この新人バンドには、唸らされた。
09年は、地元音楽は凶作だったこともあるが、身体全体の細胞が反応したほどのサウンドだ。
Tokyo Blueは、地元の音大生である日本人ベーシスト、前川博昭がリーダーのジャズ・バンド。ピアノのイウェンナ・キャロリンとドラマーのジョシュア・マランの3人編成。
昨年10月にインディー・アルバム『裸の魂』をリリースして注目され、すでに韓国、ジャカルタと海外ジャズ祭にも招待されている。来月13日には、バンコク・ジャズ祭への出演も決まっている。
彼らのサウンドは、ジャズの基本をしっかり抑えながら、フュージョン系のメロディの流れのよさとプログレッシブ・ロックのような展開が持ち味。映画音楽のような大きな風景を想像させるドラマ性が感じられるのだ。
そして、曲はリーダーである前川の手によるもので、どことなく憂いをたたえたフレーズやメロディは、日本人の琴線を響かせる魅力がある。
初めて耳にしたのは「Beautiful War」という曲だったのだが、メロディになんだか「侘び、寂び」に通じる香りが漂い、滅びの美学を想起させる音像に打ちのめされてしまった。
サウンドはエモーショナルなんだけれども、演奏は理知的。若さと老練さが同居しているのだ。アジア人の感性で日本とマレーシアをつなぐだけではなく、世界に羽ばたいて欲しい一押しのバンドだ。
週末(31日)には、KL随一のライブハウス、No Black Tieでのライブがあるので、ぜひ出かけて欲しい。
ライブの予定は、彼らのMy Spaceで。
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おお。明日嫁と早速行ってみよう。
No Black Tieってchangkat bukit bintangの辺りですよね??