気になる(ボクだけか)カルト教団の続報。英字紙スターの報道が伝えるところはこんなところ。(写真は8月1日スター紙一面)
7月31日、カルト教団スカイ・キングダムが拠点とするトレンガヌ州ブスット地区庁舎は、教団施設の強制解体作業を行った。現場には教団員30名ほどがいたが、作業の妨害や抗議行動は起こらなかった。
また、教組アヤ・ピン(本名アリフィン・ムハンマド)は依然として行方不明だが、彼の2番目から4番目の妻3人はケランタン州で身柄を拘束された。
今回の地区庁舎の決定にどんな法的根拠があるかは、スター紙とニュー・ストレーツ・タイムス(NST)紙のどちらを読む限り、明らかにされていない。ここが一番大事な点なのに説明がないのはどうしたものか。NST紙の方では、当局も口を閉ざしているという。
ただNST紙では、地区庁舎の土地局がアヤ・ピンの第1婦人チ・ミナ・ラムリさんに対して教団が農地と登録されている土地を共同体として使用していることについての説明を求める7月18日付けの書状を出し、回答を求めていたと伝えている。チ・ミナさんから期限の30日までに回答は得られなかったとしている。
スター紙ではアヤ・ピンの罪状がどうであれ、今回の措置について抗議ができると書いている。
いずれにせよ、地区庁舎は今回の措置に対して説明が必用なのは自明であるし、教団がいくら危険なものであると仮定しても、いささか早急な感じはする。
また、アヤ・ピンの罪状も報道ではよくわからないままなのだが、アヤ・ピンは01年にイスラム教を棄教したことなどで11ヶ月の禁固刑を科された過去がある。結局、トレンガヌ州宗教当局は一度棄教した者が宗教活動を行っていることを罪とみているのだろう。
なんだか釈然としないまま、進展ばかりあるこの事件。
当局側、アヤ・ピン、そしてメディアのどれも舌足らず。誰が被害者なのかという視点で整理してもらいたいものだ。
よかったら投票でもしていってくださいませ