で本領を発揮できない傾向がある。また、マレーシアは2次予選でレバノンを下しており、少なくとも中東勢には勝てないことはないという意識は、持ち始めている。
 試合は、やはりインドネシア戦との死闘の疲労は色濃く、前半こそアウェイへの適応に時間がかかったシリアを無得点に抑えたものの、後半に入った50分、ゴール前への超ロングスローからヘディングという奇襲ゴールを決められ先制を許す。必死の反撃も81分の失点により、潰えてしまった。マレーシアは、日本戦に続き0-2の敗戦。
 シリア戦から4日後の27日に迎えたホームでのバーレーン戦は、マレーシアにとって同組で最も付け入る隙がある相手だった。アラブの春により、有力選手が国外に逃げ、チームの結束も今ひとつという状況だった。
 対するマレーシアは、疲労も回復し、ホームの観衆の声援にも後押しされ、前半から動きがよかった。前半29分には、チーム最年少17歳のMFモハマド・ナズミ(Muhamad Nazmi Faiz Mansor)が、目の覚めるようなロングシュートで先制。ちなみに容姿もなんとなくブラジルのカカを髣髴させる選手だ。ハリマオ・ムダの潜在的な強さを感じさせる場面だった。マレーシアには、よい流れの展開となったが、両軍ともラフプレーが目立ち始め、前半の終了間際にキーマンのひとり、ワン・ザック・ハイカルが負傷による交代した。
 後半に入ってもラフプレーの多さが目に付く試合運び。ラフプレーに容赦なくカードを出すウズベキスタン人審判は、後半60分にバーレーン選手を退場処分。数的有利になったマレーシアは、後半69分バーレーンがゴール前でクリアーの処理を誤った場面で、DFマハリ・・ジャスリ(Mahali Jasuli)が押し込み、2-0とリードを広げる。この時点でハリマオ・ムダは、かつてない最高の瞬間を迎えていたと言えるだろう。楽観ムードがスタジアムを覆い始め、チームとしては現在成しえる最高レベルでの初勝利が見えてきた。
 しかし、あと20分をどう守りきるかという課題でハリマオ・ムダは、もろさを露呈した。後半の半ばには、ラフプレーでこの日出色の動きをしていたモハマド・ナズミを失う。そして81分、バーレーンは、ゴール前でマレーシア守備陣のマークを交わし、オーバーヘッドからゴールで反撃を開始。85分には、守備陣のラフプレーにより、右サイドからの直接ゴールを狙える位置でFKを与えてしまう。このFKがゴール右上に決まり、同点。86分、落胆するハリマオ・ムダの心理を突くように、バーレーンがカウンターからの逆転ゴール。
 
 手中にしていた勝利がこぼれ落ちた。最後の10分は、とても日本を2失点で食い止めた堅守の面影もない戦い方だった。慢心としか言いようがない。
 これでマレーシアの五輪出場は、絶望的な状況となった。ただ、それでもハリマオ・ムダは、レベル・アップの可能性を秘めているチームだと思う。
 一昔のマレーシア代表は、代表召集は奉仕で給料が出ないために、クラブ・チームから出たがらなかったと聞く。ハリマオ・ムダとして常設チームにしてしまうという方策は、クラブ・チームからフル代表に招集された選手が、代表に誇りを持っていない問題点から出発している。
 
 また、ナジブ首相が掲げる国民統合・民族融和のコンセプト、“1・マレーシア”は、チーム・スポーツの雄たるサッカーに目をつけ、ことあるごとに支援策を打ち出している。代表ユニホームがファッションとして浸透しているのも政治家の思惑だけからではない。やはり、70年代に強さを誇ったマレーシア・サッカーの興隆の期待と夢を見ているからだ。
 ハリマオ・ムダには、アウェイでのバーレーン戦(2月5日)、ホームでの日本戦(2月22日)、アウェイでのシリア戦(3月14日)が残されている。一つでもマレーシア・サッカーの未来につながるプレーを見せてもらいたいものだ。

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