格安航空会社エア・アジアは21日、来月から国際便の就航が開始される羽田空港に乗り入れることの発表を日本で行った。格安航空会社の羽田路線参入は、初となる。
まぁ、当地ではかねてから噂されていたことであり、やっと発表にいたったという感じだが…。衛星放送ASTROでの視聴できるNHKニュースでも大々的に取り上げているのを観て、日本は鎖国の頃と変わっていないものだと感じた次第。(日本でもいつものノリの発表式典で、笑ってしまったが…)
エア・アジア社の長距離路線ブランド、エア・アジアX(エックス)は、東南アジア域内ほか、豪州、中国、インド、そして今年は韓国との路線を開始しており、日本はアジア最後のマーケットとなる。
なんだか、黒船来航の時の国際情勢をみるようだ。また、当初は茨城空港就航という話を羽田に持っていったところも、「長崎に寄航せよ」という幕府の要請を蹴って、横須賀に現れた黒船みたいだ。
ただ、来航するのが欧米企業ではなくて、マレーシアの航空会社というのが、アジアに住んで、その勢いを感じる者にとって白眉。
このブログでもエアアジアと創業者トニー・フェルナンデスCEOのことを紹介してきた。イングランド・プリミア・リーグのマン・Uのスポンサーとなったり、マレーシア企業郡によるロータス・F1の買収と運営の中心企業となったりとド派手なことをしてきた企業だ。
日本便就航で、文字通り“アジア”を制したエア・アジアだが、01年にトニー氏が買収する前身は、名前倒れの航空会社だった。エア・アジアは、1998年、マレーシア航空系に属さない民間航空会社とし発足。所有する機体は、たったの1機だった。
その1機体制で、どこを飛んでいたのかも、ボクの調べられる範囲では記録はないが、少なくとも発足した以降のことがニュースになった記憶がない。おそらく不定期なチャーター便などを飛ばし、採算が取れぬまま休眠していたのだと思う。
エア・アジアという名前からして、野心家トニー氏の銘銘と思われがちだが、たまたま大それた名前だったのだ。
さて、エア・アジアXのKL-羽田便は、12月9日から週3便とのこと。片道、最安料金5,000円を謳っている。
羽田空港は、駐機料などが高いということで、エア・アジアとしては、はなから利益が出る路線とは思っていないだろう。やはり、“羽田初の格安航空会社”というニュースバリューを提供し、新マーケット日本での宣伝に結びつけることが狙いだろう。そして、地方空港への乗り入れを拡大していくことで、ビジネスをしていくものだと思う。
マレーシア航空は、11月に羽田就航する予定で、名古屋や福岡便の復活するようだ。
これからマレーシア人が確実に増えるので、よろしく。
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さすがアサ様、さっそくエアアジア羽田KL間就航を取り上げていらっしゃる。
私もこのニュースはとても嬉しく、今からでもKLへ飛びたい気分ですが、日本側の姿勢いかんでは突然運休なんてことになりそうで怖いっす。
馬淵新国土交通大臣のお手並み拝見・・・・。
エアアジアの他にも、最近雨後の筍のように次々とアジア中のLCC(Low Cost Carrier=格安航空)が日本へ就航しています。韓国からチェジュエアーとエア釜山、中国の春秋航空、豪州のジェットスター、フィリピンのセブパシフィック・・・・・・。
個人的希望としては、かのシンガポール航空のサービスに勝るとも劣らないと言われる、インドのキングフィッシャーが来て欲しいっす。
我がニッポンの全日空もLCCに参入予定です。
かつて「週刊東洋経済」2010年8月7日号『格安航空が来襲!』に詳しく載っています(www.toyokeizai.net)。
しかし、「来襲」って・・・・・・。日本人の黒船来襲メンタリティは相変らずですね。もっとポジティブ思考で、新たなビジネスチャンスだと捉えられないものか?ただ格LCCの特長を特集するだけじゃなくてさぁ・・・・・・・・!
こちらはエアアジアの実際の乗り心地や利用状況をモニターしたネット記事です。
http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=411963
しっかしLCCの一部(中国系)って、乗客を立たせたまま飛ぶらしいからなあ・・・・・・安全面もちと不安だ。
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ワニタさん、日本でのLCCTブームの様子がわかりました。
でも、マレーシア人にエア・アジアが好評ということではないのも確か。
やはりビジネスでは、離陸・発着の遅れや連結の悪さなどで敬遠する人も多いです。
ただ、当地では、規制に守られている企業があまりに多いので、エア・アジアのように規制と戦う企業に喝采する機運はあります。
トニー氏のチューン・グループは、ホテル業や携帯電話業にも参入し、価格破壊の先頭に立っています。
“まだまだ安く出来る精神”には、応援したいですね。