昨晩は、華人系が仲秋を祝った。
といっても写真は名月ではなく、“煙霧(ヘイズ)に曇る太陽”。
昨晩は多くの華人が外で月見を楽しもうとしていたが、残念ながら煙霧に阻まれた形だ。
おまけに深夜近くなって大雨が降り、外にいた人たちは急いで家に駆け込む結果になったようだ。
さて、日本で月見といえばお団子なのだが、華人はもちろん“月餅”。
10年前はお祝いにもらってもあまり嬉しくないほどの味だったのだが、最近はパンダンという葉を練りこんだ緑アンのものや皮がソフトタイプの月餅が出回って、なかなかうならせてくれる味なのだ。
マレー系やインド系までも買い求める姿が見られる。ちなみに言うとマレー系やインド系は、中国や日本のように砂糖を入れないお茶を飲む習慣がないから、なかなか茶菓子の味がわかってもらえない。日本のアンコ系のお菓子などは、お土産にしてもあまり喜んでもらえないのだ。しかし、最近の月餅がマレー系やインド系にも受けるのは、“甘さ控えめ”路線になってきたからだと思う。
さて、煙霧のことばかり書くとマレーシアのイメージも悪くなるから、弁解しておくと、昨晩の雨により、すっかり洗い流されて今日は快晴。
今晩は一日遅れの名月も拝めるかもしれない。