『ワセダ三畳青春記』
 集英社文庫、2003年

 三畳一間、家賃1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かなおばちゃんに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。
 金と欲のバブル時代も、不況と失望の90年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。文庫書下ろし。(解説:吉田伸子)
 著者から一言
 2003年に書いた第8作。私が飲み会の席でよくしゃべっていたバカ話がまさか活字になり、しかも文庫になるとは思わなかった。
 書評など
大槻ケンヂが選ぶ2003年の本ベスト1!
「『マカロニほうれん荘』『男おいどん』『めぞん一刻』『ボーダー』さらに『ハチミツとクローバー』まで、下宿ものの楽しさバカバカしさがギッシリとつまり、読者は必ず大家のおばちゃんを心から愛してしまうこととなるのだ。ラストは泣かせるし…」
(大槻ケンヂ『本の雑誌』2004年1月号)

「『ワセダ三畳青春記』を雑誌などで紹介するのはこれでもう何度目か?(中略)今後もさらに意地になって薦め続けたいと勝手に考えている」
(大槻ケンヂ「野生時代」2006年5月号)