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伊藤壇とマレーシア・サッカー・ウォッチング – アサ・ネギシのページ/Music Raja http://aisa.ne.jp/musicraja マレーシア・ライターの見聞録 Fri, 26 Feb 2016 05:03:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.19 http://aisa.ne.jp/musicraja/wp-content/uploads/2016/02/cropped-1f14aef3e46df8e6b0b581d9e04b5081-32x32.gif 伊藤壇とマレーシア・サッカー・ウォッチング – アサ・ネギシのページ/Music Raja http://aisa.ne.jp/musicraja 32 32 ハリマオ・ムダの顔、ファッション誌にも http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/656 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/656#comments Wed, 22 Feb 2012 06:57:54 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=656  あと数時間で始まるロンドン五輪男子サッカー・アジア地区第3次五輪予選のマレーシア−日本戦。
 チームの顔である守護神GKカイルル・ファーミー・チ・マット(Khairul Fahmi Che Mat)は、ファッション誌にも登場する“時の人”である。

(GLAM Lelaki誌の表紙)
 マレーシアでは、こんな形でサッカー選手が取り上げられることは記憶にないので、代表への注目度の高さもわかるもの。
 チームは試合を前に「国のプライドをかけて戦う」とのコメントを出しているが、五輪出場の夢が途絶え、メディアもファンもトーンダウンしているのは確か。カイルル・ファーミーは、フル代表でも守護神で文字通り、“東南アジア一のGK”と断じてもよいが、今年から外国人選手の登録が復活したリーグ戦(彼の場合は、ハリマオ・ムダではなく、ケランタン所属)では、外国人選手の高さへの適応に苦しんでいる様子だった。ディフェンスとの連携もあるが、最近の試合セランゴール戦でも2失点と力を出し切れていないのが気になった。
 大量得点での勝ちを背負った日本代表に東南アジア随一の守護神がどう立ち向かうか。
 なかなか楽しみだ。

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ロンドン五輪アジア地区第3次五輪予選、マレーシア代表の状況 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/654 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/654#respond Wed, 15 Feb 2012 16:42:41 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=654  最近、日本のメディアで「マレーシア」の活字が躍るのは、1週間後に控えたロンドン五輪男子サッカー・アジア地区第3次五輪予選のマレーシア−日本戦を扱ったスポーツ欄だ。
 まぁ、通なサッカー・ファンがアジアの片隅の国の取りとめのない話を扱っている本欄(ブログ)を観ているとも思えないけれど、日本の対戦相手であるマレーシアU-23代表、ハリマオ・ムダの状況について。
 日本代表はシリア線に破れ、「黄信号」的なトーンの記事が目立つ。主力組の故障離脱と欧州組の召集が進まないことなどが要因。マレーシア戦で勝つことだけでなく、どれだけ多く得点するかが課題となっている。
 こういう状況でいくばくかマレーシア代表を知っているボクとしては、「そんなに簡単じゃないぞ!」と言いたいところなのだが、日本も楽観できる要因も多い。
 5日に行われたアウェイでのバーレーン戦でハリマオ・ムダは、0-1とリードされて迎えた後半76分にアーマド・シャキール(Ahmad Shakir)による同点ゴール。このゴールを演出したのは、スロバキア・リーグFC ViOn Zlaté Moravce への期限付き移籍しているMFワン・ザック・ハイカル(Wan Zack Haikal Wan Noor)だった。
 アウェイでの貴重な1ゴールを手にしたマレーシア、あと15分守りきれば、貴重な勝ち点1を獲得できるはずだった。しかし、再びホームでのバーレーン戦の悪夢が繰り返される。終了間際の88分、正面からの逆転ゴールで、再び悲願の五輪出場は長い眠り夢の続きとなってしまった。
 また、さらに悪いことにチームで最高の動きを見せていたワン・ザック・ハイカルが、ロスタイムに主審に抗議したことでレッドカード。日本戦にのメンバーに名を連ねることはできなくなった。
 こういう状況になったハリマオ・ムダの焦点は、9日に開幕したシンガポール・リーグ(Sリーグ)に移っている。ハリマオ・ムダは、今季からアルビレックス新潟やブルネイDPMM(このチームは、アジアサッカー渡世人、伊藤壇選手がレンタル移籍で所属していた)が加入しているシンガポール・リーグで常設チームとして参入している。ちなみにシンガポールのU-23チーム、ヤング・ライオンズもマレーシア・リーグに参戦している。
 また、代表チームの強化の優先順位でも6月から始まる13年開催のU-22アジア選手権予選に移りつつある。この大会に向けたチームも当然ハリマオ・ムダが母体であり、監督もそのままオン・キムスィ(Ong Kim Swee)が就くことになり、日本戦は若手のテストの場になるだろう。
 そういった事情で日本戦は、マレーシアにとって結果的に「負けてもいい理由」が揃った試合である。日本にとって不安材料は、このところ午後6時ぐらいから降り始める集中雨といったところだろうか。会場となるブキット・ジャリルにあるナショナル・スタジアムは、リーグ戦でも使用されており、以前よりも整備はされているようだ。
 日本とマレーシアの総合力の差は、歴然としているのでマレーシアびいきのボクとしては、ちょっとでも日本代表を苦しめてほしいところだけれど。注目は、バーレーン戦から10番をつけている17歳のMFモハマド・ナズミ(Muhamad Nazmi Faiz Mansor)。このところ急成長している選手であり、なんとなく“マレーシアのカカ”と呼びたくなる存在。
 気になる人は、彼のページをみてください。
 

