「痛快な冒険ノンフィクション。…結果的にはかなり悲惨な探検行だったようだが、その惨状を筆者の隊長・高野秀行氏は巧みな文章力でカバーしている。人物のとらえかたにしろキャンプでの出来事の描き方にしろ、緩急自在でなかなかどうして読ませます」
(香山二三郎『本の雑誌』1989年3月)
「我われは世界の輪郭をつかんだ気でいるが、実はつかんでいない。探検とはそれを明かすものだ。この報告は、その細部を語って飽きさせない」
(倉本四郎『週刊ポスト』1989年3月)
「おい、おまえら、正月でお年玉もってるだろ。この本、買え! 面白くなかったら、おれを殴ってもいい!」
(大槻ケンヂ「オールナイト・ニッポン」で絶叫、1989年1月)
「戦時体験のような冒険記が、単なる蛮勇の羅列に終わっていない所も本書の魅力。…肝心のムベンベはどうした?などと訊ねるのが蛮行に思えるような、読み応えのある探検記だ」
(『週刊文春』1989年3月)
「若さゆえの無鉄砲さ、がむしゃらさがまぶしいくらいきらめいている。読後に元気が出る一冊だ」
(吉田伸子、『朝日新聞』2004年7月11日) |