『異国トーキョー漂流記』
 集英社文庫、2005年

 「私」には様々な国籍のユニークな外国人の友だちがいる。
 日本に「自分探し」にやってきたフランス人。大連からやってきた回転寿司好きの中国人。故国を追われたイラク人etc…。
 彼らと彷徨う著者の目に映る東京は、とてつもなく面白く、途方もなく寂しく、限りなく新鮮なガイコクだ。
 愉快でカルチャーショックに満ち、少しせつない8つの友情物語。
 著者から一言
 私の第9作。1年4ヵ月ぶりの新作だ。
 帯の文句は「友だちは外国人。」…『ダーリンは外国人』のもろパクリですね。中身はもちろん、全然ちがうんだけど。
 私が20歳から現在までに会った外国人の中からユニークな人たちを厳選。それぞれが独立した連作短編エッセイの形式ですが、『ムベンベを追え』『巨流アマゾンを遡れ』などの裏話として、あるいは『ワセダ三畳青春記』のB面として読むことも可能。
 カバー絵・装丁は、『三畳記』に引き続き、南伸坊氏。
 書評など
「『愉快でカルチャーショックに満ちた胸キュン物語』<帯>であり、そう、<東京>についての出色のノンフィクションだ」
(井家上隆幸、『ダカーポ』2005年3月)