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CD REVIEW – アサ・ネギシのページ/Music Raja https://aisa.ne.jp/musicraja マレーシア・ライターの見聞録 Fri, 26 Feb 2016 05:03:41 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.18 https://aisa.ne.jp/musicraja/wp-content/uploads/2016/02/cropped-1f14aef3e46df8e6b0b581d9e04b5081-32x32.gif CD REVIEW – アサ・ネギシのページ/Music Raja https://aisa.ne.jp/musicraja 32 32 2010年のアルバム3、この10年… https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/630 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/630#comments Mon, 27 Dec 2010 03:55:20 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=630
 2010年の終わりは、ミレニアム最初の10年の終わりということで、気の利いた1枚を紹介。01‐09年までのマレー音楽の名曲51曲を集めた3枚組みのアルバム『Satu Dekad』だ。
 発売は、ワーナーからだが、EMI、ソニー・BMGなどの大手や地元レーベルのアーティストから広く音源が集められている。収録曲やアーティストなどは、あえて詳述しないので、手にとって楽しんでもらいたいところ。 
 レコード産業華やかし頃の90年代と比べ、ブームといえるものも少なかったこの10年だが、初頭のヒップホップ・ムーブメントや04年からのオーディション・アイドル群などが取り込まれていて、それなりに楽しめる構成となっている。
 どうせならば、もう少しがんばって初頭のアラビア風ポップやエスニック・ポップ、そして最近のインディ・バンドも収録して欲しかった。
 こうやって聴いてみると、00年代は、90年代と地続きでもあるし、そうでもない部分もあり。ただ、総体として「マレー音楽」というものは、あり続けていることは確かで、ボクのような人間は、来る10年も「マレー音楽」を愛聴していくことは間違いないな。

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2010年のアルバム2、男性シンガー&バンド https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/629 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/629#respond Sun, 26 Dec 2010 02:33:28 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=629 『Urusan Aizat Amdan』
アイザット(Aizat)


 新世代ポップ・ロック・アーティストのアイザット(Aizat)の2作目。ヤスミン・アーマッド(Yasmin Ahmad)の遺作『Taletime』で、主人公ハフィズが歌う「Pergi」などの吹き替えを担当していたアーティストだ。
 デビュー作では、ちょっとセンス的に古臭いマレー歌謡的なメロディも散見したが、本作は、オリジナリティが高く、より洗練された印象だ。「Fikirlah」(考えろよ)とスタートしたデビュー作、本作は冒頭の「Years From Now」で、「I Think Too Much」というフレーズが入っているところにアーティストとしての煩悶も始まったのかな。あるのか。
 明るくポジティブなテイストとキャッチャーなサビが持ち味となっている前作を引き継ぐ「Susun Silang Kata」や「Mana Oh Mana」、「Senyum」、などの曲に混じって、サウンドに内省的な香りが漂う「Emotion」や「Erti Hati Ini」など表現の幅を広げたことで成長を印象付ける。
 蛇足ながら昨年の歌謡賞ジュアラ・ラグで最優秀賞を獲得した「Pergi」を入れず、自作の曲だけで通したところもなかなかプライドがあるところをうかがわせる。(大手レーベルと契約したらこうはいかない)
 ただ、アレンジがちょっと大げさな感じもするのも正直なところ。あと、ステージで「Pergi」の後にガンズがカバーした「Knocking Heaven’s Door」なんかやってしまうセンスもいただけないのだが、若いってことかな。
 疑いもなくマレー音楽のメロディ・メーカーの一人に成長した観が
ある。
『Lonely Soldier Boy』
Hujan
 

 ロック界の先頭に立っているHujanの3作目。前作『Mencari Konkulusi』は、ミニ・アルバムの観があったものの、地元アーティストとしては、稀なほどのハイペースだ。
 さて、タイトルを聞いて、すぐピーンと来る人は、相当なアニメ通だろう。タイトル曲は、『機甲創世記モスピーダ』のマレー語カバーのようだ。(ちなみに作曲は、なんと久石譲!!)ウィキペディアでは、日本での放映は1983年10月から翌年3月とある。海外向けにも輸出されてるようだから、彼らが観たのはそちらのほうだろうが…。
 
