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マレーシアなお話 – アサ・ネギシのページ/Music Raja http://aisa.ne.jp/musicraja マレーシア・ライターの見聞録 Fri, 26 Feb 2016 05:03:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.18 http://aisa.ne.jp/musicraja/wp-content/uploads/2016/02/cropped-1f14aef3e46df8e6b0b581d9e04b5081-32x32.gif マレーシアなお話 – アサ・ネギシのページ/Music Raja http://aisa.ne.jp/musicraja 32 32 最新号『サピオ』誌に船戸与一氏のマレー侵攻作戦ルポ連載 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/655 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/655#respond Wed, 15 Feb 2012 17:49:23 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=655  小学館のニュース誌『サピオ』最新号(2月22日号)に作家・船戸与一によるマレーシア取材の原稿『ふたりのマレーの虎』が掲載される。
 
 船戸氏は、昨年12月に9日間にわたり、マレー半島を縦断する取材旅行をし、1941年12月から始まった日本軍マレー侵攻作戦に関する史跡や資料などをみて回った。移動は、空路は最小限に留め、東海岸のコタバル、クアラ・トレンガヌ、クアンタン、西海岸のジトラ、アロー・スター、ペナン、クルアン、ジョホールバルなどを陸路で移動し、その距離は2000kmにもなった。
 世界をあまねく巡った冒険作家でもある船戸氏は、メモの写真も取らず、地形と気候、そして土地ががかもし出す匂いや風、光といったものを五感で感じることを目的としていたようだ。
 楽屋落ちで申し訳ないが、縁あって取材旅行に同行したのはボク。
 取材の目的は、現在執筆中の『満州国演義』のマレー戦線のためだが、サピオ誌での原稿は、その素描ともなるルポといった趣に仕上がっており、ジャーナリストでもある氏の矜持を感じる。
 船戸ワールドのファンであるボクは、ルポでも独特の言い回しと文体に血が沸きあがることを抑えることができない。暗いイメージしかない太平洋戦争を見直す機会こなる出色の稿だ。
 日本で最近すっかり少なくなったマレーシアに関する記述が少なくなっているので、マレーシアに関係する人はぜひ手にとって読んでほしいところだ。

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今年は、こんな方々に会いました http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/651 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/651#respond Wed, 21 Dec 2011 18:54:31 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=651 マレーシアに長く滞在しているだけ(恥ずかしくて在マレーシア歴など公言しない)のボクなのだけれど、有名な方々のお役にたつ機会もあって、今年はヘルパー業(?)で少しばかり忙しかった次第。
本稿は、いつもと違って雑談風にいきますので、ちょっとご容赦。
マレーシアでも日本から来る方々のコーディネートをされる方もいて、目的に応じてその道の方が仕事として請け負うのだけれども、音楽・芸能ライターという怪しい肩書きのボクのところには、ビジネスでもない、アカデミックでもない、テレビ班でもないといった目的の方のお世話の話が、たまに着たりする。まぁ、ウン10年もマレーシアにいるからなんかの助けにはなるだろうという感じで…。
今年は、7月に全米進出したジャパメタ・バンド、ラウドネス(Loudness)の30周年ツアーの撮影カメラマンとして同伴なされた松田隆さんにさせていただいた。撮影のロケハンのほか、気がついたらラウドネスのメンバーと地元バンドのMayとかコンサートで共演したSearchのボーカリスト、エイミー(Amy)といった人たちとの会話の仲立役になっていた。(まぁ、ちとばかりマレー語ができるからだけど)
ブログには書いたことはないけれど、ボクの趣味は写真である。なので撮影現場は非常に面白かった。やっぱりプロは、どんな状況でも絵にできる人だと、当たり前のことだけれども、自分の目でみられたのは、貴重だった。
あと、80年代から筋金入りのメタル信者が多いマレーシアは、同じアジアのメタル・バンド、ラウドネス来マのインパクトは大きく、道路際の壁にラウドネスのロゴを描くやつまでいた。奇しくもマレーシア一のハードロックバンドといっていいSearchも結成30周年で、今後もラウドネスとの親交を深めて行く道を探っていたようすだった。
12月には、日本の冒険作家の大御所・船戸与一さんの取材お世話の話も回ってきた。
これもブログには書かなかったけれど(今日2回目)、ボクはマレー芸能の次に好きなのは、冒険小説。船戸作品は、7割ぐらいは読んでいるのである。
船戸さんの取材目的は、現在執筆中の大作『満州国演義』のマレー戦線。(あっ、書いちゃった)日本軍の進軍経路を巡る旅。戦争のことなどほとんど知らないボクは、船戸ファンということだけで、旅に同行したわけで、冷や汗ものだったが…。さらに言うと現代史に同伴した小説を書いてきた船戸さんは、ジャーナリストとしても人後に落ちない人で、そんな方を相手にボクのあやふやなマレーシアの知識を披露すること事態、無謀に近いことだった。
船戸さんは、70年前の戦跡を独特の勘と経験による類推で探し当ていくんだけれども、「見つからなきゃしょうがない」といった感じで、達観していることにも感心してしまった。旅の予定もその場の判断で変更(それも楽なほうへ)。
船戸さんは、「世の中に大事なことなんてないよ」という一言をポロリ。
なんと船戸作品で一番キャラが立っている『蟹喰い猿のフーガ』の登場人物エル・デュロのせりふではないか!。傭兵とかゲリラとか、船戸作品には、信念や流儀を死を賭けてもにこだわるの登場人物が多いのだけれども、船戸さんに近いのは、意外にもエル・デュロだったとは。
エル・デュロとは、ちょっと言いづらいのだけれども、伝説の詐欺師。弁が立ってめちゃめちゃ魅力的な人物なのである。
それはさておきマレーシアの地が描かれる“血沸き肉踊る”船戸ワールドが大いに楽しみだ。
それで、マレーシアにいるというだけで、日本で名を成した方々を身近でみることができた幸運に感謝。それにぬるま湯生活でなまくらになった自分に鞭を振るう機会にする次第である。
あと、アサ・ネギシは、カミングアウトしたように「写真」と「冒険小説」が趣味であるので、これからはそういった話もここに書くつもりだ。(もちろん半分冗談)
肝心のマレーシア芸能の方は、今年はどうもとらえどころがない年で、まとめるのがつらいなぁ。

