百万リンギットのスターを探せ！、ダヤンが涙

　仲秋の名月が欠けていき、ラマダン（断食）月が始まるマレーシア。
　
　ラマダンを告げる新月まで１週間をきり、スポーツ界も芸能界も「一区切り」に向かって動いている。さながら年末の感覚なのだ。

　さて、地上波放送局８TVによるオーデション番組『ワン・イン・ア・ミリオン（One In A Million、毎週金曜日午後9時半放送）』（サイトはこちら）も昨日トップ３が決定した。
　優勝者には100万リンギット（約3000万円）分のシンガーとしてのキャリア・サポートが受けられることがウリ。自前といっても内容も方式も『マレーシアン・アイドル』そのままであるのだが。

　３人の顔ぶれの中には、優勝候補筆頭のダヤン・ヌルファイザ（Dayang Nurfaizah、写真）の姿はなかった。
　アルバム５枚の実績の誇りを賭けて“100万リンギット”に挑んだダヤンもSMS（携帯電話によるメッセージ機能）による投票で涙を呑んだ。
　ボクも熱心に見ているわけではないが、アマチュアにプロが混じる違和感は拭えず、「なんでいまさらダヤンを選ばなきゃいけないのか」という心理が働いたのだろう。
　トップ３はファイザル(Faizal、28)、アリフ (Alif、16)、スキ(Suki、17)の３人。マレー系男性２人、中華系女性１人という顔ぶれ。
　ちちなみにスキは、敗者復活戦でシティ・ヌルハリザの妹シティ・ヌルサエラ（Siti Nursaerah）らを押しのけて生き残った。
　やはり視聴者投票となると中華系の力は強い。
　今回は過去にインド系のジャクリーン・ビクター（Jaclyn　Victor）と中華系のダニエル（DanielLee）が優勝した『マレーシアン・アイドル』とは違い、どうも民族の壁を越えたイベントの感じがないのはどうしたことか。
　
　100万リンギットを手にする優勝者が決まるファイナルは、22日に行われる。

（写真：左からアリフ、ファイザル、スキ）
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