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マレーシア五輪代表、歓喜から落胆の1週間 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/649 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/649#respond Wed, 30 Nov 2011 02:23:20 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=649  再びマレーシア五輪代表“ハリマオ・ムダ(若きトラたち)”について。

 前の稿で、王者らしくないとらえどころのない存在戦いぶりについて書いたが、五輪出場を最大の目標に掲げるマレーシア・サッカー界にとって、ハリマオ・ムダは、近年にない完成したチームであることは確かだ。マレーシアは、72年の五輪に出場(80年モスクア五輪は、予選を勝ち抜いたものの、西側ボイコットに同調)したことがあり、今回アジア地区第3次五輪予選まで勝ち残ったことで、大願成就への期待が寄せられている。
(写真:代表ハリマオ・ジャージを着る子供) 


 SEAゲーム(東南アジア競技会)制覇の歓喜に沸いてから中2日の11月23日、マレーシアは、アジア地区五輪予選、ホームでのシリアとの一戦に臨む。
 マレーシアは、SEAゲームに参加した主力が7名に加え、日本戦でのサイド攻撃で印象的な動きをしたワン・ザック・ハイカル(Wan Zack Haikal Wan Noor)やモハマド・イルファン・ファザリ(Mohd Irfan Fazail)らのスロバキア・リーグFC ViOn Zlaté Moravce への期限付き移籍している有力選手が加わった。
 中東勢と東南アジア勢の対戦は、ホームとアウェイのパフォーマンスの差が大きい。中東勢は、東南アジア特有の湿気で本領を発揮できない傾向がある。また、マレーシアは2次予選でレバノンを下しており、少なくとも中東勢には勝てないことはないという意識は、持ち始めている。
 試合は、やはりインドネシア戦との死闘の疲労は色濃く、前半こそアウェイへの適応に時間がかかったシリアを無得点に抑えたものの、後半に入った50分、ゴール前への超ロングスローからヘディングという奇襲ゴールを決められ先制を許す。必死の反撃も81分の失点により、潰えてしまった。マレーシアは、日本戦に続き0-2の敗戦。
 シリア戦から4日後の27日に迎えたホームでのバーレーン戦は、マレーシアにとって同組で最も付け入る隙がある相手だった。アラブの春により、有力選手が国外に逃げ、チームの結束も今ひとつという状況だった。
 対するマレーシアは、疲労も回復し、ホームの観衆の声援にも後押しされ、前半から動きがよかった。前半29分には、チーム最年少17歳のMFモハマド・ナズミ(Muhamad Nazmi Faiz Mansor)が、目の覚めるようなロングシュートで先制。ちなみに容姿もなんとなくブラジルのカカを髣髴させる選手だ。ハリマオ・ムダの潜在的な強さを感じさせる場面だった。マレーシアには、よい流れの展開となったが、両軍ともラフプレーが目立ち始め、前半の終了間際にキーマンのひとり、ワン・ザック・ハイカルが負傷による交代した。
 後半に入ってもラフプレーの多さが目に付く試合運び。ラフプレーに容赦なくカードを出すウズベキスタン人審判は、後半60分にバーレーン選手を退場処分。数的有利になったマレーシアは、後半69分バーレーンがゴール前でクリアーの処理を誤った場面で、DFマハリ・・ジャスリ(Mahali Jasuli)が押し込み、2-0とリードを広げる。この時点でハリマオ・ムダは、かつてない最高の瞬間を迎えていたと言えるだろう。楽観ムードがスタジアムを覆い始め、チームとしては現在成しえる最高レベルでの初勝利が見えてきた。
 しかし、あと20分をどう守りきるかという課題でハリマオ・ムダは、もろさを露呈した。後半の半ばには、ラフプレーでこの日出色の動きをしていたモハマド・ナズミを失う。そして81分、バーレーンは、ゴール前でマレーシア守備陣のマークを交わし、オーバーヘッドからゴールで反撃を開始。85分には、守備陣のラフプレーにより、右サイドからの直接ゴールを狙える位置でFKを与えてしまう。このFKがゴール右上に決まり、同点。86分、落胆するハリマオ・ムダの心理を突くように、バーレーンがカウンターからの逆転ゴール。
 