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マレーシアに“改革の風”! http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/638 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/638#respond Fri, 16 Sep 2011 16:15:30 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=638  16日は、マレーシア連邦の結成記念日(マレーシア・ディ)だ。
 1957年に独立したマラヤは、1963年シンガポールと北ボルネオのサバ、サラワクを加え、現在のマレーシアが形成された。(シンガポールは、1965年8月10日に分離独立)
 ナジブ・ラザック首相が就任し、新たな国民統合のスローガン「1・マレーシア」を提唱し、それまではサバ、サラワクの両州のみの祝日だった9月16日も国民の祝日になったのは、昨年のことである。
 今年は、独立記念日(8月31日)が、マレー系最大の祭り、ハリラヤ・プアサと重なったため、マレーシア・ディが独立記念日の祝賀をかねた日になった。
 その祝いのタイミングにナジブ首相が用意していたのは、大きな政治改革についての発言だった。
 まず、大きな改革は、共産ゲリラとの内戦時に制定された国内治安法(ISA)の撤廃。法的手続きなしに容疑者の長期拘束(60日間)が可能だったISAは、これまで何度も見直しの声が上がっていたが、マハティール政権時には、テロリストの封じ込めに功を奏してきたこともあり、実現には至らなかった。しかし、アブドゥーラ前政権では、政治家の人種差別発言事件に際し、ジャーナリストなど民間人にも適用されたことが、政権への大きな非難につながり、アブドゥーラ首相の退任の遠因となった。
 また、個人の表現と集会の自由、新聞の出版許可の年次更新制度の見直し、廃止も盛り込まれた。マハティール政権時代から続く国民が重苦しく感じる社会の雰囲気の根源にある法律である。
 ただ、法律の名称が変わるだけで、制度は形を変えて残るのは、選挙対策の空約束だ。
 特に表現の自由に関しては、何度も実質何も変わらない事態を経験している。
 変革が民主主義と自由を前進させるのか、注意深く見守っていかなければならない。

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マレーシアでも震災支援の動き http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/634 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/634#respond Thu, 31 Mar 2011 08:19:42 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=634  業務多忙のため未更新の期間が2ヵ月半におよび、些細な情報でも役に立てていただいていた方にお詫びいたします。
 今月11日に起きた東日本大震災の被災者支援のため立ち上がる動きがマレーシアでも広がっている。
 
