民俗楽器のデュオ、モーラム(Mohram)が、4月19、20日に開催されるインドネシアの大御所バイオリニスト、イドリス・サルディ(Idris Sardi)のコンサートに出演する。
モーラムは、05年、ボクもお世話になっているマネージメント&編集プロダクション会社AISA Co.により、来日ソロ・コンサートを実現した実績がある数少ないマレーシア人ミュージシャン。
さて、今回の主役イドリス・サルディ(70歳)は、14歳でインドネシア共和国ラジオ・オーケストラの最初のバイオリニストに就任。ちなみにバイオリンの師匠は、当時ソ連だったロシア人だったというから、親共国だったインドネシアの歴史を感じさせる。
以後、60年代から90年代にかけて主に映画音楽など300曲もの曲を世に贈ってきた。インドネシアでも“マエストロ”の称号で呼ばれる音楽界の重鎮だ。彼のバイオリンは、テクニカルというよりも優しくまっすぐな音。オーケストラの音の中でも不必要に自己主張しないところに老練な味を感じさせてくれる。
今回のコンサートは、04年に行なわれたアジア・オーケストラ・ウィークで東京・大阪公演の経験がある国立シンフォニー・オーケストラ(OSK)が、大御所をバックアップ。そしてモーラムの民俗楽器とバイオリンの共演セッションも行なわれる模様。
写真:久々本欄登場のモーラム、ラムリー(左)、モハール(右)とイドリス翁。
《公演の詳細》
日時:4月19、20日、午後8時半開演
会場:イスタナ・ブダヤ(国立劇場)
チケット:RM30、RM50、RM70、RM100、RM150、RM200
問い合わせ:03-40265558
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