 手中にしていた勝利がこぼれ落ちた。最後の10分は、とても日本を2失点で食い止めた堅守の面影もない戦い方だった。慢心としか言いようがない。
 これでマレーシアの五輪出場は、絶望的な状況となった。ただ、それでもハリマオ・ムダは、レベル・アップの可能性を秘めているチームだと思う。
 一昔のマレーシア代表は、代表召集は奉仕で給料が出ないために、クラブ・チームから出たがらなかったと聞く。ハリマオ・ムダとして常設チームにしてしまうという方策は、クラブ・チームからフル代表に招集された選手が、代表に誇りを持っていない問題点から出発している。
 
 また、ナジブ首相が掲げる国民統合・民族融和のコンセプト、“1・マレーシア”は、チーム・スポーツの雄たるサッカーに目をつけ、ことあるごとに支援策を打ち出している。代表ユニホームがファッションとして浸透しているのも政治家の思惑だけからではない。やはり、70年代に強さを誇ったマレーシア・サッカーの興隆の期待と夢を見ているからだ。
 ハリマオ・ムダには、アウェイでのバーレーン戦(2月5日)、ホームでの日本戦(2月22日)、アウェイでのシリア戦(3月14日)が残されている。一つでもマレーシア・サッカーの未来につながるプレーを見せてもらいたいものだ。

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マレーシア・サッカー、SEAゲーム大会2連覇! http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/648 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/648#respond Sun, 27 Nov 2011 18:27:03 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=648  
 おそらく猫ひろしがいなかったら日本では、存在さえ知られていなかったであろう東南アジア競技会(SEAゲーム、インドネシア開催)が閉幕した。SEAゲームは、東南アジア版オリンピックで、マレーシアをはじめとする東南アジア各国のスポーツ界は、強化の重点を置いている。
 マレーシアにとっては、目標を上回る57個の金メダル獲得で総合4位(インドネシア、タイ、ベトナムに次ぐ)となり、一定の成果を挙げた。また、21日に終わった男子サッカー種目で、マレーシアは決勝戦でインドネシアをPK戦(延長戦1-1)で下し、2大会連続で6度目となる金メダルを獲得した。
 SEAゲームのサッカー種目は、U-23代表であり、日本と同組である来年のロンドン五輪予選参加チームとほぼ同じ顔ぶれ。今年9月に鳥栖で行われた日本との緒戦を戦ったチームが、東南アジア王者となった。
 チームのあだ名は、ハリマオ・ムダ(若き虎たち)。パブリック・ビューイングが行われ、試合直後のニュース番組では、女性キャスターがユニホームを着て登場するなど、文字通り国民の熱狂するニュースとして深夜に歓喜の輪が広がった。
 2大会連続制覇は、王者の矜持と貫禄を漂わせるにふさわしい結果だったと、実は言い切れない。なんとも“とらえどころない存在”なのである。