 4月2日には、地元ミュージシャンやダンスグループによるチャリティー・コンサートが、KLPac(KLパフォーミング・アート・センター)で開かれる。
 地元で活動する和太鼓奏者中西氏が主宰する『和太鼓翔』による演奏も行われる予定。
<詳細>
日時:4月2日、午後2時&7時
会場:KLPac、ペンタス1
チケット:RM50、RM80、RM100、RM150
問い合わせ:Mr. Eric 012-277 2091
また、バドミントン世界ランキング1位のリー・チョンウェイ(Lee Chong We)選手もチャリティー・マッチを行う。
 4月2日には、リー選手の地元ペナンPISA(Penang International Sport Arena)、翌3日には、KLブキット・キアラ(Bukit Kiara)で、地元選手を招いてのエキジビション・マッチを行う。3日には、やインドネシアのタウフィック・ヒダヤット(Taufik Hidayat)選手が招待されることが決定している。
 ブキット・キアラのエキジビション・マッチは、午後4時から6時。チケットは、RM10。詳細は、David Koh at (016-7643305)、Kate Ng (016-2085262)まで。

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お騒がせラッパーと舌鋒政治家が和解! http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/626 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/626#respond Thu, 09 Dec 2010 15:59:11 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=626 9日、動画投稿サイトユーチューブ上に発表した動画で物議を醸し出してきたラッパー、“Namewee”こと黄明志(Wee Meng Chee)氏が、連邦議会内のロビーでナズリ・アジズ首相府大臣と面会が実現した。

(写真は、二人の面会を伝えるスター紙記事)
 黄氏は、07年当地の警察や公務員、教育システムを批判する楽曲『Negarakuku』(オレのネガラク)や今年8月にジョホール州の小学校校長が非マレー系生徒に対して差別的な発言をしたことに対するを批判する動画を動画投稿サイトユーチューブで発表してきた。
 ナズリ大臣は、政府内の要人の仲で最も黄氏を批判してきたひとり。『Negarakuku』が議会で話題になったときには、当時台湾に留学中だった黄氏に対し、「帰国したら法の裁きを受けるべき」と発言していた。
 地元英語紙スター(記事はこちら)が伝えるところによると面会を果たした両者は、“歴史的”とも言えるかもしれない政治と表現者の間の「和解」を果たした模様だ。
 ナズリ大臣は、「お騒がせラッパーNameweeは、人種差別主義者ではなく、メディアによる間違った扱いにより、大きな誤解を受けてういる若者だ」と語っている。
 
 さらにナズリ大臣は、先の差別発言校長批判の事件で、黄氏が無罪であることを明言したほか、「黄氏の本分は、ミュージシャンであり、メッセージを伝えること」、「黄氏は政治家ではなく、彼が望まない当事者の問題に引き出すべきではない」と発言している。
 ボクは、この発言に膝を打ってしまった。今までアーティストや表現者を問題視して政治の場に引っ張り出してきたのは、政治家だったからだ。アーティストの表現に対して、政治家は、「大衆に受け入れられない」とか「気分を害する人がいる」と幾度もなく発言してきており、そのくせその意見は政治家個人のものなのか、具体的に誰のものかの明言もない場合ばかり。そして、いつのまにか当地の表現は、政治家の顔色をうかがうものばかりになってきた。
 
 ナズリ大臣のコメントは、黄氏が騒動の初期に問題の動画を削除したという事情があるから「引き出すべきではない」という意味なのだろうが、それでも二人の対談を“歴史的”と表現したくなるボクの感覚もわかってもらえるだろう。
 今回の会談は、どうも黄氏が制作を進めている1・マレーシア(ナジブ首相が提言する人種融和のスローガン)をテーマにした映画作品に対する国家映画振興公社(FINAS)への補助申請が認められなかったことへを陳情するためであったようだ。黄氏は、またナジブ首相への面会を求めた。
 これに対し、ナズリ大臣は黄氏に閣議での議題にすると請合った。
 そういった事情をみると為政者に擦り寄ってきたから寛大なところを見せる茶番劇や総選挙が近いという観測も日増しに高まっているなかの人気取りともみられなくはないが、政権批判の矛払い役として政敵と戦ってきた強面のナズリ大臣が態度を変えたのだから、表現への自由に風穴が空くことを期待してしまう。
 もうひとつだけ付け加えると両者とも当地メディアの「誤った扱い」を批判した。
 確かに政治家をいじめられないメディアは、あら捜しでアーティストをいじめるのが得意だ。アーティストもメディアも表現の自由で飯を食っているという意識がなく、権力の走狗になってアーティストを売るようなメディアもある。
 
