▼COP10生物多様性交流フェア JBIB主催フォーラム
「日本及び東南アジアにおける企業の先進的取組について」
【参加無料・事前申し込み不要】
COP10生物多様性交流フェアにおいて、JBIBがフォーラムを開催します。
JBIBの活動内容や土地利用に関する先進事例をご紹介するほか、
ASEAN Center for Biodiversity(ACB)による東南アジア企業の取組みも
発表します。
参加無料・事前申込み不要ですので、ぜひご参加ください。
◆テーマ:日本及び東南アジアにおける企業の先進的取組について
◆日時:2010年10月19日(火) PM3:30〜PM5:30
◆場所:名古屋学院大学体育館 大会場
白鳥地区・COP10会場(名古屋国際会議場)隣接
(アクセス http://www.cop10.jp/fair/access.html)
◆主催:企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)
◆協力:ASEAN Center for Biodiversity(ACB)
◆その他:参加費無料・事前申込み不要
◆詳しくはこちら:
http://www.jbib.org/swfu/d/20101019_forum_LEAFLET_JBIB_ACB_ver3.pdf
…………………………………
▼SMBCパーク栄 生物多様性と企業に関する連続セミナーを開催
【参加無料・事前申し込み必要】
企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)参加企業による
取り組み事例をご紹介します。参加には事前のお申し込みが
必要となりますので、
◆テーマ:私たちの暮らしのなかの生物多様性と先進企業の取り組み
〜企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)参加企業事例紹介
◆日 時:2010年10月20日(水)14:00〜16:30
10月21日(木)14:00〜16:30
10月22日(金)14:00〜16:30
◆場 所:三井住友銀行 SMBCパーク栄
(愛知県名古屋市中区錦3-25-20)
◆発表者:
20日(水)竹中工務店 INAX 凸版印刷 富士ゼロックス 花王
21日(木)アスクル 清水建設 ニムラ・ジェネティック・ソリューションズ
日立製作所 三井住友銀行
22日(金)鹿島建設 味の素 秋村組(地球の芽) 三井住友海上 サラヤ
◆お問い合わせ・お申込:0120-005-481(SMBCパーク栄)
参加には事前のお申込みが必要となります。申込用紙をダウンロード
のうえ、SMBCパーク栄に FAX(0120-010-791)にてお申し込みください。
◆申込用紙のダウンロード・詳細はこちら:
http://www.smbc.co.jp/kojin/tenpo/benri/pdf/seminar.pdf
…………………………………
▼COP10生物多様性交流フェア JBIB展示ブース出展
JBIBの最新の活動状況を展示しておりますのでぜひ、こちらもお立ち寄
りください。
◆期間:10月23日(土)〜10月29日(金)
◆日時:土日 10:00〜16:00/平日 9:30〜18:30(最終日のみ15:00)
◆場所:白鳥公園(エキスポゾーン) ブース番号148
(アクセス http://www.cop10.jp/fair/access.html)
藤田さんはジャーナリストの立場から、生物多様性に配慮した企業の実例を
小田原さんは生物多様性に影響の大きいプロジェクトに対する融資の実情を
具体的に説明してくれた。どちらも非常にクリアなお話だったので参加者も
得ることが多かったのではと思う。
最後に今後想定される生物多様性を巡るリスクは?という質問があり、
私は「保全する生物多様性の取りあいが起きて、出遅れている日本が国際目標に
到達出来ないなどということがあるのではないか?」と発言した。
林先生は「そういう議論もあるが、おそらくそういう方向にはいかないように見える」と
おっしゃっていたが、どうしてどうして、ABSの問題だって15年前には誰も
相手にしてくれないトピックだったのだ。
早めに手を打っておいたほうがいいと個人的には思うのだが。
コロンビア・カリで開催された前回の作業部会では収集がつかず、
COP10開催国日本の提案で開かれたのが今回のモントリオール作業部会である。
前回のカリ作業部会では、草案原稿中、発展途上国と先進国の意見が割れて協議をすべき
文案(A or Bのように二つの意見が併記されているもの)の数が
あまりにも多すぎて、作業部会はもとより、本番でも議論が終了しない、ということで
部会の議長が2案併記の検討を無視して、思い切った議長案を提出した。
『私ならこうする』という議長主観議定書案である。
双方議論に疲れていたのかもしれないが、この議長案をもとに議論するというのが
両陣営に認められ、もしかすると議定書はある種のまとまりを見せるのか?
