お察しの通り、尺八とツインアコギという無二のバンド風りんのマレーシア・ツアーのお世話をしていたので、やっぱりここでも書かせていただく次第。
やっぱり、ライターとして書きとどめておきたいことは風りんと竹笛スルリンと打楽器レバナという民族楽器奏者によるマレーシアの誇るワールドミュージックの旗手モーラム(MOHRAM)の共演についてだ。
風りんについて知ったのは、昨年2月にオアシス(OΛS/S)として来マしたとき。やっぱりボクも尺八がフィーチャーされている、などと聞くと前衛性とか実験的などという音楽を想像してしまう料簡の狭い人間の一人だった。
しかしオアシス(現風りん)の音楽は、心地よくて懐かしさ漂うメロディーを持ち味としながら、モダンであり、目指すところはポップの領域にも重なるものがある。加えて、当時は小林純(尺八)とYoshi(ギター)による二人編成だったものの、ライブで極限までにシンプルでありながら圧倒的な表現力に打ち負かされた。ボクが愛聴してきたマレー音楽は、厚ぼったい音像ばやりで無駄なアレンジが氾濫していることを改めて知らされた。
いきさつは省くが、再来マを誓ったオアシスとは今後も協力させていただくこととなった。そんな矢先に目にしたのが3月26日付けの無料英字紙サンのある記事だった。
さて、そこにはモーラムの記事があり、新作リリースの準備と彼らの1作目の「Sakti」をシティ・ヌルハリザが新作で歌詞入りバージョンとして収録することが書かれていた。滞在中にオアシスは、テレビでシティを観て感銘を受け、「マレーシアでシティとのコネをつけて展開していきたい」と冗談交じりに盛り上がっていた。
竹笛スルリンをフィーチャーしたモーラムと共演→シティにつながる道と閃いた次第だ。余談だが、サン紙を開いたのは、渋滞を嫌ってクルマを乗り捨てモノレールの車中だった。クルマを運転していたらこういった僥倖にめぐり合うこともなかった。一般庶民レベルの日本人でホントによかった。(暇人なだけか?)
なんだかこのままでは、ボクがこの共演の立役者みたいな自己宣伝になってしまうので、ちょっとことわりを。モーラムのことを知ったのはボクと同じマレー音楽のことを書いている深井信さん経由だ。とくに深井さんはスルリン奏者のモハールさんを最初に評価した日本人といってもいい。ボクなんかよりもマレー音楽に対するアンテナの大きさも感度の高さも段違いなレベルの人だ。深井氏のサイトはこちら。
アーティストにとって大きな話題や切り口がないときに記事を書いてくれるメディアはありがたいもので、サン紙はモーラムにとってもよき味方だったのではないか。ボクは第3の英字紙として独自のバリューを追いかけるサン紙は昔から好きだった。
なんだか長くなりそうなので、続き物にいたします。
風りんについてはこちら。
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ついにアサ・ネギシの風りん物語登場ですね! オレらも知らない裏話とかありそうでワクワクです。楽しみしてますよ〜。