昨晩、マレーシア最大の観光祭『カラーズ・オブ・マレーシア2008』の開幕式典でが行なわれ、取材に行ってきた次第。
観光祭ということで華やかな民族衣装に身を包んだダンサー達が民族舞踊を披露するというお決まりの舞台に登場したのはこの人。インド系ソウル/R&Bシンガー、レシュモニュ(Reshmonu)である。
国際的に放映される機会もあるイベントなので、いつもの“カブキ(傾き)者”スタイルと比べて、かなり大人しい目の衣装で、ザイナル・アビディン(Zainal Abidin)の名曲『Hijau』をソロで熱唱。
当然主催者は、政府観光省。
なので「彼の存在もここまで認知されてきたか」と感慨。
彼も例の“結束のためのマレーシア・アーティスト(MAFU)”に参加していたので、政府に疎まれるようなことはなかった様子で安心。『Hijau』は、90年代初頭ザイナル・アビディンやシーラ・マジッド(Sheila Majid)らにより、マレー音楽が一時的に民族の壁を越えた時代のヒット曲。民族の結束を訴え、この夜国の顔のシンガーとして舞台に立ったレシュモニュが歌うにはふさわしい曲だった。
ところでMAFUのダウンロードページからのファイル取得者数は、開始から9日間(24日現在)で3万1000回とのこと。
テレビ局や新聞などの大手のメディアでMAFUの露出はまだまだな感じがあるが、ラジオ局やネットによるサポートでじわじわと伸びてきている感じだ。