最後に、今回の大会で印象に残った選手やシーンを、2回に分けてチーム別にまとめてみます。もちろん超個人的な見解なので、すべてのチームが印象に残ったわけではありません。強国であっても自分としてはさほど印象に残っていないチームもあります。逆に、一勝もできなくても深い感動に包まれた国もあります。だからこそ、W杯はおもしろいんです。
・レーマン(GK)
カーンを抑えただけのことはある。弱点とされた守備陣の穴を、身体を張って埋めていた。
・ラーム(DF)
やはり大会初ゴールは強烈なインパクト。両SBができ、献身的なプレイもGood。
・シュバインシュタイガー(MF)
攻撃を演出する若手の代表。縦横無尽の活躍は、世代交代の中心的存在として今後が楽しみ。
・フリングス(MF)
今大会の特徴であるミドルシュートの量産を示唆する開幕シュートは、歴代のベストゴールにも数えられそう。
・クローゼ(FW)
質実剛健なゲルマンストライカーの印象で、他選手へのボール供給も積極的。
・J.コール(MF)
イマイチ冴えなかった黄金の中盤にあって、なんとか支えていたと思う。
・ルーニー(FW)
イングランドの選手らしからぬ、感情むき出しで闘争心旺盛。今後に期待大。
・ベーンハッカー(監督)
スウェーデンと引き分け直後、真っ先に選手達の元に駆け寄り健闘をたたえていた。強面ながら、父親のような広い優しさを感じた。
・チーム全員
特定の選手ではなく、チームとして最も印象に残った国。初出場で一勝もできなかったが、誇りを持ったひたむきなそのサッカーには、大きな感動をおぼえた。トリニダード・トバゴという国を全世界に知らしめたことだろう。
・リンデロート(MF)/ウィルヘルムション(MF)/リュングベリ(MF)/ラーション(FW)/イブラヒモビッチ(FW)
このチームについては、今更言うことなし。トーナメント緒戦でドイツと当たったのが不運だが、チェコ・オランダと並んで最も好きなチームの一つ。超攻撃的な前線3人に注目しがちだが、ゲームを底辺から組み立てるリンデロートには特に惹かれた。
・ドログバ(FW)
弱小チームにあって獅子奮迅の活躍。以前一緒に演奏したモーラムのラムリにどことなく似ているような気がして、他人とは思えなかった。
・ロッベン(FW)
パス回し中心の近代サッカーにあって、ドリブルで駆け抜けるタイプとして好印象の逸材。
・オランダサッカー
お家芸であるピッチを広く使うサッカーは、もはや芸術。
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ごめんなさい。ちょいと反対意見です(笑)。
Yoshiさんが名うてのサッカー見巧者だと
いうことであえて個人的意見をば、述べさせて
もらいます。ご容赦。
まず、イングランドのルーニーに関しての
コメントですが、
『イングランドの選手らしからぬ、
感情むき出しで闘争心旺盛。』ではなくて、
むしろ『イングランドの選手らしく』ですね。
僕のイメージではイングランドは
けんかっ早い人が揃っているチームです。
紳士の国っていうイメージがあるから
でしょうけど、めちゃくちゃ荒っぽいです。
プレイヤーも観客も(笑)。
C. ロナウドがマンUに戻りたくないのも
よくわかります。
もうひとつ、クローゼ(独)ですが、
『質実剛健なゲルマンストライカーの印象』は
僕はありませんでした。走り方なんかちょっと
カマっぽかったくらいで(笑)。
ドイツの選手としてはかなりスマートな方じゃない
ですかね?今回のチームは全体的に体は大きいけど
質実剛健って感じはなかったように思いました。
プレイスタイルは勤勉でゲルマンぽかった
ですけどね。
ポルトガルの方にも
ちょっとコメントさせてもらいまーす。
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こんにちは、コメントありがとさんです。
僕はワールドサッカーを見られる環境にはないので、W杯を観戦していて感じたことを超個人的見解でこのカテで書き連ねてきました。ですので、背景にある各選手のクラブチームでの戦いぶりや特徴等、不勉強な部分が多く、誤解なり見解の相違なりを与えてしまったこと、お詫び致します。
…と、まずはお堅く(^_^)。
ルーニーに関しては、という前に、他のイングランド選手はいささか動きが緩慢で、アジケトさんが言われるようなケンカっ早さ、闘争心旺盛さがあまり見られないような感じがしました。フーリガンの暴れ具合・悪質さを見るにつけ、本来はそういう気質なのだろうとは思いますが、荒々しいまでの闘争心が出ていたようには思えなかったので、逆にルーニーの吠え具合いが目立ったのかもしれません。
あと、僕は、ドイツ人の質実剛健さは、フィジカルな部分ではなくて精神的な部分に感じます。これはサッカーだけに限らず、僕の一番身近にあるギター作りや機器関係についても同様です。見た目の派手さや強さと言うより、内部機構の頑健さ・我が道を行く的な頑固さ・不言実行を地でいくような精神力、といった部分です。そういう意味で、クローゼは肉体的には確かに頑強とは言えず、むしろセンが細い印象でありましたが、精神的な強さ・決して諦めない不屈の精神を強く感じました。
…ポルトガルの項へつづく〜