 本作もボーカル兼ソング・ライティンターNohの手練手管の才能が光る14曲入り。今回は、際立ったキラー・ソングがない感じだし、使い古したフレーズも散見するが、メロディもけっこう練られているので楽しめた。後半のメロウな曲は、新境地というほどではないけれど、いい味を出している。
 話は変わるけど、今年も活躍が目立ったNohが婚約。お相手は、ヒップホップ・グループTeh Tarik CrewからソロになったMizz Nina。彼女のお父さんは、歌うタンスリ(称号)として知られる(?)銀行界の名士アズマン氏と知って驚いてしまった。ちょっとキツそうな女の子なんだけれど、お嬢様だったわけだ。
 逆玉成功で、今後もがんばって欲しいNohとHujanである。
 
『+−×÷』
6ixth Sense
 

 新世代のポップ・ロックバンドの3作目。
 個人的には、デビューからモロにインドネシア・ロック・サウンドという点で、避けていたバンドだが、先行発表された「Khatimah Cinta」につられて本作を手にしてみた。本作のレコーディングには、ジャカルタのスタジオも使用されているようで、本人達も意図してインドネシア・ロック・フリークである様子である。
 本作から「Yang Sempurnakanku」や「Cinta Yang Sempurna」、「Menyasal」などが、ラジオでオンエアーされ、テレビドラマの主題歌にもなっている。まぁ、こういった曲でのインドネシア・フリークぶりは、個人的には積極的に評価する気はないけれど、コマーシャル的には最も成功したアルバムである。
 さて、ボクが注目した「Khatimah Cinta」は、中性的なボーカルがMuseの「Time Is Running Out」を思い起こさせる耽美的な香りのメロディーに絡みつく曲。ゴシック的な耽美がマレー・ハードロックから綿々と受け継がれている泣きの抒情と結びついたおり、この路線でいったらかなり面白いジャンルが出来ると期待させてくれる。

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2010年のアルバム1、女性シンガー https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/628 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/628#respond Fri, 24 Dec 2010 18:15:21 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=628  最近、めっきりアルバムのリリース数が減って音楽界は寂しいばかりの状況だ。
 新しいアーティストは、インディーズというよりも家内工業といった趣きの自己レーベルという形でアルバムを出すようになってきた。大手レーベルがアルバムの制作費を出し、宣伝や販路を担当するというビジネス・モデルは、かなり昔から過去のものになっているが…。
 いまや大手レーベル各社は、海外アーティストのアルバム販売と地元アーティストの昔の音源を切り売りしているだけの状態。90年代のように海外スタジオ録音や国際的アーティストとの共演など、夢のような話になっている。
 アーティストからしてみれば、マレーシアのような市場規模では、大手レーベルの手を借りなくてもアルバムの販路は押さえられるし、レーベルと契約してもたいした予算ももらえないし、アルバム・セールスの取り分もインディーズとして自分で管理したほうが多いというのが本音のようだ。
 それでも、アカデミ・ファンタジアなどオーディション番組出身アーティストは、別として、レーベルに商売的路線を押し付けられることなく、アーティストが独自の音楽を生み出す素地が生まれてきたことは歓迎すべきことではある。
 前フリが 長すぎた。年末なので、印象に残ったアルバムを紹介していこう。
『Decorate』
ユナ(Yuna)

