もう首相と呼ばれるのもあと4日となったラーおじさんの話、ではなくて、今年で11回目を迎えるフォーミュラ・ワン(F1)マレーシアGPに臨むマレーシア・レース界の話。
地元でのレースを前にマレーシア・チームであるメリタスのオーナー、フィルハット・モクザニ(Firhat Mokhzani)氏からアブドゥーラ首相へ、政府の支援に感謝の意を込めた記念品が贈られた。
話は逸れるけれど、フィルハット氏はマハティール前首相のお孫さん。アブドゥーラ首相も退陣したら、前首相同士でマハティールとも仲直りするのかな。
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さて、レース通には、GP2・アジアシリーズの焦点は、小林可夢偉の王者獲得なのだろうが、本欄ではGP2で唯一のアジア・チームのメリタスの動向を。
マイ・QI・メリタス・マハラ(以降、QI・メリタス)は、ニュージランド人のアール・バンバー(Earl Bamber、18歳)と地元の元F1ドライバー、アレックス・ユーン(Alex Yoong)の体制でGP2アジアシリーズに参戦。
10月の中国GPでバンバーが2位入賞と好スタートを切ったが、12月のドバイGPでは無得点。 1月の第3戦のバーレーンGPからは、ユーンに代わりイタリア人マルコ・ボナノミ(Marco Bonanomi)、2月の第3戦のカタールGPからバンバーに代わりポルトガル人アルバロ・パレンテ( Alvaro Parente)を起用しているが、入賞は果たせず、現在13チーム中、8位と苦戦している。
(写真:左からパレンテとボナノミ)
それでも地元開催のGPに際し、両ドライバーは「表彰台を狙う」と士気が上がっている様子だ。
また、メリタスはマレーシアGPと併催で開幕するフォーミュラ・BMWパシフィックで、インドネシア人ドライバー、リオ・ハリアント(Rio Haryanto、16歳)とダスティン・ソフィヤン(Dustin Sofyan、14歳)を起用することを発表している。
(写真:左からダスティン、フィルハット氏、リオ)
メリタスは、フォーミュラ・レースの登竜門となるフォーミュラ・BMWでの才能発掘を得意としており、GP2にステップアップしたバンバーが16歳のときに、また地元で怪童と注目を集めているジャゼマン・ジャーファー(Jazeman Jaafer)が14歳の時に所属していた。
メリタスがマレーシア・チームとなって、今年で2年目となるマレーシアGP。マレーシア人ドライバーがいないのは寂しいが、地元レース界の躍進に期待したい。