氏いわく、
『昔はアブラゼミが木の低いところにたくさんいたのが
最近は全く見なくなってクマゼミばかりだ。
温暖化で生息域がどんどん北上しているらしい。』
私 『東京はアブラゼミとミンミンゼミですね。ニイニイゼミはあまり見かけません』
氏 『え?アブラゼミいるの?(と驚く)』
私 『ところで…』と得意のネタを取りだす。(落ちがあるネタではありません)
『私は夏休みの絵日記に捕まえたセミの絵と数だけを書いて先生に呆れられたくらい
夏と言えばセミ取りの子供だったのですが、マレーシアのジャングルを歩いていて
セミが木のどこにいるのか全く見つけられないのです』
『あー、鈍ってしまったのかとがっかりして日本に帰ると、アブラゼミもミンミンゼミも
しっかり特定できる。もしかするとセミの鳴き声の性質(反響の仕方とか)が
日本とマレーシアで異なるのでは?』
この話、盛り上がりましたよ(笑)。
でも本当になぜなんだろう?
拡大してみると…
もう一枚
こちらも拡大してみると…
トビトカゲ?いやリーフモンキーの大ジャンプである。
我々もあやかって大ジャンプしたいものである。
恐れずに…
AFPBBNewsの記事によると、
20世紀後半50年間の紛争の大半が、多様な生物が生息する地域で起きたとする研究を、保全生物学の国際チームが20日発表した。紛争の大部分は環境に悪影響を及ぼしたが、驚くべきことに環境に良い影響を与えた場合もあったという。
さらに
全植物の半数以上、全脊椎(せきつい)動物の42%以上が生息するホットスポットは、地球上に34か所あるが、半世紀で紛争を免れたのはたった11か所。ホットスポットは高い危機にさらされている。
よい影響の例として
一方で、紛争で人びとの生活が変化し「目に見える保護活動の機会となる」場合もあるという。韓国と北朝鮮を分断する非武装地帯(DMZ)では、人が住まなくなったことで事実上保護区化し、多くの希少品種が生息している。
前にも書いたように思うがマレーシア北部のタイ国境地帯はかつて共産ゲリラの
根拠地だったため、森林がいい状態で残っている。否、いた。
共産ゲリラの投降により商業活動が始まり、瞬く間に荒れ果ててしまっている…
人を殺めるゲリラにしても、平和になると生態系を荒らす伐採業者にしても
いずれにしても、ろくでもない話ではある。
一度人類が滅びてしまった方がいいのではないかとすら思える。
滅ばないで、自然と共存できる方法はないのだろうか?
伐採の影響なのかこんなつらい記事もある。
絶滅の危機にあるスマトラトラを殺害、今月4頭目
無力感を味わう…
KUALA LUMPUR: A 26-year-old hotel receptionist, who went missing while hiking on Bukit Kemensah, Hulu Kelang on Saturday, has been rescued. Nor Aishah Rahman from Kampung Kerin- chi, who organised a picnic for a hiking group that included family members and friends, went missing for nearly 24 hours.Ampang Jaya OCPD Asst Comm Abdul Jalil Hassan said General Operations Force personnel, police dogs and surveillance helicopter located her near a river at 12.25pm. Safe and sound: Nor Aishah walking down Bukit Kemensah with rescuers after she was located near a river at 12.25pm Sunday. “She is still shaken by the experience and has suffered minor injuries,” he said.ACP Abdul Jalil said Nor Aishah had been up the same hill several times before but because she went in alone she took a wrong turn and lost her way.“She did not bring a bagpack or food as she was confident of finding her way out. She told us that she survived in the jungle by drinking water from a stream.“She also told us that most of the time she slept under the shady tree where the rescuers found her.” Nor Aishah’s ordeal occurred on Saturday when 17 people, including family members and friends, went up the hill near Zoo Negara at 9am where they planned to have a picnic after a 45-minute hike. She told the group to go ahead and that she would catch up with them as she had to suddenly attend a meeting at the hotel in Jalan Bukit Bintang where she worked. She said she would join them at 2.30pm. However, at 5pm, when Nor Aishah did not show up at the picnic spot, the group mounted a search for her.As the day grew darker, they decided that it was too risky and came down the hill. The group then lodged a missing person’s report at the Ampang Jaya district police headquarters. ACP Abdul Jalil advised hikers not to go alone but in groups.
