うーん、イチローが大記録に足踏みしているから固め打ちで援護射撃。(になるわけないだろ)
 はっきりいって今年もマレーシア映画も大作と思しき作品はないのだけれどもインド人監督カビール・バティアの新作『Sepi』をは見逃さないぞと思っているうちに劇場上映は終わってしまった。DVDリリース待たなければ…。
 それで今年の作品の感想にもならない雑感を。
 
 マレー映画界の色男俳優ハンス・アイザック(Hans Isaac、パッケージ写真では左下)主演で初監督となる作品『Cuci』である。
 
 本作は、アフドゥリン・シャウキ(Afdlin Shauki)、アウィ(Awi)、A.C.ミザル(A.C.Mizal)そしてハンスの4人が、ペトロナス・ツインタワーの窓掃除をするという大いなる野望を抱くビル清掃員の物語。
 ちょっと切り口はいけそうな感じはするでしょ。
 ハンスは、映画界の看板女優エラ・ファジーラ(Erra Fazira)と共演した06年公開の『PERSONA NON GRATA』で共同プロデューサー持つとめており、次第に製作側へも興味を深めていくようだった。ちなみに『PERSONA NON GRATA』は、ハンスを相手としたエラが今まで一番惚れる女の演技していた気がした。(元ダンナのユスリーとの共演作よりもね)
 ちょうど、エラがユスリーと離婚直前の時期に撮られたようだったから、ハンスにも熱が上がっていたのではと憶測が飛んだ次第だった。(その後、エラは別の人と再婚したけど…)
 あー、どうでもいい話ね。
 ちなみにこの4人衆は、05年公開の『BAIK PUNYA CILOK』で好評を博したずっこけ(死語?)クォーテット。孤児院で一緒に育った4人は、兄弟のように仲がよく、首都クアラルンプールの片隅で清掃会社を営業している。
 ある日、兄貴格のアフドゥリンが「世界一のツイン・タワーの窓拭きをする夢を持とう!」と他の3人に発破をかけ、優勝の副賞としてツイン・タワー窓拭きの権利が得られる窓拭きオリンピックに出場する。
 切り口も、展開もマンガ的なんだけれどもストーリーは、真面目に進んでいく。途中、アフドゥリンがツイン・タワー窓拭き権を狙うライバル会社にスカウトされたりするが、男の友情に目覚めて3人のところに戻ってくる。もちろんエンタメ映画としてのお約束で、窓拭きオリンピック主催会社に働く、エラ・ファジーラとウミ・アイダとの恋愛なんかも絡めている。
 結局、夢は実現しなかったが、見ている人は見ており、「努力は報われる」というハッピーエンド。エンディングには、マレーシアを代表する起業家が特別出演することでも溜飲が下がる。
 窓拭きのワイヤー宙吊りシーンなどの見せ所もあるのだが、話がまっすぐなのが食い足りなさを残す。(日本人ならばかなりの確立で)
 だが、4人の野郎どもの純粋さに、友情、夢、努力なんて手垢がついた言葉に忘れかけていた憧憬を覚えずにいられなくなる。豊かになってきたマレーシア人も我々が思っている以上にこういった熱い心に醒めているんじゃないかな。 
 公用車をベンツにしようとしているどっかの州の政治家は、一番この作品観るべきだね。

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僕はCuciまだ観れていません。
ハンスは最近、ネスカフェのCMに出演してますね。撮影現場での1コマみたいな感じで。
一方、アフドリンはトイレ掃除洗剤のCMに出演していました(笑)
今年の映画祭は、やっぱりユースリーですかねぇ。。。
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Kubotaさんどうも。
CM界ではハンスの方が格上?
単にキャラによる路線の違いかなぁ。