忘れもの

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 今クールから始まったドラマで、けっこうおもしろいものがある。
 堺正章・夏川結衣主演の、大人の純情ドラマ「無理な恋愛」だ。「最近のドラマは云々」とおっさんじみた文句をつけて、最後まで見たいと思うドラマが少ない中、このドラマは毎週楽しみにしている。そして、その主題歌がまたいい。
 15年ぶりの堺正章のシングルらしく、タイトルが「忘れもの」。
 作詞:秋元康/作曲:BEGINのようだが、オープニングロールを確認しようとすると、いつもその画面が過ぎ去ってしまって確信がもてない。でも、さわやかで、ちょっとセンチで、優しい気持ちになれる曲だ。マチャアキのちょっとしわがれた歌声もグッとくる。
 5月21日発売のようだが、久々に「いいなぁ」と素直に感じる歌に巡り会えて、なんだか幸せな気分だ。

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啓蟄

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 あまりに天気がよかったので、軽く散歩に出てみました。
 ぽかぽかとまではいかなくても、春のここちいい空気を感じられて、短い時間でしたがとっても気持ちのいいひとときでした。そういえば、5日は啓蟄だったなあ。冬ごもりの虫たちも、眠りから覚めてくる頃です。

 家の近所には小高い丘があります。「ひょうたんやま」と呼んでいますが、古墳とかUFOの基地とかではなく、付近を開発した時に出た土を盛り上げて整えたものだそうです。30mほどと決して高いわけではありませんが、頂上には展望台らしき休憩所もあり、東西南北はるか彼方までぐるっと見渡せます。
 雪が降ったら子供達はソリで楽しんでるし、夜中に頂上から見上げると、満天の星達が所狭しと煌めいています。なんかしら、幸せを感じたりもしますわ。
 春の到来、もうすぐです!

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謹賀新年!

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 2007年の幕開けです!
 皆さん、あけましておめでとうございます。
 昨年は、特に後半、いろんな方との出会いや再会がありました。そのことで、自分自身もたくさんの力をいただき、プライベートに仕事に、本当に充実した一年になりました。
 今年は、この気力やスピードを落とすことなく、さらに外へ発信していくつもりです。リスタートの年です。これまで見守ってくださった皆さん、ありがとうございました。キバりますんで、またよろしくお願いします!
 元旦早起きして、近所の丘から初日の出を拝みました。天気もよく、さほど寒くもなく、とってもきれいなお天道様でした。

 飲んでばかりも飽きるんで、近くのお寺へ初詣。歩いて30分ほどのところにある「龍水寺」というお寺です。初詣客も皆無で荒寺っぽいですが、黒沢映画に出てきそうな風格と年輪が刻まれていました。山門には一対の金剛力士像があったんですが、なんと鎌倉時代に造られたものだそうです!

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六本木散策

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 22日土曜日は、映画を見るために六本木に出かけました。六本木は、昨年友人のライブ見に行って以来久々です。
 全席指定の鑑賞チケットを購入後、上映まで多少時間があったので、遅い昼食をとるべくラーメン「一蘭」へ直行。他のラーメン店とのしのぎ合いのせいか、あるいは土曜の午後のせいか、はたまたラーメン戦争も多少落ち着き始めたせいか、けっこう空席が目立ってました。でも味はそのまま。いつものようにラーメン・半ライス・半熟卵をたいらげ、満足して店を出ました。
 まだ1時間ほど余裕があったので、お茶して時間をつぶすより、ちょいと散歩でもしてみるかと思い立ち、六本木ヒルズに行ってみました。恥ずかしながら始めてのヒルズ…。
 土曜の午後なのでそれなりに混雑はしてましたが、どちらかというと観光気分・デート気分の人たちがほとんどで、ギスギスした感もありませんでした。それに、ここ数日の涼しさのおかげで、少し歩いたくらいでは暑くもならずなかなか快適に散策。とは言っても、特にどこかに立ち寄るでもなく、建物の間をブラブラするのみ。
「これがあの日本経済の巣窟、森ビルかぁ」と、感動よりもなぜか腹が立つのを抑え切れませんでしたが、周りを歩くカップルや家族連れのほほえましさのおかげで、なんとかその気持ちが和らぎました。
 雨後のモヤに煙った東京タワーが、寂しそうに佇んでいたのは印象的でした。
 その後、映画を鑑賞し、そのまま友人との飲みへ合流したのでした。まぁ、これと言ってどうということはありませんが、たまには都会ど真ん中の散策もなかなかオツなもんですな。

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久々のレコーディング

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 W杯も終わり、フツーの生活サイクルに戻りました。この1ヶ月間は睡眠不足に悩まされもしましたが、途中から身体が慣れだして、今では4〜5時間睡眠でも充分という身体になってしまいました。はたしていいんだか悪いんだか…。あるいは歳のせいなのかW杯のせいなのか…。
 たしかに、酒を飲み過ぎると以前よりも強烈な睡魔に襲われるので、身体自体は睡眠を欲してるんでしょうね。
今回のW杯観戦をサポートしてくれた小冊子。
本屋で2時間ほど悩んだあげく結局この本をセレクトしたが、使い勝手が非常に良く内容も充実していた。

