『怪しいシンドバッド』
 集英社文庫、2004年
(単行本 朝日出版社1997年)

 「何か未知のもの」に出会いたい。その一心で若者ならぬバカ者はアフリカで怪獣を、中国で野人を、南米で幻覚剤を探してさまよう。
 ついでにゲリラとお友達になったり、インドで一文無しになったり。
「とんでもない男だ。(中略)この人多分何も考えていない」
(解説・大槻ケンヂ)
 喉元過ぎれば性懲りもなくまた出かけ、痛い目にあうのがこの男。笑って呆れて、でもなぜかまぶしい辺境冒険傑作。
 著者から一言
 6年ぶりに出した第三作。もともとは「中国についての本を書いてほしい」と版元から頼まれたのだが、紆余曲折の末、世界中の旅話をごたまぜに詰め込んだオモチャ箱みたいな本になってしまった。
 すでに絶版となっている第六作『極楽アジアの気まぐれ旅行』(KKベストセラーズ)は、本作とだいぶかぶっているので、こちらを読めば事足りる。
 なお、カバー絵は、マンガ家の黒田硫黄氏。
 書評など
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