 「Dan Sebenarnya」が今年1月のジュアラ・ラグ賞24での準優秀曲、マレーシア音楽産業賞(AIM)17で最優秀楽曲賞を獲得したインディー系新人ユナ(Yuna)の待望の2作目。
 08年リリースの『Yuna』で、トゥドン(イスラム女性のスカーフ)にギターを構えたビジュアルとノラ・ジョーンズを思い起こされる新感覚のボーカルが話題となり、今年の音楽賞レースの筆頭になるまで注目された。「Dan Sebenarnya」に続いて発表された「Gadis Semasa」も一見洋楽的な曲調でありながら、どことなくマレー的な抒情が香り、かつ高いクオリティーであり、否が応でもアルバムの期待がかきたてられた次第だ。
 今年7月にリリースされた本作は、全10曲自身による作詞・曲・プロデュース。マレー語・英語曲が混在している構成である。最近、メインを英語曲にしているアーティストの中には、マレー語曲は、営業(オンエアー)目的のコマーシャル・ソングという連中も見受けられるが、彼女の場合、先行発表の2曲も含めて、歌詞の言語にかかわらず、ひとつの調和したサウンド世界となっているとなっているのが白眉。
 彼女の最大の魅力である少しくぐもった感じの声でささやくように歌うボーカルは、全編で冴え渡っている。「Gadis Semasa」のようなスローテンポの曲が大半だが、バラードの「Cinta Sempurna」やアップビートのロックナンバーの「Super Something」など、表現の幅広さも披露している。特に「Cinta Sempurna」のようなバラードでは、マレー人シンガーの常として、声を張り上げてしまうところを抑えて、切々とした抒情で謳っている。この表現力は、ただ者じゃない。
 また、楽曲のアレンジのセンスもボーカルが醸し出す雰囲気を殺すことなく、また余計な音が入っていないシンプルさに迷いのなさやブレのなさを感じる。きちんと表現できるメンバーをバンドに加えている印象だ。
 アンニュイな赴きなのだが、明るさを秘めた無二の魅力のボーカルと飛びぬけたセンスの楽曲。これから音楽界を引っ張っていける逸材だと確信した。
 ネタバレになって申し訳ないが、「Dan Sebenarnya」がシークレット・トラックとして収録されているので、買うのをためらった人も手にとって欲しい。
 
『Indah』
アティリア(Atilia)

 ユナと並び、新世代の女性アーティストと目されている女性シンガー。
 ヤスミン・アーマッド(Yasmin Ahmad)の遺作『Taletime』で主人公メローの歌シーンを担当したアーティストだといえばわかりやすいか。
 彼女は、楽曲の自作はせず、シンガポール人ディック・リーをはじめ、インドネシア人や外国人作曲家を起用した。また、当地ジャズ界の名うてのセッショニスト達やマリック(Maliq)やHujanのノー(Noh)がコラボとしてレコーディングに参加しており、新人ながら卓越したプロデュースの力量を見せている。
 しかし、楽曲もアレンジも、そしてボーカルも新しさが感じられないのが正直なところ。ジャズ寄りの曲調では、やはり先達のシーラ・マジッド(Sheila Majid)を思い起こしてしまう部分もあるのが苦しい。ただ、90年代からのさまざまなマレー・ポップの要素が、「どっかで聴いたことがある」と言うレベルではなく、香として漂っているところを今後のどう料理していくかで、化けそうな予感がする。
 『Taletime』の劇中曲「Angel」の英語歌詞版が収められているが、「Kasih Tak Kembali」は未収録。
 マレー音楽は、シーラ・マジッド的な洗練度までなら許せる人には、おすすめ。

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シーラ・マジッド、キャリア25周年のボックス・セット https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/613 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/613#comments Mon, 31 May 2010 16:36:05 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=613  音楽界の状況は、Ouたstationさんがコメント欄で仔細にレポートしてくれた通りの現状。
 「アルバムの数がない、曲数がない、濃さがない」という感じで、寂しい限り。
 そんな状況で手にしたのが、コレである。

 大御所シーラ・マジッド(Sheila Majid)デビュー25周年を記念した8枚入りのボックスセット。過去にもマレーシアで豪華装丁のCD商品というのは、存在したけれども、ベスト盤の類い。歴代のアルバムだけを集めたボックスセットは、初ではないかと思う。
 ちなみに収録されているアルバムは、以下。
 『Dimensi Baru 』(85)
 『Emosi』(86)
 『Warna』(88)
 『Legenda』(90)
 『Ratu』(96)
 『Ku Mohon』(99)
 『Cinta Kita 』(04)

