マレーシアには割と音楽雑誌が少ない。
いわゆるグラビアを売り物にした芸能雑誌は百花繚乱なのだが…。『ROTTW』や『Konsert』（どちらもマレー語）などは、アルバム評やコンサートレポートなど充実はしていて、その類なのだが、ロック系が多いのが特徴となっている。
そんな音楽・芸能雑誌市場に新風を吹き込むべき登場したのが、月刊英語誌『Junk』だ。
デザインが人気イベント＆サブカルチャー『KLUE』に似ていると思ったら、出版社が同じだった。『KLUE』も音楽イベント情報やアーティストを取り上げた内容なので、得意分野に特化したというわけだ。
内容の方は、欧米音楽シーンと地元インディー・シーンが半々といった感じ。まだ創刊号で記事は充実しているとはいえないが、知られざる地元インディー・アーティストを掘り出そうという意気込みが感じる。
最大のウリは、新人アーティストの音源を収録した独自編集のＣＤが付属していること。
地元マレーシアだけでなく、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンと幅広い国をカバーしている。
ちなみに今月24・25日に行われる東京アジア・ミュージック・マーケット06に出演が決まっているSTYLUSTIKSの「Stop, Look and Listen」が収録されている。今のところ彼らの唯一入手できるＣＤ音源だ。
価格はＲＭ10。シンガポールでも販売されている（未確認）ようで、Ｓ＄5と表記されている。
マレーシア・ライターの見聞録
