この時期の一大イベント、フォーミュラ・ワン(F1)マレーシア・グランプリ(GP)が終わった。
が、大雨によるレース中断のまま、再スタートの機会を待ち、2時間の制限時間切れ。
無責任なHondaの脱退で興醒めのF1に、こんな消化不良のレースはないだろう。
しかし、欧州でのテレビ放映の便宜を図るとはいえ、午後5時スタートというのは、当地の気候と日没時間を考えれば、こうなるのは火を見るよりも明らか。午後3時スタートで過去10年間、1回しか雨に見舞われたことがないのだから、愚策としか言いようがない。
愚痴っても仕方なかった。
マレーシア・チームとして2度目の地元GPに臨んだマイ・QI・メリタス・マハラ(以降、メリタス)は、F1のサポート・レースとして行われたGP2アジア・シリーズ第5戦の第2レースで、アルバロ・パレンテ( Alvaro Parente)が9位と入賞を逃したものの、20週目にファステスト・ラップを記録し、チームに開幕戦以来のポイントをもたらした。
メリタスは、GP2で吉本大樹を擁した昨年のような活躍は見せてはいないが、3週間後の最終戦バーレーンGPで有終の美を飾って欲しいところ。
また、F1と併催で開幕したフォーミュラ・BMW・パシフィックでメリタスは、2人のインドネシア人ドライバーが好調。
4日に行われた第1レースで、リオ・ハリアント(Rio Haryanto、16歳)とダスティン・ソフィヤン(Dustin Sofyan、14歳)が、それぞれ3位と5位に入賞。
雨により1時間のスタートが遅れた5日の第2レースで、6番手からスタートしたリオ・ハリアントが2位に4秒差をつけて優勝した。
アジアのメリタスからどんな人材は羽ばたいていくのか今後も楽しみだ。