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KRU、映画界でも王国建設の野望 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

KRU、映画界でも王国建設の野望

 ちょっと最新のネタではないのだけれども、書いておく次第。

(映画界でも王国建設野望を抱くKRUのノーマン、左)
 『Cichak-man』シリーズ、『Duyong』と地元映画界に進出しているラップ三兄弟(古のフレーズですが…)KRUが、前々から宣言していたハリウッド進出の詳細が明らかになった。
 彼らの映画制作会社KRUスタジオ社が米国ハリウッドで製作した第一弾『Deadline』は、ホラー作。監督にシーン・マッコンベル(Sean McCobvelle)、主演はブリタニー・マーフィー(Brittany Murphy)とソーラ・バーチ(Thora Birch)。撮影はルイジアナ、音響・映像効果はクアラルンプールで行われた。
 同作は、今年中の公開を目指している。
 今後の展開として、KRUスタジオ社CEOのノーマン(Norman、長兄)は「国際的に知られている俳優を起用した100%マレーシア製作の英語作品を国際的に公開していく」とぶち上げた。また、来年にはサイバージャヤに大規模な撮影スタジオが完成し、拠点にしていくとしている。
 三兄弟が直接関わる作品では、ユスリー(Yusry、次兄)が監督する英語作品『The Merong Mahawangsa』、エドリー(Edry、三男)が初メガホンとなるSF作『Magika』の制作を明らかにしている。
 『The Merong Mahawangsa』は、古代マレー王朝を舞台にしたアクション作で、香港からカンフー・アクション・スタッフを起用したいとしている。『Magika』は、鬼才M.ナシール(M.Nasir)、アカデミ・ファンタジア出身アイドルの出世頭マウィ(Mawi)、ザイアナ・ゼイン(Ziana Zain)、若手女優ディアナ・ダニエル(Diana Danielle)、シャリファ・アリヤ(Sharifah Aleya)とアマニ(Sharifah Amani)姉妹らの起用し、KRUのヒット・ソングをちりばめたミュージカル・スタイルの作品になるという。
 また、今年はKRUスタジオ制作としてアズハリ・モハマド・ゼイン監督で、人気DJのファラ・ファウザナとマウィ(Mawi)主演のコメディ・タッチのファンタジー作『Jin Notti』、アフドゥリン・シャウキ(Afdlin Shauki)監督でACミザル(AC Mizal)、ハンナ・タン(Hannah Tan)主演の『The Spy』を公開する。
 ノーマンCEOは、「究極的には、米国、香港、インド、インドネシアの映画界の大物と一緒に国際映画祭で賞を狙える作品を制作していきたい」と語っている。
 ずいぶんぶち上げたものだが、92年にデビュー以来、確実に音楽界で地位を築き上げ、KRU王国を音楽から映画に広げようとしているKRUから目が離せないというところだ。

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7 Comments

  1. おーこ おーこ
    2009年2月8日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 2.0.50727)
    最新のネタでなくとも、KRUの話題はありがたいです!
    「コイツらについていく!」 と思い続けて10数年、
    ただ売り上げに協力してるだけなので、知らないことは多いんです・・・
    自分の部屋は 「KRU王国博物館」 みたいなもんですけど(笑)
    王国を国外に広げるには映画のほうが勝算があるんかなぁ。。。
    音楽では、KRU自体のアルバムは気負ったものよりもいい意味で肩の力が抜けたようなもののほうが私は好みなんで
    (The way we jamよりもKrujaanのほうが好きなもんで・・・)
    ノーマンのぶち上げかた、ちょっと気がかり。。。
    大物と組んで賞狙いで作った映画ほどウケなかったりして・・・・
    とはいえ、KRUに勝手に忠誠を誓う身分なので、
    どんな出来であろうとも、ノーマンに昔のロン毛のツケが来ようとも、
    とりあえず 「成功を祈る、そして買う」 んですけどね
    エドリーの監督作品がとんなもんに仕上がるのか
    今から楽しみです☆
    やはりKRUとなるとコメント量が興奮気味ですわ・・・(笑)

  2. アサ・ネギシ アサ・ネギシ
    2009年2月8日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
     おーこさん、KRUマニアだったのですか。
     やっぱり90年代のマレー音楽を語るときなくてはならない名前ですね。
     
