以前のエントリーで私の若かりしころの写真(涙)を
掲載したところ、最近知り合った人達から驚きのメールが届いた。
「ほんとに痩せてたんですね〜(笑)」というものがほとんどだったが
中に一通非常にいいところに気がついてくれたメールがあった。
「シダの群生している斜面を登り降りするのって大変ですよね?
やっぱりジャングル慣れしているんですね!」
間違っていたら指摘していただきたいのだが、
熱帯のシダ群生地というのは、地下(上)茎が縦横無尽に這い回るからなのか
そもそも土壌などの環境がほかの植物に向かないからなのかわからないが、
遷移(せんい)せずにシダの群生地状態を長く維持することが多い。
去年シダだったところが今年はもう別の少し背の高い植物に覆われている、
ということが少ないということだ。
しかしシダの葉はすぐに枯れて新しい葉に更新されるので、
表面に見えているシダの葉以上に、枯れた葉や残ったツルなどが
密集しているものなのだ。
平らな群生地を歩くだけでも引っかかりが多い上に、ふかふかで歩きにくいこと
この上ないのだが、斜面となるとこれは本当に厄介だ。
けもの道のようなところであればともかく、すぐそこに斜面の終点が見えている
ようなところであってもなかなか登れない時がある。
ましてシダの葉に隠れてどんな危険な生き物が存在するのかわからないではないか。
とは言え、シダの群落をわさわさとラッセル(藪こぎ)する気持ちは決して悪くない。
この背丈のシダ群落を進むことは温帯ではまずないのではないだろうか?
実は日曜日に家のすぐ近くでやってきたのだが、
靴が縦横無尽のつるの上ですべってなかなか登れない。
つるを靴先でこじ開けて土に届くようにすると、そこがふかふかの腐葉土。
それをさらにかき分けて土に食い込ませ、足場を確保する。
ところがつぎの一歩がつるに阻まれて上げられない。
かなりな傾斜ではあったが、
たかだか15mほどを登るのに何分もかかってしまった…でもやっぱり楽しいね。
途中で雨が降り始め、びっしょりになっただけでなく、
シダの細かい枯葉が体中についてしまい、
車に乗るのに全部脱がなくてはならなかったけれども。
家でどんな顔されたかは、省略。