ショービジネス界の格付け

　マレーシアでは秘書感謝週間（Secretaries’ Week）などという催しがある。
　
　それがどんな起源があるかというのは置いておいて（というか調べるほど興味がない）、この期間中、ホテルで豪華なランチ・ショーが多く催される。
　1年に一度、会社のボスは秘書をこういったランチ・ショーに連れて行って、罪滅ぼしや、得点を稼ぐらしい。けっこうお偉いさんは、秘書が浮気のアリバイ作りの共謀者だったり、浮気相手そのものだったりして。（もちろんやっかみです）
　それはともかく、今年は昨年の景気がよかった成果、各ホテル秘書感謝週間のランチ・ショーの広告が多いこと。
　マレー・アーティストが引っ張り凧であり、やはりショービジネスの世界、呼ばれるアーティストにも格が料金に反映しているようだ。
　まずは03年デビュー以来、着実にキャリアアップしているミシャ・オマール（Misha Omar）。12日、ウェスティンでの彼女のショーはRM198++。存在的にまずまずな感じ。19日、ホリデービラ・スバンでも彼女のショーがあり、こちらは上の席がRM170。
　ソウル女王のニン・バイズーラ（Ning Baizura）のショー（13＆14日レジェンド・ホテル）は、RM208++。やはりキャリアで上回ったか。彼女の場合、お呼ばれの回数が5回と最多。やはり、首都圏では非マレー系も惹きつけられるところが彼女の強みか。
　値段は、18日クオリティーホテルKLでRM180++、19日クオリティーホテル・シャーアラムでRM158++、28日エクアトリアルKLでRM158。
　さて、ニンが出演するクオリティーホテル・グループは、ほかにもマレー・シンガー3人を呼んでのショーを開催。
　インドネシア女王クリス・ダヤンティ（Kris Dayanti）が、11&12日クオリティーホテルKLでRM230++、13＆14日クオリティーホテル・シャーアラムでRM248++。やっぱりニンより上。ちなみにマレーシアの旧女王シーラ・マジッド（Sheila Majid）も19日クオリティーホテルKLにショーがあり、RM230++。クリスと同格。
　もうひとりは、ジアナ・ゼイン(Ziana Zain)で14日クオリティーホテルKLでRM180++、20日クオリティーホテル・シャーアラムでRM158++、28日エクアトリアルKLでRM158。つまり、ニンと同格だ。
　キャリア的にはシーラとジアナの中間ぐらいのアサ・ネギシの永遠のアイドル（出た！）ファウジア・ラティフ（Faujiah Latiff）は、14日フェデラル・ホテルでRM180。ジアナと同格だが、彼女の方の料金はRM160という普通席もある。最近、彼女はマレーシアン・アイドルの審査員のイメージが強くなってしまったので、ちょっと格が下がってしまったのかな。
　マレー芸能界一の美人エラ・ファジーラ（Erra Fazira）も20日にマリオット・プトラジャヤでショーを行う。こちらは一番高い席がRM188++。まぁ、彼女はシンガーとしては前述の誰よりもキャリア的に劣るが、映画女優としての格だろう。
　秘書は当然女性が多いだろうから、男性シンガーもある。最近みないけどシンガポール人フェルハッド（Ferhad）が、15日クラウンプリンセスでのショーがRM170。こちらの広告は、ラッキードローの特賞（くじ引きのこと。ちなみにドバイまでの航空券）やスポンサーが提供する商品（女性の化粧品などのマーケティングの場にもなっている）のことが強調されているので、フェルハッドはオマケみたいな感じ。
　
　もうひとつ紹介しているなかでは、ちょっと異質なのがスタンディング・コメディーの芸人、ヘルミ・ザ・ギミックスのショー。14日にダイナスティーホテルで価格はRM118++。やっぱ、テレビに出ていないとこれぐらいの価格なのかなぁ。
　それにしてもマレー芸能界は女性上位だなぁ、という印象。
　　
　さて（というか結論は見えているのかな）、秘書感謝週間ショーの女王はやはりシティ・ヌルハリザ（Siti Nurhaliza）。20日にパレス・オブ・ゴールデン・ホーシーズで行われる彼女のショーは、最高の席でRM500++。他の席もRM300++とRM250++と破格。彼女の場合はディナーショーで、食後の1時間のショーでじっくり歌を聴いてもらおうというもの。
　秘書のためにRM500++。
　シティの存在もすごいけど、払える社長の顔もみてみたいなぁ。
　
　＊値段の後の++は、税＋サで15%加算されるの意味です。
　＊記事の本旨はイベント情報ではないので、予約はホテルの番号をご自分でお調べください

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