 すべてスタジオ録音のアルバム。ライブ盤や企画アルバムでの新曲などは、含まれてはいない。(ただ、『Ku Mohon』は、00年リリースのもので、ボーナス曲が入っているバージョン)
 以上に加えて、新曲「Dangarkanlah」が収録されたシングルが同梱されている。
 ボクは、『Legenda』からのリスナーで、デビュー作『Dimensi Baru 』からの3作が完全な形で聴きたかったので、高額商品(RM99)にもかかわらず、購入した次第。
 
 くどくどと思い出話に浸りそうなので、自制の意味を込めて一つだけ…。
 96年リリースの『Ratu』は、元ダンナのロスラン・アジズとの最後の作品となった作品だった。あの頃、シーラとロスランは、アルバムに時間も、人も、お金もふんだんに次ぎ込むことができた。日本人バイオリン奏者・金子飛鳥に依頼をしたものの、スケジュールが調整出来ず、KLでの飛行機の乗り継ぎ時間の合間にレコーディングしてもらったそうだ。
 このレベルの作品は、今後ももう出ることはないだろうなと思う。
 90年代のは、ミュージシャンがアーティストたり得た仕合せな一時期だった。
 

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日本で活躍のR&Bシンガー、アイズディーン、デビュー・アルバム・リリース決定! https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/601 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/601#respond Fri, 05 Feb 2010 15:43:27 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=601  日本語による日本デビューという初のマレーシア人シンガー、アイズディーン(Aizdean、公式サイト)は、待望のデビュー作リリースが3月3日に決定した。

 デビュー作に先立ち、1月27日には先行配信曲「My Hero Feat. いつか」が、レコチョククラブ・フルの一押しに選ばれている。同曲は、自身初のコラボ曲。“いつか”は2009年の映画「真夏のオリオン」主題歌として話題となった「願い星〜I wish upon a star〜」で衝撃のデビューを果たした気鋭のアーティストで、話題性は十分だ。
 また、3月3日リリースのデビュー・アルバムは、『Hadiah〜The First Step〜』とタイトルにマレー語がつけられた。“Hadiah”は、「贈り物」という意味。
 
 昨年、先行して配信中された「I Need You Baby」や「One」などを含めた11曲が収録される。
 待ちきれない人は、YouTubeで収録曲「もう一度…」のビデオ(こちら)も視聴できるので、どうぞ。
  
 同曲は、日本テレビ系「音楽戦士MUSIC FIGHTER」の推薦曲に選ばれているとのこと。
 外国に行ったら母国を捨てちゃうマレーシア人も多い中、アルバム名に“Hadiah”と、マレーの心を忘れていないことに感心。活躍を期待!

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ジャズ界を席巻する日本人リーダーによるバンド、Tokyo Blue https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/599 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/599#comments Thu, 28 Jan 2010 19:38:39 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=599  この新人バンドには、唸らされた。
 09年は、地元音楽は凶作だったこともあるが、身体全体の細胞が反応したほどのサウンドだ。

 Tokyo Blueは、地元の音大生である日本人ベーシスト、前川博昭がリーダーのジャズ・バンド。ピアノのイウェンナ・キャロリンとドラマーのジョシュア・マランの3人編成。
   
 昨年10月にインディー・アルバム『裸の魂』をリリースして注目され、すでに韓国、ジャカルタと海外ジャズ祭にも招待されている。来月13日には、バンコク・ジャズ祭への出演も決まっている。
 彼らのサウンドは、ジャズの基本をしっかり抑えながら、フュージョン系のメロディの流れのよさとプログレッシブ・ロックのような展開が持ち味。映画音楽のような大きな風景を想像させるドラマ性が感じられるのだ。
 そして、曲はリーダーである前川の手によるもので、どことなく憂いをたたえたフレーズやメロディは、日本人の琴線を響かせる魅力がある。
 初めて耳にしたのは「Beautiful War」という曲だったのだが、メロディになんだか「侘び、寂び」に通じる香りが漂い、滅びの美学を想起させる音像に打ちのめされてしまった。
 
