もたもたしているうちにラマダン(断食)月に入り、すっかりマレー系芸能界はニュースがないが、ちょっと気になる連中の話を少し。
アジア音楽界の日本におけるプロモーションを目的とした今年で3回目を迎えるイベント、東京アジア・ミュージック・マーケット(TAM)06が、今年も10月24・25日に行われる。
昨年の“異形のインド系R&Bアーティスト”レシュモニュ(Reshmonu)に続き、マレーシアからはDJ野郎3人衆STYLUSTIKSが参加することが決定した。
このSTYLUSTIKS、メンバーの面子がすごい。
まず、マレー語ヒップ・ホップの革新者アリ・フィキール(Ahli Fiqir)のDJ Cza。ちなみにこのバンドが昨年出した『Hari Ini Dalam Sejarah』は、アサ・ネギシがPop Asia誌“My Favorit05”に選んだ作品。
次に英語による本格的なヒップ・ホップ・バンド、テータレ・クルー(Teh Tarik Crew)のDJ Fuzz。DJ Fuzzは、昨年参加したレシュモニュのサポートもつとめた国内随一のDJ.なんとヤツは、KLで一番人気のあるZoukの専任DJにまで出世した。
そして日本盤アルバムのリリースも3作目となり、すっかり“脱マレーシア・レベル”のミクスチャー・ロックバンド、ポップ・シュヴィット(Pop Shuvit)のDJ Uno。
3人はDJスクール、プレイズ・ユニバースで学んでいた時代から6年余りも構想を暖めており、けっこう本気のプロジェクトなのだ。
STYLUSTIKSとしては、今年2月、マレーシアでもっとも歴史ある音楽賞ジュアラ・ラグ賞の舞台に登場。マレーシアにもこんな連中がいるんだと瞠目。
以後、半年間の間にスケーターたちの祭典『クイック・シルバー、レボリューション・ツアー』やエキストリーム・スポーツの大会『ESPN−アジアXゲーム』などスポーツと音楽が融合したイベントに出演するほか、リーバイスやギネスなど大手スポンサーがつくクラブ・パーティーなど登場し、着実に認知度を上げてきている。
8月19日には、マレーシアのアーティストのみならず、メリーやクリスダヤンティ、スル・サハナヤなどインドネシアの超大物が出演したヨグジャカルタ震災支援を目的としたコンサートにも出演している。
また、最近もジャカルタでもショーを行い、DJ Czaがインドネシア国籍ということもあり、国を超え認知度と影響力が高まっているようだ。
DJなんて他人の曲をいじって遊んでいるだけと、思ってしまうが、彼らの曲は意表をつくサンプリングを混ぜながら、ヒップ・ホップやロックのリズムがクロスしていく。
言葉では説明がつかないサウンドだが、一聴して耳を捉えるインパクトとフロアーを乗らせるグルーブがある。
とにかく斬新でカッコいいサウンドなのでライブ一見の価値ありだ。
(写真:左からDJ Fuzz、DJ Cza、DJ Uno)
さてTAM06で彼らは24日に出演する。他にも中国からの果味Vcらなど韓・中国から5組のアーティストが出演予定。(出演者一覧はこちら)
ライブは一般の人も入場可能。
前売 : \2,000(税込・立見・ドリンク込み)
当日 : \2,500(税込・立見・ドリンク込み)
プレイガイド
ヤツらも断食月明けのハリラヤを返上して東京にやってくるので、応援よろしく。
STYLUSTIKSのHP
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; .NET CLR 1.1.4322)
夜のクラブ活動がメインっぽいな〜・・(笑)