 昨年のAFCスズキ杯(フル代表)、そして今回のSEAゲームとマレーシア・サッカー界の伸張が目立つが、その背景にタイ・サッカーの不振がある気がする。時には、難敵として日本や韓国を苦しめ、不動の王者として君臨していたタイが、このところ域内大会では、決勝トーナメントにも顔を出さない。(この辺の事情、誰か教えてくれないでしょうか?)その圧倒的なタイの不在で、第2グループであるベトナム、インドネシア、マレーシアといった国々による覇権争いが始まった。
 特にマレーシアは、フル代表よりも五輪世代の強化に重点を置き、U-23代表を常設のチームとしてリーグ参戦させるなどの方策を取っている。ちなみにシンガポールも同様な策を取り、来期からはお互いの国のリーグに参戦する。その成果もあり、マレーシアはロンドン五輪最終予選に勝ち残った唯一の東南アジア地域の国となっている。
 さて、ハリマオ・ムダが“とらえどころない存在”であることについて話をしていこう。
マレーシアで傑出した選手を上げるとしたらまず、五輪アジア予選の日本戦で26本のシュートで2失点しか許さなかった守護神GKカイルル・ファーミー。フル代表にも招集されるなど、実力は折り紙つきだ。攻撃陣では、SEAゲームでMFバドルル・バクティアールが3ゴール、FWイザック・ファリス・ラムランが2ゴールといったところ。ただ、優勝チームとして最多ゴール選手を輩出していない(ちなみに最多ゴールは6)ので、堅守のチームのイメージが強い。
 さて決勝インドネシア戦は、主力選手4人を欠く布陣であり、開始早々の5分にCKから失点するという苦しい立ち上がり。攻撃陣に個人技がある選手を据えるインドネシアに対し、マレーシアは、カウンター攻撃でもマレーシアの守備陣は、自陣から離れないほど、ガチガチに守る展開となった。
 実は、この試合展開には、伏線があった。前哨戦となるグループAのリーグ戦でも両者は対戦しており、そのときは、お互いに引き分けでも両チームが決勝トーナメントに進出が決まる状況だったが、マレーシアは1-0でインドネシアを退けた。無理に勝とうとしたわけではないが、勝ってしまったマレーシアに対し、インドネシアは、死んでも負けられないと、牙を剥いて襲いかかって来た。マレーシアが34分、ゴール前に上がってきたDFアサルディンが地上20-30cmを這ってきたグラインダーのボールにヘディングで反応。意表を着かれたインドネシア守備陣は、同点ゴールを許してしまう。泥臭いと言えば、少しは体裁がいいが、あまりにも不恰好な得点シーンだった。
 その後もガチガチに守るマレーシアの姿勢は変わらず。また、ほぼ同民族の隣国という近親憎悪関係国にありがちな、喧嘩サッカーとなり、ラフプレーの連続。(120分で両軍ともファール数が20という多さ)延長戦前半には、両軍とも一度ずつゴールを揺らすシーンがあったが、どちらもオフサイド。終了間際には、インドネシアがゴールを直接狙える位置でFKを得るものの、得点にはいたらず、PK戦となる。
 マレーシアとしては、同世代では、東南アジアでナンバー1GKであるカイルル・ファーミーがキーマンとなる展開に持っていけて御の字といったところだった。結局、インドネシアは、ホームの大観衆を前にしたプレッシャーに潰れた。2年前のマレーシアによるSEAゲーム制覇時(1-0)は、相手ベトナムによるOGが決勝点だった。2大会続けて、負けた方は、負けた気がしていない決勝戦だった。
 ハリマオ・ムダは、負けないチームとは言えるが、かといって運を味方にできるほどの風格というのも感じられない。戦術も、個人の能力も、タレントも、優れているわけではないが、、常に同チームとして戦っている結束力を土台とし、大量失点しないというGKカイルル・ファーミーの堅守という一点のみに立脚し、その時々の状況を生かしながら勝ちに結び付けてきたチームである。
 繰り返しになるが、東南アジア王者であるが、最強とは言えず、本当にとらえどころのないチームなのである。