     「あー、この線でくるのね」ってわかるのにハマってしまうメロディー、ボクは昔から“KRU節”と呼んでいます。でも、『Krujaan』までは付き合いましたが、『KRUNISME』は手を出しませんでした。(もうその後は、アダムがKRUジュニアとして、音楽では家督を継いでいますね)
     そうそう、今回の映画界での世界進出宣言は、98年にBabyface、Dianne Warren、 David Foster、Teddy Rileyらの曲を買い付けて作った『The way we jam』(今考えるとスゴイ)の以来の大花火。
     結構、どこまでやってくれるか楽しみです。

  3. Ouたstation Ouたstation
    2009年2月9日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; GTB5; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
    KRU自身のファンではないのですが、彼らがプロデュース、作曲にかかわっている曲は結構好き(ここ何年かのマレーシアの音楽シーンを語るのには、外すことが出来ないメンツだと思っています)なので、彼らが映画製作(”Cicak-man”や”Duyung”)を手がけた時は”おおっ”と思ったんですが、ハリウッド進出ですか。
     彼らの手がける一連の楽曲もそうですが、彼らにはあまり”マレー系向け”にこだわっていない、いい意味でグローバルなセンスを感じるので、先の展開にも期待してもいいのではないでしょうか? あとマレー系の人達にはすごく支持されている人達だとも思うので、成功すれば(プランが壮大過ぎるようにも感じますが)、マレー系の人達にとっても、励みになると思います。
     P.S. 自分は90年代の”ラップ3兄弟”の頃の彼らを知らないのですが、近年の彼らが手がける楽曲はいい意味で”R&Bというジャンルにこだわらない”ポップスになってますよね。

  4. アサ・ネギシ アサ・ネギシ
    2009年2月10日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
     Ouたさん、そういう見方もあるのですね。
     
     ただ、彼らの曲は、ここ10年進化していないし、彼らもこれ以上やろうと考えていないフシもありますね。で、昔からPVでは定評があった彼らが、映画進出というのは自然な流れなのです。
     でも、一代でこれだけビジネスを大きくした彼らは、確かに並みのアーティストではありませんね。結構、5時までは社長業に徹しているノーマンのビジネスマンとしての手腕は、評価されるべきです。

  5. おーこ おーこ
    2009年2月10日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 2.0.50727)
    ラジオ聞きましたーっ!
    このKRUネタがアサさんの肉声で聞けるとは!かなりニヤリ★
    いつか実物にお目にかかりたいです☆
    しか〜し、トーク中にKRUやRabbaniの曲をかけられると耳がそっちに反応してしまい、何の話だったか右から左にスルーしてしまった部分があるので・・・(笑)あとでまた聞きなおします♪
    昔の話に戻りますが、ひとつ疑問が・・・
    結局The way we jamって海外でウケたんですか?
    野望としては中東や韓国も当初視野に入れてたような・・
    ドバイのCDショップでは見かけたけど、売れ残り感が・・・
    それにしても、たいしたもんですよね。
    ノーマンCEOって響きに全然違和感ないし☆
    もともと音楽畑なんだし、サントラにもそれなりのもんを期待したいです♪

  6. アサ・ネギシ アサ・ネギシ
    2009年2月11日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
     おーこさん、聴いていただいたのですね。
     DJの関谷さんもKRU好きなので、きっとバックに流したのでしょう。  Rabaniの曲もKRUが絡んだ「Intifada(スペル?)」だったのかな?
     「The way we jam」は、EMIがまだ元気なころで、女性ロッカーのEllaなんかも世界的ビッグネームの曲を歌ったアルバム「el」で、各国のEMIを通してマレーシア・アーティスト海外進出させていましたね。
     
     で、「The way we jam」の成果は、タイでプロモーション・ライブを行ったと記憶しています。それでも何千枚売れた程度の話でしょうね。
     ノーマンCEOは、いつもスーツ姿ですね。

  7. おーこ おーこ
    2009年2月13日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 2.0.50727)
    Ellaの「el」もそうだったんですか〜今思うと納得。
    わたしは自称「ガンズ世代」なんで、スラッシュがギター参加してると知り即飛びつきました。でも、昔は彼女の声が苦手でほとんど聴きませんでした。
    それから何年も経って、Ellaをまた聴いてみようと思うきっかけになったのが、数年前にNHK-FMで流れたSoul I.DとのコラボのRetakだったんです♪
     Rabbaniは「Handzalah」と「Satu Qiblat Yang Sama」が流れていました。家でなんぼでも聴けるのに、公共の電波で流れてしまうとテンションが上がってしまって・・・マニアの悲しい性ですね。
    そろそろ冷静に戻るといたします(笑)

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