 ナズリ大臣がそういう腰抜けメディアに活を入れるというのならば、メディア側も襟を正してどうどうと表現の自由のために戦って欲しい。
 あと、黄氏が言う愛国心を作品として昇華し、世間に認められるのみだ。
Nameweeの関連記述
「お騒がせラッパーNamewee、再び騒動に」
「『オレのネガラク』学生ラッパー帰国に思う」

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格安航空会社エア・アジア、羽田便就航を正式発表! http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/623 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/623#comments Tue, 21 Sep 2010 16:06:01 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=623  格安航空会社エア・アジアは21日、来月から国際便の就航が開始される羽田空港に乗り入れることの発表を日本で行った。格安航空会社の羽田路線参入は、初となる。

 まぁ、当地ではかねてから噂されていたことであり、やっと発表にいたったという感じだが…。衛星放送ASTROでの視聴できるNHKニュースでも大々的に取り上げているのを観て、日本は鎖国の頃と変わっていないものだと感じた次第。(日本でもいつものノリの発表式典で、笑ってしまったが…)
 エア・アジア社の長距離路線ブランド、エア・アジアX(エックス)は、東南アジア域内ほか、豪州、中国、インド、そして今年は韓国との路線を開始しており、日本はアジア最後のマーケットとなる。
 なんだか、黒船来航の時の国際情勢をみるようだ。また、当初は茨城空港就航という話を羽田に持っていったところも、「長崎に寄航せよ」という幕府の要請を蹴って、横須賀に現れた黒船みたいだ。
 ただ、来航するのが欧米企業ではなくて、マレーシアの航空会社というのが、アジアに住んで、その勢いを感じる者にとって白眉。
 このブログでもエアアジアと創業者トニー・フェルナンデスCEOのことを紹介してきた。イングランド・プリミア・リーグのマン・Uのスポンサーとなったり、マレーシア企業郡によるロータス・F1の買収と運営の中心企業となったりとド派手なことをしてきた企業だ。
 日本便就航で、文字通り“アジア”を制したエア・アジアだが、01年にトニー氏が買収する前身は、名前倒れの航空会社だった。エア・アジアは、1998年、マレーシア航空系に属さない民間航空会社とし発足。所有する機体は、たったの1機だった。
 その1機体制で、どこを飛んでいたのかも、ボクの調べられる範囲では記録はないが、少なくとも発足した以降のことがニュースになった記憶がない。おそらく不定期なチャーター便などを飛ばし、採算が取れぬまま休眠していたのだと思う。
 エア・アジアという名前からして、野心家トニー氏の銘銘と思われがちだが、たまたま大それた名前だったのだ。
 さて、エア・アジアXのKL-羽田便は、12月9日から週3便とのこと。片道、最安料金5,000円を謳っている。
 羽田空港は、駐機料などが高いということで、エア・アジアとしては、はなから利益が出る路線とは思っていないだろう。やはり、“羽田初の格安航空会社”というニュースバリューを提供し、新マーケット日本での宣伝に結びつけることが狙いだろう。そして、地方空港への乗り入れを拡大していくことで、ビジネスをしていくものだと思う。
 
 マレーシア航空は、11月に羽田就航する予定で、名古屋や福岡便の復活するようだ。
 これからマレーシア人が確実に増えるので、よろしく。

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お騒がせラッパーNamewee、再び騒動に http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/620 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/620#respond Wed, 01 Sep 2010 15:51:27 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=620  07年『Negarakuku』(オレのネガラク)をYouTube上に発表し、当地の警察や公務員、教育システムを批判するラップで物議を醸した“Namewee”こと黄明志(Wee Meng Chee、27歳)氏が、再び批判の矢面に立っている。
 黄氏は、先月12日、ジョホール州の小学校校長が、全校集会で非マレー系を「乗客」と称した差別発言事件を批判する動画をYouTubeに投稿。後に削除したものの、政治家から問題視する発言が相次いでいる。
 まず、黄氏を批判したのが、マレーシア華人協会(MCA)のチュア・ソイレック総裁。チュア氏は、差別発言件に対し、最初に声を上げたひとりであったが、黄氏の表現を「下品な言葉使い」と評し、「自身の才能を見せびらかしたいだけ」と切り捨てた。黄氏は、批判の対象が同じであるもMCAから理解してもらえないことに対し、失望の意をコメントしていた。

