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マレーシア音楽産業賞(AIM)のノミネート発表 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

マレーシア音楽産業賞(AIM)のノミネート発表

 4月29日に行われるマレーシア版グラミーのマレーシア音楽産業賞(AIM)13のノミネートが発表された。
 ざっとリストを眺めてみると初代マレーシアン・アイドル、ジャクリーン・ビクター(Jaclyn Victor)とアディバ・ノール(Adibah Noor)が6部門ノミネートが目をひく。アビバ・ノールと言っても現地に住んでいてよほど音楽シーンに精通した人ではないと聞いたことがない名前だろう。彼女はテレビや映画(『Sepet』にも出演している)の露出が多いのだが、本職はクラブ・シンガー出身の歌手。写真をみれば、「あぁ、あの太ったオバさんか」なのだろうが…。

(オバさんで悪かったわね(怒)!アルバムはいいです)
 全体的にみれば、昨年新譜(ロンドンのライブ音源は出ており、ノミネートもされているが)を出さなかったシティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)がいないこともあるが、ジャクリーンとアディバの対決では、ちょっと地味な感じは否めない。
 このあたりの話は時期が近づいてから詳説するつもりなので、あしからず。
 詳細は、公式サイトもそろそろ情報が更新され始めたのでそちらを。
 さて、今回書くことは、15日(ちょっと時間が経っていてすみません)に行われたノミネート発表の記者会見での模様。
 会見が質疑応答に移るとある地元記者が挑むような感じで主催団体であるマレーシア音楽産業アカデミー協会のアジズ・バカール会長に矢継ぎ早に質問を浴びせた。
 記者いわく、「アリ・フィキール(メンバーはシンガポール人とインドネシア人)はどうして地元グループ扱いなのか」、「なぜインドネシア部門があってわざわざ他国のアーティストを支援しているのか」、「なぜ3作しかノミネートされていない部門があるのか」、「エスニック部門がなくなったのにハード・ロック部門があるのはなぜか」、「マウィのように8曲しかないアルバムもノミネート資格があるのか」などなど。

(ブーン・タンが立ち上がった!)
 記者氏が食い下がるようになるうちに記者に罵声を浴びせる人間が出てきた。記者も「ここも民主主義はあるのだろう。恥知らず!」と応戦して、場内騒然。ここで立ち上がったのが、バークレー音楽学院出身でブロードウェイ・エンターテイメントというレーベルを運営しているブーン・タン氏。「アカデミーには全体会議があるから、意見はその場で話し合おうじゃないか」と応酬。また、会場にいたロック・アーティスト兼テレビ・タレントの欧亜系ジェイソン・ローが「台湾独立派みたいに熱くならなくたっていいじゃないか」とユーモアで場を和ませた。
 
 まぁ、こういった欧米が帰りの人や片親が英国人の人などが、マレーシア社会に深みを加えており、案外議論自体は自由に行われている光景だった。
 しかし、くだんの記者がAIMに疑問をぶつける理由もわからないではないが、賞であるので、どうしてもレーベルの思惑も絡んでしまうのは当然のこと。それとは別に記者やアーティストを含む多くの人間の懸念は、近年稀にみるインドネシア勢の進出。ジェイソン・ローは、「ピーターパン(インドネシアのロックバンド)がKLコンサートで会場をいっぱいにできる意味を業界は考えてみるべきだ」と発言したことに凝縮されている。
 毎年、誰もが納得することと首をかしげる結果が混在するAIMだが、その舞台裏にも様々な思惑や事情があることを書いておきたかった。
 

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2 Comments

  1. 2006年3月28日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
    ネギシさん この項に一票。
    つい最近出た高野さんの新刊本でなるほどと思ったのは
    『ミャンマーは実は多民族国家なので、国内に国際社会がある。
    だから鎖国同然のミャンマーなのに実に社交的な人が多い』
    というような記述です。
    マレーシアも多民族国家ですから、そういう意味で
    ユーモアで緊迫した場をなごませるような技術を持っている人が
    結構いるのも当然かもしれませんね。
    それこそ台湾なんかの国会審議を見ていると
    別世界だなーと感じます。
    蛇足ですが、多民族国家のもう一つの利点は、コミュニケーション能力の
    向上じゃないでしょうか?
    日本語のような完全な共通語がない社会では、
    相手の言わんとしていることを推し量る能力が非常に優れてくる
    ということがありそうです。
    英語やマレー語のへたな日本人は実は、マレーシア人の高い
    コミュニケーション能力に助けられている、と僕は感じています。
    とんでもないへたくそな英語でもなんとかわかってくれちゃうんですよねー(笑)

  2. 渡
    2006年4月3日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
    私もマレーシアのコミュニケーション能力に助けられている1人です・・・(汗)。
    でも、あの
    「あなたの言うことを察しますよ」
    という姿勢にクラクラっときたりします、特に女性の場合。。。

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