Sportiva増刊
ちびSportiva ドイツワールドカップ PERFECT GUIDEBOOK
集英社発行 定価500円

 さてこの期間、なにもW杯だけにほうけていて、肝心の音楽を忘れていたわけではありません。今回、あるメーカーの新製品開発において、販売促進用のデモ音源を制作してほしいという依頼があり、久々にレコーディングしました。詳しくは製品発表の時期を待って公開ということになりますので、今しばらくお待ちください。
 レコーディング自体も無事完了。昨日、めでたくクライアントへお渡ししました。
 そろそろ重い腰を上げてソロ活動を本格的に開始しようと思っていた矢先、実にいいタイミングでお仕事ができ、とってもありがたく思います。これを機に、作曲・アレンジ・演奏も再開していきますんでお楽しみにぃ!
 また、Score Analyzerとして、譜面の世界での活動も活発化していきますので、このブログでも逐一お知らせしていく予定です。併せて期待していてくださいね。

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中田英寿選手 引退

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 とうとう準決勝まできてしまいました。
 数々のドラマと感動を残してくれたワールドカップ2006ドイツ大会も、あと4試合を残すのみになってしまいました。そして、中田にとってのプロステージが幕を降ろしました。
 またぞろマスコミはいろんな手段で大々的に取り上げていますが、それはさておき。
 確かに早すぎる引退だと思いますが、プロの選手にとっては必ず一度はあること。形は違いますが、ピクシーの引退試合を見に行ったときのことを思い出しました。あのときは、思いがけず涙してしまい、一つの時代が終わったなぁと思いました。でも今回の中田の引退は、そこまでの感情はなく、きわめて冷静に受け止めました。
 むしろ、今大会が始まってからの彼のプレイや行動で引っかかっていたものが、やっと腑に落ちたような気がします。
 ファン心理として残念ではありますが、これで日本のサッカーがダメになるわけではなし(そうであったら話にならん)。ワールドカップのことをよく知らなかった多くの日本人を、少なくとも「にわかサポーター」くらいには底上げしてくれたし、世界のサッカーを垣間見る機会を与えてくれた。日本におけるサッカー導入者としての釜石(「釜本」の誤りです。アジケトさんありがとさんです)、プロサッカーリーグを一般に認知させてくれたカズに次ぐ、スターとしての業績を残したと思っています。その意味で、今は心から「ありがとう、おつかれさまでした」と言いたいと思います。

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ベスト8へ

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 あれよあれよという間に決勝トーナメント第一戦が終わり、ベスト8が揃いました。初出場のウクライナを除けば、いわゆるサッカー大国が勝ち進み、さほどの番狂わせはありませんでした。
 チェコがリーグ戦で消え、スウェーデンがドイツに敗れ、優勝候補ナンバーワンに掲げていたオランダが死闘の末ポルトガルに敗れ…。ドイツ×スウェーデン戦やポルトガル×オランダ戦なんか、せめて準々決勝で見たかったのにーと思いながらも、それぞれの試合を楽しんでいます。
 イングランド・ブラジルは、まだまだ力を出し渋っている(というか出し切ってない)ですね。フランスは、やっと調子がでてきたんでしょうか。しかし、個人的ひいき目にドイツ・ポルトガルに頑張ってもらいたいです。そして、クローゼにはぜひとも得点王になってもらいたいもんですな。
 それにしても、今回のMVPっていったい誰になるんでしょう? 各国にタレントはいるし、それぞれに活躍はしているんですが、なんか「こいつだー!」みたいな選手が挙げられないのは僕だけでしょうか? 前回のような「男カーン、ここにありっ!」みたいな選手が見あたらないですねぇ。
 とにもかくにも、今は中二日の休息中。あんまりW杯に入れ込んでると、「Yoshiさんていったい何者??」ってなっちゃうんで、そろそろ本業の音楽話でもアップしなきゃなぁ、と思ってる今日このごろです。

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モトノリアン・ブルー?!

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 天気がいいと、ちょいとお散歩に出たくなりますねぇ。
 家の近所に小高い丘があるんですが、そこに登ると風も光も心地いいので、気分転換にちょくちょく行きます。地平線の見える丘、ってなわけではないですが、四方空が見渡せて、少しだけ「地球は丸いなぁ」と感じたりします。

 雲一つない青空のときは、さらに気持ちいいですね。夜には満点の星が、元旦には初日の出が拝めます。
 別の方向へ歩いていくと、貯水池にかかる橋がメガネ橋になっています。故郷の鹿児島にも、似たような橋がいっぱいありました。

 四季の移り変わりって、思った以上に素直なんですね。今の季節、夜になるとカエルの鳴き声がそこらじゅうに響きわってます。田んぼからは多少距離があるはずなんですが、けっこう届くもんなんですねぇ。もう少しすると、虫たちの大合唱の中で心地いい眠りにつけることでしょう。
 こんな自然の中、「ロバのパン」ならぬ「走る給食当番」で揚げパンを買い、新曲のモチーフを書き連ね、好きな本にどっぷりつかる今日一日でした。