(『15・マレーシア』の「Meter」でカイリー・ジャマルディンと黄氏の共演シーン)
 また、政権与党最大の統一マレー人国民組織(UMNO)のカイリー・ジャマルディン青年部長
も黄氏を批判するひとりとなった。黄氏とカイリー氏は、昨年公開された気鋭の映像作家によるマレーシアの現代を切り取るプロジェクト『15・マレーシア』に出展された「Meter」こちら)で共演した仲。(ブログ内記述)二人とも世界は違うものの、異端者同士という印象があったが、今回の件に関してカイリー氏は、別の話と突き放しているようだ。
 黄氏は、台湾留学中に『Negarakuku』を発表。08年に帰国。
 昨年は、『15・マレーシア』の「Poton Saga」こちら)など作品に出演し、毒気が抜けた印象を与えていた。
 ボクは、残念ながら黄氏の動画をみていないので、なんとも言いようがないのだが、黄氏が同じくYouTubeに投稿した「FUCK TNB MALAYSIA」こちら)を見る限り、このまま工夫のない表現を続けていてもマレーシア社会に受け入れられないだけでなく、政治家にスケープゴートにされるだけ、だと感じた。
 このまま馬鹿を貫いて、自分を笑うユーモアの“お馬鹿”の域に昇華するか、もう少し頭を使った表現を目指したらいいのではないかと思うのだが…。
 ちなみに今回の騒動で、黄氏は積極的に警察の聞き取りに協力している。
 本人曰く、「オレにかかわっているより、本質的な差別問題に時間を割くべき」とのこと。
 まだまだ、異端者の居場所は狭いようだ。
 

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祝!53回独立記念日 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/619 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/619#comments Mon, 30 Aug 2010 16:29:43 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=619  今日8月31日は、マレーシアの独立記念日。
 
 ただ、ラマダン(断食)月中ということもあって、恒例のパレードは、屋内スタジアムでのイベントに変更され、祝賀ムードもおとなしめといった印象だ。
 毎度のパターンで申し訳ないのだが、2010年版の独立記念祝賀CMの紹介だ。

(いつものことで申し訳ないですが、画像はリンクになっておりません。動画はこちら
 
 やはり、祝賀CMといえば、国営石油企業ペトロナス。
 そしてペトロナスといえば、CMディレクターでもあった故ヤスミン・アーマッド(Yasmin Ahmad)監督の名作も数々を思いだすが、今年のバージョンは、ハフィズ・イブラヒム氏が監督、そして彼女の夫であるタン・イュウリョン氏がクリエィティブ・プロデューサーをつとめた作品。
 自動車のデザイン・コンテストに臨む工業高専の生徒達のストーリー。ヤスミン・ファンには、遺作『Talentime』で主演したことでおなじみのナスワップ君が、主役の生徒の一人を演じている。
 正直なところヤスミンCMの叙情性とそこからあふれるメッセージには、及ばないものの、マレー、華人、インド系が登場するというお約束事でドラマが進み、異民族間の友情や国民としての結束なんかを訴えるところが落としどころとしている他社のCMとは一線を画している。
 まぁ、“多民族友情バンザイ”といったこの手の王道のテレコム・マレーシアの祝賀CM(こちら)もYouTubeで観ることができるので、どうぞ。
 
 こうしてみてみると祝賀CMでも「はじめに多民族国家マレーシアありき」ではなく、個人のドラマを通して、多民族国家マレーシアを描き出したヤスミン監督の偉大さを改めて感じる次第である。

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ニューヨークの社交界で豪遊する謎のマレーシア人の正体は!? http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/618 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/618#comments Sat, 31 Jul 2010 18:46:08 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=618  ここ数日地元メディアを騒がせている話題は、「ニューヨークの社交界で豪遊する謎のマレーシア人実業家」という切り口の“Jho”なる人物。有力英字紙スターが、7月29・30日の紙面で複数ページを割き、独占インタビューを掲載している。
 
