うーん、もう先週末の話なのだが、どうしても書いておこう。
22・23日に地元マレーシア、セパンで行われた国別対抗フォーミュラー・レースA1GP(グランプリ)で、ファイルズ・ファウジ(Fairuz Fauzy)がハンドルを握ったチーム・マレーシアはスプリント(給油なし)、フィーチャー(給油2回)の両レースでそれぞれ15位、10位という結果だった。
(写真はニューストレートタイムスから)
数字だけ見れば、「なんだ、地元でコケたのねェ」なのだが、それが大違いなのだ。
フィーチャー・レースで4番手スタートのファイルズは、スタートを決め、3番手にジャンプアップ。ファイルズは、1回目のピット・ストップを終えた中盤までに4位に10秒差を築き、表彰台も確実と思われた走り。
しかし、残り17周となった周回でこんなこともあるのかという出来事が起こった。ファイルズは、突然ピット入り。ピットは何の指示もしておらず、ファイルズは14位まで順位を下げてします。
ファイルズは、無線で「ピットに戻れ」という指示が繰り返し、聞こえたと話した。混線も疑われたが、そのときにピットインを指示したチームはなかった。やっぱりレーサーと言えども人間。マシンが大丈夫だと思っていても、繰り返し指示があると不安になってしまうものなのだろう。
しかし、トラブルの後もファイルズは4台をオーバーテイクし、ポイント獲得の10位まで挽回した。
ファイルズのこれまでの走りを見ているとアレックス・ユーン(Alex Yoong)を超えそうだという期待が十分高まる。コンスタントに5位以内を狙えて、コンディションがよければ表彰台(3位以内)も争える資質ありとみた。
また、ファイルズの記念切手も国内で販売されたそうだ。(記述はこちら)買ってみようかな。
あと、今季からA1GPのマシンはフェラーリの供給で、V8エンジン化後のF1シャーシとそっくり。文句なしにカッコいい。F1フェラーリが20台走っているようなレースで、観ているだけでも興奮させてくれるものがある。
次戦は、ちょっと間が開いて来年1月25日のニュージーランドGP。
A1GP公式ページ