と期待させたのだ。
モントリオールの会議の様子がいくつか伝えられているので観てみよう。
共同通信『遺伝資源利用で監視制度も生物多様性作業部会』
中日新聞『遺伝資源、対立激しく 議定書原案、合意わずか2条文』
毎日新聞『遺伝資源:利益配分を義務化 名古屋議定書案策定』
読売新聞『生物利用医薬品 利益配分ルール先送り…締約国会議議定書案』
共同通信は『一歩前進』と書いて評価しているがその他の各紙は、難航を強調している。
条約発効の前後からABSを資源国で見続けているトシからすれば、難航は当たり前。
細部まで規定するような議定書がCOP10で承認されたら、本当にびっくりだ。
日本の国際政治力というか交渉力を見損なっていたと大いに反省しよう。
しかしうまくはいくまい。
ひそかに『私に任せてくれれば』と思うのは…勝手だ(笑)。
結局、9月にもう一度作業部会をやるらしい。
開催国に立候補しているのはタイだそうだ。
ちなみに9月は締約国の首脳会談がNYの国連本部である。
NYで開催されるということで、懸案の米国が電撃加入するチャンスではないか?
と個人的には期待しているのだが、こちらも難しいか。
ちなみに中部経済連合会と日経新聞名古屋支社の共催で開催される
第三回生物多様性セミナー「企業にとってのリスクとチャンスI‐リスク」にパネリストとして参加することが急きょ決まった(ので告知には名前が出ていない)。
ただ残念ながら中経連会員企業のみ対象のイベント。
『今年10月に絶滅のおそれがある生き物の保護といった生物多様性についての
会議COP10が名古屋で開催される…』
間違いではない。
間違いではないが、これを聞くとやはりがっかりしてしまう。
トキやパンダのような『特殊な』絶滅危惧種を保護するための条約の
ように聞こえてしまうからだ。
生物多様性というのはもっと普遍的なもので、日常にとって重要なもので
保全しなくてはいけないけど、利用もしないといけないものなのに、
これでは、『あーパンダね、可愛いから絶滅しなけりゃいいね。
でも自分にはあまり関係ないよな。』ということになってしまう。
とはいえ、NHKのアナウンサーにどんな紹介方法を期待出来ると言うのだろう?
それは酷と言うものだ。
私のように四六時中何年も生物多様性、生物多様性と念仏のように唱えてきた
人間でも簡単には説明出来ないのだから。<馬鹿だからというのは正しい!けど。
生物多様性って一体何だろう?
例えば、ある植物の花は、特殊な形をしており、特殊な形状の口を持つ昆虫でしか
受粉が出来ないので、万が一この昆虫が絶滅するとこの植物も絶滅する、とか。
ただ、生態系にも自己回復機能というか、外敵への免疫機能のような能力はあり、
どの生き物がなくなったら一気に崩壊するのかわからないところはある。
実際、上記の昆虫と植物の二種類が絶滅したとしても、
全体には全く影響が見られないかもしれない。
きっとそんなケースの方が表面的には多いだろう。
どこまでがオーケーなのかわからないという意味では
イメージとしては『黒ひげ危機一発』の逆バージョンという感じ、
って変なたとえか。
とは言え、ある時、突然破滅がやってくるような予感は
みなうっすらとしているのではないか。
関東東海地方にいずれ大地震がやってくることはもう不可避であると、
理屈ではわかっているのに、でも、まだ来ないだろうとたかを
くくっているのと似ているかもしれない。
来てみてはじめて「あっ」となる。
起きるまでは、どこか人ごとなのだ、正直な実感として。
それに比べると「気候変動枠組み条約」の方は本当にうまく流れを作った。
今、地球上の国でCO2の排出量増加が温暖化を促進していて、
それが大きな環境問題になっているということに反対する国はないだろう。
(事実かどうかは別として)
COP15で先進国と新興国の間で意見が割れたのは、CO2排出量を新興国も
数値目標を出して規制するかどうか、についてであって、
CO2→温暖化→環境問題という前提についてではなかった。
そして温暖化(日本の熱帯化)とか、異常気象(ゲリラ豪雨など)といった
身近な現象がCO2排出量削減とシンクロし、一般の日本人にも
現実感を持って受け入れられるようになったのだ。
「あー温暖化は大変だ」と。
それに比べると、生物多様性の問題というのは、自分の生活に直接関わってこない。
本当は関わっているのだけれども、そう感じられない、というのが実感だ。
生物多様性の問題と人々の生活をうまく結びつけるキーワードがあれば、
そして、それをもとにした納得出来るストーリーがあれば、
この問題に対する世の中の動きはきっと加速するだろう。
「気候変動枠組み条約」における『CO2』と『温暖化』のような、
「生物多様性条約」のスターワードと魅力的なロジックを募集する。
あなたのロジックが世界をきっと大きく変える。(ノーベル賞ものだと思うのだが…)