 サウンドはエモーショナルなんだけれども、演奏は理知的。若さと老練さが同居しているのだ。アジア人の感性で日本とマレーシアをつなぐだけではなく、世界に羽ばたいて欲しい一押しのバンドだ。
 週末(31日)には、KL随一のライブハウス、No Black Tieでのライブがあるので、ぜひ出かけて欲しい。
 ライブの予定は、彼らのMy Spaceで。

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シティ・ヌルハリザ、09年2作目の新譜は、クリス・ダヤンティとのデュエット作 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/592 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/592#comments Tue, 29 Dec 2009 15:44:15 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=592  年の瀬で、そろそろ09年の総括など書いて、休みにしたいところなのだが…。

 28日、音楽界のトップ・スター、シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)の新譜『CTKD』がリリースされた。12月の新作リリースは、今年で3年連続。いつもシティのおかげで、年末休業とはいかないのである。
  さて、通算15作目となる本作は、インドネシアの音楽界女王、クリス・ダヤンティ(Kris Dayanti)とのデュエット作という企画モノとなった。タイトルの『CTKD』は、それぞれシティ(CT)とクリス・ダヤンティのイニシャル、KDだが、「Canda Tangis Ketawa Duka」(驚き、泣き、笑い、傷つき)という単語が当てられている。
 本作は、6曲収録と曲数は少な目ながら、すべて新作のデュエット曲となっている。また、マレーシア制作で、インドネシアのポップ・グループST12のチャーリーによる「Tanpamu」以外は、アゥディ・モック、オーベリ・スウィト、シャロン・ポールとマレーシアの作曲家がプロデュースしている。
 マレー語圏を代表する2大アーティストの競演。
 叙情あふれるバラードでは、それぞれの個性がハーモニーを奏で、アップテンポな曲では、その個性が鬩ぎあうようなような激しさでぶつかる。
 アーティストの意地をかけて、話題作と呼ばれて片付けられてしまうレベルでない作品に仕上がっている。
 今年は、見るべきものが少なかったマレーシア音楽界だけど、最後に溜飲を下げてくれたシティに感謝。 

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日本デビューのマレーシア人シンガー、アイズディーン初のソロライブ! https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/585 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/585#respond Mon, 14 Dec 2009 05:26:32 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=585  今年7月にハドソン・ミュージックエンターティメントからデビューしたマレーシア出身の男性シンガー、アイズディーン(Aizdean)が、18日、自身初となるソロコンサートを行う。

 アイズディーンは、日本語による楽曲での日本デビューという初づくしのマレーシア人シンガー。精力的なライブで活動の機会を広げてきた。7月のデビュー時には、「I Need You Baby」と「ONE 」をデジタル配信で発表している。
 また、今回のライブ開催と併せて、デビュー・アルバムの発表時期が来年3月3日になることも明らかにされた。
 どこかアジアを感じさせる安らぎの歌声は、アジア・ファンには必聴モノ。
 
 ボクが現地邦字誌用にインタビューをしたときに「シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)の結婚のニュースに2日間、ヘコンデでいました」というコメントがあった。
 なかなか親しみやすくて、お茶目なキャラクターの青年だ。
 マレーシア期待の新星、ぜひ応援してください。
《ライブ詳細》
12月18日(金)
Aizdeanライブ
場所:チェルシーホテル(渋谷)
開演:19時
公式サイトは、こちら

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新世代バンドHujanが昨年に続き新作『Mencari Konklusi』をリリース https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/578 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/578#comments Sat, 24 Oct 2009 05:29:59 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=578  最近、ロックバンドの粒は揃ってきた感じはあるのだが、ポップ・パンク系のBunkfaceは英語バンド寄りだし、6ixth Senseはモロにインドネシアだし、Estrangedは曲によって両方の傾向があるし、どうもマレーシアの新世代ロックと呼ぶには、苦しいものがある。

