昨日(20日)行なわれたマレーシア、シンガポール、インドネシアのマレー語圏音楽界の祭典『プラネット・ミュージック賞(APM)08』の結果を。
今年で8回目となる同賞は、当地のKLコンベンション・センターで開かれた。
同賞は、3カ国のテレビ局とラジオ局が生中継することもあり、地元マレーシア・アーティストが存在をアピールした格好。
やはり、国境を越えた2億5千万人のマーケットがあることはマレー語の強み。CD店をみていると主要なインドネシア、シンガポールのアルバムはかならず置いてあるようになり、マレー語音楽のボーダーレスは確実に進んでいる。もちろん作り手の側でもこの3カ国の間でのコラボもずいぶん増えてきた。
音楽市場の買い手にしても、作り手にしても同賞は、見本市の役割は確実に果たしてき多と思う。
しかし、今回のホスト役としてのマレーシアは、まだまだの感じ。
会場の熱なさ、ショーの盛り上げ方がちょっと気になった。目玉のコラボが、地元ダヤン・ヌルファイザ、シンガポール・アイドルのハディ・ミルザ、インドネシアのジュディカという顔ぶれだったが、ちょっと豪華共演の感じがしなかった。
あと、マレーシア側放送局ASTRO RIAの放送技術も今イチ。音が命の音楽番組なのにボーカルが聴こえないは、オケの音が貧弱だは。もう散々。放送局だってコンテンツを売り込むチャンスなのになぁ。
外国人のボクが言うのは大きなお世話かもしれないが、せっかく3国がマレー語で結ばれているのにマレーシア人がちゃんとマレー語がしゃべれない。ファイザル・タヒルなんか、カッコいいと思っているのか、受賞スピーチを英語で通しちゃったし、プレゼンターに欧亜人の美人を起用したのはいいけれども、英語なまりや英語交じりのマレー語だった。
これじゃ、マレー語圏の文化の創生もおぼつかないよなぁ。
もちろん一部のアーティストだけだけれども、なんだかカネのためにマーケットの広いマレー語で歌を歌っているって感じに思えてしまう。
いつもながら結果は実勢を反映はしていないので、コメントはしません。
でも、Gigiの3賞受賞には拍手。
《APM08結果》
<最優秀男性新人賞>
ファイザル・タヒル(Faizal Tahir)
<最優秀女性新人賞>
ファラ・アシキン(Farah Asyikin)
<最優秀グループ新人賞>
Meet Uncle Hussain
<最優秀男性賞>
アヌアー・ザイン(Anuar Zain)
<最優秀女性賞>
クリス・ダヤンティ(Kris Dayanti)(インドネシア)
<最優秀グループ賞>
Gigi(インドネシア)
<最優秀曲賞>
「Nakal」、Gigi(インドネシア)
<最優秀アルバム賞>
『Peace, Love & Respect』、Gigi(インドネシア)
<最人気曲賞>
「It Kamu」、Estranged
<最人気男性賞>
ファイザル・タヒル(Faizal Tahir)
<最人気女性賞>
シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)
<最人気グループ賞>
Estranged
<功労賞>
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<特別賞>
KRU
*特に国籍表記がないものはマレーシア