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マレーシア・サッカー、わずかな違いから何かが変わるのか http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/640 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/640#respond Sat, 24 Sep 2011 01:10:59 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=640  サッカー五輪アジア地区最終予選日本対マレーシア戦は、2-0という結果だった。
 日本のサッカー界には、特筆することも少ない試合だったかもしれないが、マレーシアから観てみ見れば、少しずつ何かが変わった試合であった。
 マレーシア代表は、09年東南SEAゲーム(アジア競技会)でU-23代表、10年スズキ・カップ(AFF東南アジア選手権)でフル代表の2つの大会で優勝し、代表チームは、フットボール中興の兆しで迎えられている。街に代表チームのジャージ姿があふれている現象は、近年なかったことである。
 そんな盛り上がりの中で迎えた7月28日のワールドカップアジア最終(3次)予選進出をかけたシンガポール戦では、2試合合計4-6で屈辱をなめた。そんななかで向かえたロンドン五輪への挑戦となる日本戦だった。
 マレーシアここ10年余り、五輪代表強化にシフトしてきた。現在は五輪世代は、国内リーグ、マレーシア・スーパー・リーグの1チーム、「ハリマオ・ムダ(若き虎たち)」として参加している。この流れは、2000年に「オリンピック2000」という五輪代表強化のためのチームにルーツとしており、五輪に照準を合わせた世代の代表は常にひとつのチームとして国内・国外で試合をしている。(厳密には、ハリマオ・ムダもAとBにわけ、国内戦と国外の試合をこなしている)ハリマオ・ムダは、来期シンガポール・リーグに参戦予定で、さらなる研鑽の機会を得る。
 ちなみに「オリンピック2000」という名称には、72年ミューヘンと西側ボイコットで幻となった80年モスクワ五輪に出場(出場資格をえた)した栄光があるマレーシアの五輪への悲願が込めるられていた。今回の五輪最終予選もマレーシアにしてみれば、32年ぶりの五輪出場をかけたチームである。ちょうど釜本を擁したメキシコ五輪から前島らの主力選手がマイアミの奇跡を演じたアトランタ五輪まで停滞していた日本サッカー界と重なるものがある。
 マレーシア・サッカー界にとって、そうした文脈て迎えた日本戦、終わってみれば、昨年の広州アジア大会予選で対戦時と同じ0-2での敗戦。しかし、シュート本数は、2-26といかんともしがたい差があった。
 
 それでも守護神GKカイルル・ファーミ・チマット(Khairul Fahmi Che Mat)が、雨あられのシュートを止めまくった姿は、日本人ファンの目にも刻まれた。また、ワン・ザック・ハイカル・ワン・ノル(Wan Zack Haikal Wan Nor)と思しき選手が、プロのライター金子達二氏の目にも留まっている。(こちら)ただ、金子氏は、ザカリアと表記しているが、ワン・ザックのことではないかと思われる。せっかくの国際試合で注目される機会なのにイスラム教徒名前に無理に苗字(姓)を当てはめる方式で、しかたなく登録名が父親の名前になってしまっているのは、痛いことだ。
 繰り返すが、それでもマレーシアにとって今回の試合は、Tosuという日本人でも耳慣れない場所に大手テレビや新聞社が記者を送り、在日マレーシア人がスタジアムの一画を占めたことも進歩だった。以前ならば、通信社から買った記事や写真・映像がメディアに載るだけの話だった。もうマレーシアにとって、日本はそれほど遠くない外国になりつつあることも感じた。
 土壌が整えば、金子達二氏が指摘するように日本は、マレーシアとのサッカー界の交流と底上げに貢献できるのではないだろうか。
 さて、マレーシアにとってのホームでの日本戦は、来年2月22日。次は、どんなお膳立てでドラマが演じられるか楽しみである。

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マンUに新たなマレーシア企業スポンサー http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/639 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/639#respond Tue, 20 Sep 2011 14:43:00 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=639  昨日19日の無料英字紙SUNを飾った広告キャンペーン。


 なんとイングランド・リーグの雄マンチェスター・ユナイテッド(MU)が、マレーシア産のポテチ「ミスター・ポテト(Mr. Potato)」の広告に登場した。MUにとっては、公式格安航空会社エア・アジアに次ぐマレーシア企業スポンサーとなる。
 ミスター・ポテト(日本でも100円ショップなんかで売っているのかな?)というと、世界的なプリングルズ(Pringles)のコピー商品にも見えなくもないが、なんと公式スナックとしてMUと契約を結んだのこと。
 ミスター・ポテトを製造するマミー・ダブルデッカー社は、当地では幅を利かせているお菓子メーカー。ただ、社名にあるマミーは、日本人には懐かしいベビースター・ラーメンを模したという感が禁じえない製品だし、スナック菓子のブランドであるダブルデッカーの製品もえびせんなど、昔懐かしい日本の駄菓子の摸倣品という思いを抑え込むのが難しい。
 
 日本人として抑え難い同社の製品イメージはさておき、背伸びするマレーシアのスナック・メーカーが野心的なのか、世界一の知名度と人気を誇るサッカー・クラブがアジア市場戦略にしゃかりきなのかという話だ。

