マレー音楽がメインなのに意外にCDレビューあまり書いていないなぁ、と反省しつつこの一枚。
もう今世紀になってマレー音楽を聴き始めた人にとっては、「この人誰?」って言われそうだなぁ。90年代後半でキラ星のように輝いたのがシティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)ならば、90年代前半に音楽界を席巻したのがこの人、ジアナ・ゼイン(Zaiana Zain)である。
彼女の活躍を知る者にとっては、“アヌアー・ゼイン(Anuar Zain)”の姉といった方が通りのはちょっと寂しいが。
彼女も30代になって家庭に落ち着いている部分が多くなっている感じだが、40歳になってこのアルバム『DINGIN』をリリース。当地では珍しい“シングル”で、タイトル曲「Dingin」と「Melara Jiwa」の新曲2曲とそれぞれのカラオケで合計4曲入り。
それで、この「Dingin」がアサ・ネギシの琴線を掻き乱して仕方がないんだなぁ。もう2ヶ月前からラジオではOAされていて、アルバムが出ていないものだからカセットをスタンバイして録音しようともしていた。(ボクらの世代だと小学校時代だよな)
話が一向に前に進まないけれども、この「Dingin」はもうこの上なくマレー・バラードであるマレー・バラードなのだ。泣きの叙情メロディに全身全霊での感情移入による歌唱、もう聴き手を情念の火で焼き尽くす一曲なのだ。(アサ・ネギシが壊れてきたゾ!)
今でこそマレーポップは、心地よく耳を通り過ぎるボイスが増えてきたけれども、彼女がトレンドの先端にいた90年代は、絶唱命”。女性シンガーは泣きバラードを歌えてナンボだった。シティだって初期には「Waja Kekasih」にたいな暑けったい曲を歌っていたものだ。
とにかく言いたいことは、彼女が40代に入っても、ビブラートをビンビンに利かせてフォルテッシモで絶唱していることで、今の世代にマレー・バラードをマレー民族(マレー女)の情念の発露足らしめる感情移入を示していることが嬉しい。
それでこの曲は、冷めつつある恋愛を喪失する心の慟哭を歌ったもの。
もう嵐のようなマレー女(じゃなかった)、マレー・バラードの情念に翻弄されてみろ!。(これって、どこがレビューなんだろう)
ちなみに「Dingin」は、シティの新作で曲を提供しているマレーシアの小椋佳アズラン・アブ・ハッサン、「Melara Jiwa」はヒットメーカー、アジャイによるもの。「Melara Jiwa」は、彼女の歌唱も録音もなんか雑でちょっと残念。
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う、熱い。
今は無きPJのハンディマートで目撃した彼女は
思ったより小柄でした。<15年以上前。
実物は結構、感じよかったです。
といいつつ実は彼女の歌唱はあまり好きじゃなくて、
どっちかっていうと弟の方がいいんだけど(笑)。
ネギシさん、すまん同調できなくて。
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想定内です。(笑)
マレー系の知り合いでも、彼女の熱狂的ファンはいません。(苦笑)
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この熱い記事を見て、どんな曲だろうと気になっておりました。
YouTubeでちゃっちゃと見て聞いてしまいたいところを我慢し、
遅ばせながらやっとCDを取り寄せました。
わたしは好きです、絶唱!!
歌詞見ても分からないので、
”冷めつつある恋愛を喪失する心の慟哭”とやらを妄想しながら
聞いてたんですけど、チャラチャラしてない楽曲なんで好きです。
でも、CD自体は安くても、送料がだんだん高くつくようになってきたので・・
マレーシアの音楽配信事情が気になる今日この頃です。。
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おーこさん、嬉しいですね。
90年代にマレー音楽を聴き始めたおーこさんならば、少しでわかってもらえたようで。
で、ネット配信も少しは進んでいますよ。
いま面白いのは、民放テレビ局系の総合芸能サイト、Gua.com.my。
ここの音楽ページ(http://www.guamuzik.com.my)を覗くのが、いまはやりの曲の視聴と購入には一番のようです。
決算の方法がネックかもしれませんが、『DINGIN』もあります。