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不便でうるさい中国正月はいずこへ – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

不便でうるさい中国正月はいずこへ

 今日は中国の旧暦の正月。
 マレーシアは周知のように中華系人口が3割あり、1日目と2日目が公休日。
 実は10日は、イスラム歴のヒジュラでの新年でもあり、中華系とイスラム教徒というアジアの2大勢力が新しい年を迎える。
 しかし、イスラム教徒の新年の方は断食明けの大祭、ハリラヤ・プアサの方が重要で大きなお祝いではない。
 ただ、どちらも大陰暦を使っているので、新月が月の始まりとなるので、祭日重複現象が起きる。
 ついでに言うと大陰暦は354日で太陽暦よりも11日短い。
 中国の旧暦は19ヶ月に1カ月うるう月を設けているので、大体太陽暦の1月から3月までに正月が収まるが、イスラム歴の方は永遠に11日ずつずれていく。
 95年から中国正月と断食明けの大祭が重なる現象が3年間続いたのはこのせいだ。
 マレーシアのインド系も太陰暦であるが、中華民族のようにうるう月があるようだ。
 やはり、農耕民族にとって季節がずれてしまうのは困るわけで、うるう月があるのだろう。遊牧民のアラブには、そういった発想が生まれなかったのかもしれない。
 今回の中国正月は、やはり津波のことがあってか心なしか静かだ。
 実は、ボクはこの時期にショッピングセンターでかかりまくる定番の中国正月ソングが自分の嗜好にまったく合わないので、すこしばかりほっとしているのだが、やはり静かなのもさみしいものだ。
 中国正月といえば爆竹なのだが、マレーシアでは96年から禁止されている。こちらは花火工場が火災事故を起こしたり、子供が花火で大やけどを起こす事件が多かったからなのだ。 個人的には爆竹はただうるさいだけなのでないのは嬉しいが、常夏の国で花火ができないのはさみしい。
 中国正月の情緒のひとつにお年玉がある。
 赤い小袋に入れるので「紅包」と呼んでいる。マレー系もそれを模してかいイスラム教の好きな緑の小袋のお年玉もある。
 それで「紅包」は、子供だけでなく独身ならばいつまででももらえるというのが日本のお年玉と違うところ。「来年はあなたが紅包をあげる側になってね」といって渡されるからいつまでも独身なのは肩身が狭い。 
 
 お祭りの情緒はいいのだが、やはり経済で大きな影響力を持つ中華系が休みだとマレーシアは影響が大きい。
 商店やレストランが閉まっていることもあるが、流通なども休んでいるからコンビニでも商品が補充されなくなる。この時期、車やエアコンなどが壊れたら、じっと我慢しなければいけない。
 もっともスーパーやハイパーマーケットの時代になり、そんな不便も昔日のものになりつつある。ついこの前までは、中華正月でも閉めないジャスコに喝采していたが、今はどこでも開いているようになった。
 便利なのは嬉しいがやっぱりどこか物足りない気分である。

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