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マレーシア、サッカー東南アジア王者に! http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/631 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/631#comments Wed, 29 Dec 2010 23:29:10 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=631  
 昨晩行われたサッカー東南アジア王者を決定するAFCスズキ杯の決勝戦第2レッグが行われ、マレーシアが合計得点で4-2とインドネシアを破り、96年から開催されている前身のタイガー杯時代を含めて初優勝を飾った。
 マレーシアは、昨年のSEAゲーム(東南アジア競技会)U-23でも優勝しており、東南アジア地域の覇者の地位を手にしようとしている。今年のアジア大会では、マレーシア代表は、日本との対戦で0-2で敗れ、まだまだアジアで戦えるレベルではないものの、幻のモスクワ五輪代表となった過去の栄光があり、今回の躍進は古豪復活熱に火をつけそうだ。
 ナジブ首相は、祝賀のために明日(31日)を休日とする宣言も行った。
 選挙対策とも見れないこともないが、こういう類のニュースに国が同調するのは歓迎だ。(2010年最後の平日が突然なくなって迷惑なのだけどね…)
 ちなみに今年のマレーシア・スポーツ界は、躍進の年だった。英国つながりのオリンピック、英連邦大会でメダル獲得数で7位、アジア大会でも10位と好成績を残した。
 大晦日の休日は、がんばったスポーツ界のへご褒美。
 代表凱旋には、大歓待が待っていそうだ。

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チャンピオンズ・ユース杯、予選組み合わせ抽選決まる http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/455 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/455#respond Tue, 29 Apr 2008 16:32:14 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=455  
 8月2-16日にマレーシアで開催されるU-19(19歳以下)の大会、チャンピオンズ・ユース杯(CYC)2008の予選4グループの組み合わせ抽選会が29日に行われた。

 ホスト国マレーシアは、ペナンで行なわれるB組でアヤックス、チェルシー、ACミラノと対戦する。A組の予選開催地は、クアンタン、C組はマラッカ、D組はトレンガヌとなっている。
 グループ予選は、8月5日から10日まで行われ、準々決勝は11・12日にグループ予選が行なわれる4会場、準決勝(14日)、決勝と3位決定戦(16日)はクアラルンプールで開催される。
<グループA>
PSV(蘭)
バルセロナ(西)
フラミンゴ(ブラジル)
インド
<グループB>
アヤックス(蘭)
チェルシー(英)
ACミラノ(伊)
マレーシア
<グループC>
オリンピック・リヨン(仏)
バイエルン(独)
リバー・プレート(アルゼンチン)
カタール
<グループD>
FCポルト(ポルトガル)
マンチェスター・ユナイテッド(英)
ユベントス(伊)
中国

大会公式サイト

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チャンピオンズ・ユース杯、出場チームが決まる http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/454 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/454#respond Wed, 23 Apr 2008 03:22:36 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=454
 8月2-16日にマレーシアで開催されるU-19(19歳以下)の大会、チャンピオンズ・ユース杯(CYC)2008の出場16チームが決定した。
 すでに参加を決定している欧州と南米の12チームに加え、アジア枠として開催国のマレーシアと参加の意向を示していたインド、カタールに加え、新たに中国の参加が発表された。
 残念ながら水面下で進んでいた日本からの参加は実現しなかった。
 同大会は、当地で2回目の開催となる。
 すでに参加が決まっているクラブチームは、昨年の覇者マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー(以上、英)、ACミラノ、ユベントス(伊)、バイエルン(独)、バルセロナ(西)、アヤックス、PSV(蘭)、オリンピック・リヨン(仏)、FCポルト(ポルトガル)、南米からは、フラミンゴ(ブラジル)とリバー・プレート(アルゼンチン)。
 北京五輪の前にユースの熱い戦いに期待。
 大会公式サイト

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チャンピオンズ・ユース杯、今年もマレーシアで開催 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/449 http://aisa.ne.jp/musicraja/archives/449#respond Sat, 12 Apr 2008 19:54:13 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=449  ちょっとご無沙汰したサッカーの話題も。

 昨年、マレーシアで初めて開催された主にクラブチームによるU-19(19歳以下)の大会、チャンピオンズ・ユース杯(CYC)2008が、8月2-16日に開催される。
 大会には16チーム参加。内訳は欧州から10チーム、南米から2チーム、ホストのマレーシアを含め、アジアからも4チームが参加する。
 
 現在のところ参加が決まっているのは、昨年の覇者マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー(以上、英)、ACミラノ、ユベントス(伊)、バイエルン(独)、バルセロナ(西)、アヤックス、PSV(蘭)、オリンピック・リヨン(仏)、FCポルト(ポルトガル)。南米からは、フラミンゴ(ブラジル)とリバー・プレート(アルゼンチン)。
 アジアからは、カタールとインドが参加に興味を示している。ちなみに日本のチームにも参加を要請しているとのことだ。
公式サイトはこちら

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