 “Jho”なる人物の本名は、ロウ・タックジョー氏(Low Taek Jho、28歳)
 20歳でビリオン(10億ドル)の財産を築き、パリス・ヒルトンやリンジー・ローハンなどのセレブと一晩に100万ドルもの大金を使って豪遊している謎の人物という触れ込み。
 パリスとデートしたとか、ベガスのシーザス・パレスを貸しきって誕生パーティーを開いたとか、話に尾ひれどころか、背びれや、胸びれまでついている始末。(記事の一例
 何を好き好んで、マレーシアで貧乏ライターをやっているのかというボクを大いに空しくさせてくれる話のオンパレードだが、今回インタビューに応じたのは、ビジネスマンとしての自身の実像を正しく伝えたい意図からのようだ。
 興味意がある人は、スター紙の記事(7月29日付30日付)を読んでいただきたいのであるが、かなりかいつまんで紹介していこう。
 ペナン出身のロウ氏は、当地の中等学校(17歳まで通う中学と一部の高校の課程を併せた学校)を卒業後、ロンドンのハロウ・スクールで学ぶ。その後、米国ペンシルバニア大学ワートン・ビジネス校に進学。在学中の20歳で、9人の友人たちと投資会社ウィントン・グループを設立。現在の会社の資産価値は、10億ドルという。
 ロウ氏が会社を設立したときにエンジニア会社を運営する父親のダト・ラリーロウ氏をはじめとする家族から2500万ドルの資金を受け取ったというから、ロウ氏もお金持ちの子息であるようだが、ロンドンやペンシルバニアで知り合った共同経営者の学友たちは、さらに金満家で中東の王家や有力者の子息達とのこと。
 また、豪遊など派手な部分の話は、ロウ氏が中東の共同経営者や投資家のためにパーティーの予約などを担当していたので、自分の名前が前に出てしまっていると答えている。要するに言葉が悪いが“パシリ”であったようだ。
 ロウ氏は、ジョホール・バルに建設中の経済特区「イスカンダール・マレーシア」プロジェクトでもアブダビやクェートの投資の橋渡しをしたことやトレンガヌ州の外資の誘致のために同州の統治者であり、国王であるスルタン・ミザン殿下からの相談を受けていることなども明らかにしている。
 インタビューを読んでいると、中東マネーが世界を席巻している現状で、堪能な英語を武器にした国際通用力の高いマレーシア人の強みをいかんなく発揮し、ビジネス・チャンスをものにしている姿が見てとれる。また、マレーシアに生まれたことで、イスラム教徒との付き合いのノウハウがあることも強みだろう。
 蛇足なのだけれども、ロウ氏はパーティーで築いたハリウッド界とのコネでマレーシアに映画の撮影を誘致しよう尽力している。どうも親友といえるほどのハリウッド人は、パリスやリンジーといったあんまりビジネスの役に立つことがありそうもない人ではなくて、俳優のジェイミー・フォックスやレオナルド・ディカプリオ、シンガーのウシャといった人物とのこと。
 ちゃんと趣味や自身の売名のためでなく、映画を招致することでマレーシアを有名にし、さらなる投資を集めるため。ウシャとは、将来のエンタメ・ビジネスを担う人材を育成のファンド設立を計画している。 
 遊んだおカネもちゃんと無駄にしていないんだなぁ、ということ。
 読んだ後には、遊び人から、堅実なビジネスマンへと180°評価が一転。ロウ氏の策略にすっかりはまってしまった次第だ。

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この違和感のなさは… http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/605 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/605#comments Tue, 02 Mar 2010 00:56:44 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=605  KL市内の日系デパートでたたずむこの人は、先週末シンガポールで女子プロ・ゴルフ米ツアー開幕2連勝の沖縄人、宮里藍。
 
 しかし、マレー世界の中心地で会っても日本人に見えないのがミソ。
 現地の人に「この人誰か知っている?」、と聞いてみても、「マレー人!」。(即答)
 インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、沖縄と緩やかに民族と文化がつながっていることを改めて知った次第である。
(業務多忙につき、本ブログ閑話休題です)

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