 それで、やっぱりMeet Uncle Hussain(MUH)とHujanが、マレーシア・ロックの2大バンドというところに落ち着くのだが、MUHはボーカルのラン(Lan)が脱退して、Azlan & The Typewriterを結成し、1から出直しの印象がある。
 この状況から昨年のデビュー作に続く新作『Mencari Konklusi』をリリースしてきたHujanは、ロック界をリードする存在に躍り出たと言ってよかろう。また、今年のハリラヤには、ナシッド(アラブ起源のイスラム教版ゴスペル)Rhaihanとのコラボで、「Salam AidilFitri Ayahanda dan Bonda」(UTubeのビデオはこちら)もリリースし、話題も豊富なバンドだ。
 同作は、7曲入りとちょっと少なめの曲数のアルバムになった。
 前作が、佳曲揃いで捨て曲なしの13曲入りだったので、ちょっと飛ばしすぎの懸念もあったが、ガス欠にもならずに新作をリリースしてきたことには安堵している。
 前作は、ボーカルのNohがギターのAg Coco(当地では、Cocoというバンド所属のAgという意味の表記)の2人で曲を作っていたが、同作ではNohがすべての曲を書いている。
 さて、ざっと聞いた印象はキャッチャーなメロディがこれでもかと繰り出される前作に比べて、楽曲は地味なのだが、ずっとロック・バンドらしいサウンドになってきた。特に前作ではあんまり聴かせどころがなかったギターが主張し始めた感じで、ロックとしてのエッジが立ってきた。
 楽曲が地味だと欠いてしまったが、ヒット中のタイトル曲「Mencari Konklusi」(ビデオはこちら)は、オリジナリティもありながら、ツボにはまるサビメロの作り込みのうまさも健在だ。他の曲もメロディのバラエティーと曲調のバランスもよく、どの曲も小粒ながら光っている。
 同作もやっぱり高評価なのだが、もうちょっとライブで歌も演奏もきっちりやってもらえないかと思ってしまう。
公式サイト(こちら
ブログ内記述(こちら

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シティ・ヌルハリザ、新コンセプトの新作『Tahajjud Cinta』リリース https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/571 https://aisa.ne.jp/musicraja/archives/571#comments Thu, 10 Sep 2009 14:44:06 +0000 http://aisa.ne.jp/musicraja/blog/wordpress/?p=571  マレー音楽界のトップスター、シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)は、9日、新作『Tahajjud Cinta』をリリースした。

 同作は、“スピリッチャル・ソング”をコンセプトにした作品で、彼女のキャリアでも新機軸といえるもの。イスラム教で神聖なラマダン(断食)月中にリリース時期をあわせたという。プロデュースは、エディ・マルズキ、アウディ・モックに加え、インドネシア人のテヤ・スビアクト(Tya Subiakto)。
 気になるスピリッチャル・ソングのコンセプトだが、アラビア語(コーランの句?)を歌詞にした曲があり、また宗教的な歌詞も散見する。ただ、『Lantera Timur』のようにエスニック・ポップでアラビア風のアレンジとは文脈が違うものだ。また、アラブ世界起源のナシッドとも違う曲調。
 ちょっとまだ聴き込んでいないので、うまく伝える言葉が見つからないが、昨年公開されたインドネシア映画作品『Perempuan Berkalung Sorban』のテーマ曲「Ketika Cinta」が収録されており、全体的なトーンもその曲にあわせている印象がある。
 全体的にスローテンポで、展開も起伏が少ない。シティの曲であることは確かなんだけれど、雰囲気が変わった感じ。「スピリッチャル・ソング」という雲を掴むような言葉しか見つからないのも頷ける。
 とにかくよい意味で、不思議なアルバムに仕上がっている。
 しばらくシティをお休みしていた人は、ちょっと手にとって欲しい作品だ。

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