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しあわせな時間

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 昨日、20年来のFavoriteバンド「AB’Sのライブを見に行った。
 
 仕事がら、おつきあいや打ち合わせ・取材等でいろんなアーティストのライブを見に行く機会が多いが、ちゃんと自分でチケットを予約し、開場時間に入って、自分の本当に好きなライブを見に行くのって、何年ぶりだろう。ちょっとだけドキドキしながら、若い頃のワクワク感を隠しきれない気分で、渋谷のライブスポット「KABUTO」に入った。
 開場時間をほんの少し過ぎただけなのに、観客はかなりいる。ぐるりと見渡しても、自分と同世代の人たちがほとんどだ。間違っても中高生はいない。
 大好きなドナルドフェイゲンのBGMが流れる中、メンバーが無造作にステージに入ってきた。
 自分のアイドルがすぐそこにいる。25年ほど前、スペクトラムのファイナルで武道館に行き、だだっ広いステージで光を放っていたあの人たちが、手を伸ばせば届きそうなところにいる。そんなミーハー的な気分も交えつつ、曲はスタートした。
 メンバー5人とも、すでにいい年だ。そりゃそうだ、自分も45歳になろうとしてるんだから。そのいい年こいたおっちゃんたちが、実に楽しげに嬉しそうに演奏している。超一流の演奏がそこにあるが、そんなことより、曲に、雰囲気に、どんどん引き込まれていく。幸せな気持ちになっていく。
 曲間のMCも非常に楽しく、80人ほどのギャラリーと、日本を代表する名うてのミュージシャンが、実に屈託のない、和やかな空気に包まれた。腹の底から笑い、身体全体で興奮した。

会場で購入した「Single」

 昨年リリースしたアルバム「NEW」全曲を、その順番通りに演奏。曲数はわずか10曲。MCで、曲紹介やこれまでの生い立ち(?)・業界裏話等を交え、世代的にはそんなにかわらないんだなぁということを再認識した。あっという間に時が流れた。
 アンコールでは、「今日が誕生日の人のために」と、オリジナルアレンジの「Moon River」を、なんとアカペラで歌い上げた。メンバー全員がボーカルもやり、曲の至る所でコーラスを盛り込んでいるAB’S。絶妙のコーラスワークだった。最近ぽっと出のアカペラユニットなんかより数百倍も心にしみた。
 2回目のアンコールでは、曲目を用意してないということで、1曲目を再演。さらに盛り上がり、しわせな時間は通り過ぎた。
 言葉にするのももどかしいくらい、ほんとに最高だった。心を解放して音楽に接するって、何年ぶりだろう。じんわりとしたここちいい余韻が、終電の中まで残った。

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天空の草原のナンサ

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 先週、久々に映画館へ足を運んだ。高田馬場の早稲田松竹で上映される「天空の草原のナンサ」を見るためだ。この映画館は、20日から今月一杯は館内改装で休館になるため、ギリギリのタイミングだった。
 モンゴルの写真を紹介してくださった岡本さんの勧めだったのだが、恥ずかしながら僕はこの作品を知らなかった。
 この映画は、映画と言うより、日常をそのまま綴ったドキュメンタリーといった色合いが強い。何か大事件が起こるでもなく、わくわくするような冒険が待っているわけでもない。実に淡々とストーリーは流れる。
 しかしながら、この日常こそに大きな意味がある。
 自然とは、家族とは、生きるとは、愛とは、優しさとは…を淡々と、実に平凡に描く。「見失った何かをきっと見つけられるでしょう」などといった陳腐なコピーフレーズでは表現しきれない「なにか」がそこにはあった。どこまでも続く大草原の中で暮らす一家の、なんとつましいこと、そして、なんて暖かいこと。自分よりも弱いものを守ろうとする、でも自分もまだ幼い少女の、なんとたくましいこと。
 遊牧民の移動式住居「ゲル」を中心に、なんのてらいもなく、ごく自然にカメラが追う。
 しかしながら、上映終了後、涙があふれる。なぜだかわからない。
 なぜだかわからないから、日常なのだろうか。

<photo by Yoshio Ogura>
 ストーリー等については詳しく触れない。モンゴル遊牧民として生まれた6歳の少女ナンサを中心とする一家のたあいもない日常が、一匹の子犬ツォーホルとの出会いから微妙に変化していく、といったところだろうか。僕の世代では、アメリカ大西部を舞台にした長編ドラマ「大草原の小さな家」をなんとなく思い起こさせるが、モンゴロイドの血のせいか、より身近に感じられた。
 馬頭琴や中国箏を織り交ぜたBGMも、風景にうまく溶け込んで心地よい。
 6月中旬まで東京飯田橋のギンレイホールでも上映されるので、時間が許す限りもう一回見に行こうと思う。また違った感情が呼び起こされるかもしれない。
天空の草原のナンサ(原題:The Cave of the Yellow Dog)
・監督脚本:ビャンバスレン・ダヴァー(2005年 ドイツ 93分)
・出演:ナンサル・バットチュルーン一家
・オフィシャルサイト:http://www.tenku-nansaa.com/

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