先週末、F1中国GPとの併催で開幕したGP2アジア・シリーズ緒戦で、マレーシアのチーム、マイ・QI・メリタス・マハラ(以降、QI・メリタス)のドライバー、アール・バンバー(Earl Bamber、18歳)が第2レースで2位表彰台を獲得する活躍をみせた。
GP2アジア・シリーズには、トヨタのテストドライバーの小林可夢偉、ルノーのテストドライバーの山本左近、吉本大樹、関口雄飛と4人の日本人ドライバーが参戦しているが、マレーシア専門の本欄ではQI・メリタスに注目していこうと思う。
GP2アジア・シリーズは、ピットストップを含んで180kmを走りきる第1レースとピットストップなしで120kmを走る第2レースで行われる。第1レースは上位8位まで、第2レースは上位6位までポイントが与えられる。また、各レースの最速ラップ記録者にも1ポイント与えられるルールとなっている。
アール・バンバーは、QI・メリタスが16歳の時に参戦した下位レースのフォーミュラ・BMW時代からサポートしてきた秘蔵っ子。
中国GP予選で9位につけたバンバーは、第1レース3つ順位を上げ、6位でフィニッシュ。上位8位までがリバース・グリッドでスタートする第2レースで、3番手からスタートしたバンバーは、1周目で順位を1つ上げ、そのまま2位でフィニッシュ。初レースで表彰台を獲得した。
元F1ドライバーの経歴をもつアレックス・ユーンは、第1レース14位、第2レースは9位で終え、ポイント獲得は果たせなかったものの、善戦といえるレースをみせた。
次戦は、12月5・6日に開催されるドバイGP。
GP2アジア・シリーズは、来シーズンF1と併催される来年4月のマレーシアGP(4・5日)を経て、バーレンGP(18・19日)まで全6戦で争われる。