注目を集める10年ぶりミス・ユニバース、インドネシア代表

　今回はマレーシアの話ではないのだが、数少ない読者は「ボクの好きな」と思っている話題を。
　
　とていうとやはりミス・ユニバース・インドネシア代表アルティカ・サリ・デウィさん（25）のことになる。インドネシアはスハルト時代の96年に国際美人コンテストへの参加を禁止しており、アルティカさんは10年ぶりの代表となる。
　それでなぜ彼女が話題になっているかは、彼女がイスラム教徒であり、コンテストには水着審査があることなのだ。まぁ、イスラム教徒が肌を露出してはイカン！ということだ。10年前の禁止もこのことが理由だった。ボクにはスハルト時代のインドネシアの政治背景はわからないが、けっしてその時代が今よりも宗教的に保守的だったとは思えない。むしろスハルトのくびきが外れた今の方が、イスラム保守派が力を伸ばしている。インドネシアでは彼女の行動をイスラムの冒涜と抗議行動が起こっている。また、インドネシアというと「世界最大のイスラム教徒の人口を持つ国」というフレーズが付きまとう。
　そんな情況にありながらアルティカさんは、「若いインドネシアの女性がこのコンテストに参加できるようになったのは幸運なこと」と述べている。また水着になることについても若い世代はビーチで水着になることも多い、とあくまでも自分が若い世代の代表であることを強調している。ただ、ビキニではなく水着審査ではワンピース着用にするようだ。
　それで隣国マレーシアの方は、前にも書いたとおり水着審査問題で98年あたりからマレー系がミスコンに出場することが実質的にできなくなった。それでもコンテスト自体には非イスラム教徒の女性が代表として出場している。ちなみに最後のマレー系のマレーシア代表は92年ミス・ワールドに出場した現在女優のエラ・ファジーラだった。
　かなり長いことマレー系の顔が世界ミスコンには見られない情況が続いた。（といっても、シンガポール国籍のマレー系ミスコン代表がいた可能性はあるが）
　あまり、書きすぎると筆の勢いで脱線するのでここまでにしておこう。
　タイで行われるミス・ユニバース決勝は今月31日。
　マレー系美人の顔をぜひ拝見してください。
　それでアルティカさんの写真は以下です。
　http://www.missuniverse.com/delegates/2005/country/ID.html
　その他にも
　http://www.brunei-online.com/weekend/news/may21w8.htm
　http://forum.nifty.com/fworld/indonesia/picture/p_85.htm
　など見つけました。（水着写真ではありません）

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