クアラルンプールの国立動物園のすぐ裏手にある丘(徒歩で45分ほどの距離)で
家族や友人たちとのピクニックを企画した女性が急に開催されることになったホテルでの
会議に出席するためグループを離れて道に迷った、というだけのことなのだが
ヘリコプターも出動し、捜索犬も導入されるなどかなりな大騒ぎとなった。
この女性この場所には何度も来ていて、道に迷わない自信があったらしい。
また、45分程度の場所なので一人で下る際にチョコレート一枚持っていなかった
(水も持っていなかった)というあたりがもうなめていますね。
発見された場所の近くの木の下で寝ていた、というあたりは悪くない判断だけれども
やっぱりジャングル(ってほどじゃないけど)をなめてはいけないということです。
私も初心に帰って準備しよう。
受賞理由は「蛍光タンパク質GFPの発見と開発」。下村氏が発見したオワンクラゲの蛍光タンパク質「GFP」は、生きた体の中で特定のタンパク質だけを光らせる標識(タグ)として実用化され、生命科学に画期的な進展をもたらした。(産経ニュース)
そうしてみると世の中には意外に光る生き物が多い。
キノコの専門家に聞くと光るキノコは非常に多く、
日本でも真の闇さえあれば結構見つけることができるそうだ。
農村でも最近は真っ暗闇というのは少なくなっているから
日本の光るキノコというのに出くわすことはない。
となるとやはりジャングルということになる。
トシも用を足しに行くときに、ふと足もとを見て
ぼうっとした光を認めたことが何度かある。
そうした場合も大概キノコである。
ある時、やはり足もとに弱い光を認めて、立ち止まると
その光がゆっくりと移動しているように見える。
ゆっくりとゆっくりとだが確かに動いている…
前後も、どうかすると上下も定かじゃない真の闇の中で
自分の体が斜めになっていくかのような、妙な感覚に襲われる。
慌てて非常用に手にしたトーチライトで照らすと、それはカタツムリであった。
東南アジアに生息するヒカリマイマイという発光性のカタツムリであるらしい。
くだんの下村修博士もこのヒカリマイマイを調べていたことがわかった。
光る生き物業界って意外と狭いのだ。
先日、顧客とともに当社のジャングルのエース・ノーリが山に入ってきた。
(トシは残念ながら日本にいて参加できず)
5日間滞在してその間雨が降り続けるという非常に過酷な滞在になってしまったのだが
ひとつとてもよいことがあったそうだ。
それは非常に珍しい食用キノコ Kulat Se Tahun
(Kulatはキノコ、Se Tahunは1年 つまり1年に一度のキノコ)
をたくさん手に入れることができたことだ。
日本ではシロアリタケと呼ばれるキノコの仲間で非常に美味で知られていて、
当社のカビ(キノコ)の専門家がキノコの中でも1,2を争う美味さだ
と断言しているくらいだ。
ノーリたちはそれを採集し、そしてジャングルで食したという。
水を入れた鍋にニンニクを一片だけ入れてこのキノコを煮ると
スープはまるでコンソメスープのような旨味いっぱいになると言う。
キノコ自体に強い旨味があるということなのだが…うーん食べてみたい。
さて、シロアリタケの珍しさは、めったに見つからないということではなく、
なんとシロアリが栽培(培養)しているということなのである!!
琉球大学のホームページにはこのシロアリタケの姿が写真で紹介されている。
一体、誰がこんなこと始めたんだろう?ね?
「世界中のジャングルに自由に入れる人間になりたい」である。
こっそり入ることは、危険を省みなければいくらでもできるだろうが、
堂々と許可をもらって入るとなると意外と困難なものなのだ。
私は別に危ない所を選んでいくような命知らずの志向はないが、
少なくともすべての国からは「入ってもいいよ」と言ってもらいたい。
入るか入らないかはこれ別の話。
とにかく、すべての国のジャングルにフリーパスで入れるようにしたい、
そう常々思っていたのだが、その感覚にぴったりなセリフを
マンガ「One Piece 第52巻」(集英社)で発見したので紹介したい。
(いい大人が何を…という点はさておき。)
海賊王になる夢を追うルフィにかつての海賊王の片腕が
「この海を支配できるのか?」と問いかける。
それに対するルフィの答えがこれだ。
「支配なんかしねーよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ!」
そうこれ、これなのだ。私が目指しているのは。
「ジャングルを支配なんてできないししようとも思わない。でもどこのジャングルでも
自由に行ける男、それになりたい!それがジャングルキングだ!!」
間違っていたら指摘していただきたいのだが、
熱帯のシダ群生地というのは、地下(上)茎が縦横無尽に這い回るからなのか
そもそも土壌などの環境がほかの植物に向かないからなのかわからないが、
遷移(せんい)せずにシダの群生地状態を長く維持することが多い。
去年シダだったところが今年はもう別の少し背の高い植物に覆われている、
ということが少ないということだ。
しかしシダの葉はすぐに枯れて新しい葉に更新されるので、
表面に見えているシダの葉以上に、枯れた葉や残ったツルなどが
密集しているものなのだ。
平らな群生地を歩くだけでも引っかかりが多い上に、ふかふかで歩きにくいこと
この上ないのだが、斜面となるとこれは本当に厄介だ。
けもの道のようなところであればともかく、すぐそこに斜面の終点が見えている
ようなところであってもなかなか登れない時がある。
ましてシダの葉に隠れてどんな危険な生き物が存在するのかわからないではないか。
とは言え、シダの群落をわさわさとラッセル(藪こぎ)する気持ちは決して悪くない。
この背丈のシダ群落を進むことは温帯ではまずないのではないだろうか?
実は日曜日に家のすぐ近くでやってきたのだが、
靴が縦横無尽のつるの上ですべってなかなか登れない。
つるを靴先でこじ開けて土に届くようにすると、そこがふかふかの腐葉土。
それをさらにかき分けて土に食い込ませ、足場を確保する。
ところがつぎの一歩がつるに阻まれて上げられない。
かなりな傾斜ではあったが、
たかだか15mほどを登るのに何分もかかってしまった…でもやっぱり楽しいね。
途中で雨が降り始め、びっしょりになっただけでなく、
シダの細かい枯葉が体中についてしまい、
車に乗るのに全部脱がなくてはならなかったけれども。
家でどんな顔されたかは、省略。