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マレー系の恋愛と結婚観の一端をのぞける『Mencari Cinta』 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

マレー系の恋愛と結婚観の一端をのぞける『Mencari Cinta』

 8月3日の記事で触れた地元制作のリアリティーショー『Mencari Cinta』(毎週火曜日午後9時、TV3)を早速観てみた。
 番組タイトルは、“ラブ・サーチ”といった意味。マレー系美人のエリー・ザカリア(29、クリックすると写真が)という一般人女性が恋人を選でいく番組。毎週、そのエリーが恋人志願者の男性のなかからひとりを落選させていく。「ねるとん」のようにその場のフィーリングではなく、本当に毎週毎週アクティビティーがあり、それを通してエリーが相手をじっくりと選んでいくのだ。カメラは志願者に密着し、ことあるごとにカメラの前で語らる構成。こういった志願者のキャラを立たせて、ドラマ性を演出していく手法が欧米のテレビ番組のトレンドで、リアリティーショーの真骨頂だ。
 さて、『Mencari Cinta』は手法こそ欧米の借り物なのだが、味付けはコテコテ(あくまでも日本語です)こってりのマレー風なのだ。
 
 エリーはマレー系なので、恋人志願者の男性もマレー系。やはりマレーシアでは、イスラム教徒同士という設定の方が無難だ。それでエリーと志願者が1対多数でゆる〜いデートを行っていく。昨日の放送分ではボーリング。
 まぁ「無難なところやね」と思って観ていたら、次のアクティビティは「イスラム教の結婚講習」。これには解説が要るのだが、マレーシアのイスラム教徒は結婚前にイスラム教の導師による結婚生活に関する講習を受ける義務がある。まだ7人ぐらい志願者がいるのにエリーがもう結婚決めなきゃいけないのか、というのは早とちりで、「結婚」について理解を深めようというのが意図のようだった。
 そこで面白かったのが、女性の導師が志願者に「(マレーシアの)イスラム教徒は一夫多妻を認められているけどどう思いますか」と厳しい質問。やっぱ、みんな「認められているけど妻は一人で十分です」と答えていた。そりゃそうだろうな。
 さて、次の場面がすごかった。志願者達はホテルで寝泊りしているようなのだが、男性とカメラが志願者達の部屋に入り、寝起きを急襲。まるで『スタードッキリまる秘報告』のまんまの場面が展開する。しかし、男どおしでこんなことしてなにが面白いのか。
 実は、寝起きを急襲した男性はエリーのお兄ちゃん(義理の兄も含む)達。なんでそんなことをしたかというとエリーの恋人志願者達を朝食に誘いにきたのだ。志願者とエリーのお兄ちゃんは顔見知りのようだったので、ドッキリなんてもんでもないぐらいの驚きようだ。
 いざ朝食の席となり、お兄ちゃん達が恋人志願者を吟味。やはり、イスラム的に迎え入れるには家族の意見も大事ということらしい。お兄ちゃんは口調は優しいものの、「キミもエリーをよーく知っているだろうから、彼女の至らない点はどんなところだとキミは思うのかなぁ」と厳しいところを攻めてくる。そんなこと知っていても正直にはいえないだろうし、適当に繕っても真剣に相手を見ていないことになるし。針のむしろに寝かされているとはこのことだ。
 そして番組は落選者を告げる最後の場面に。エリー本人の口から言わなければならないのだ。マレー系も日本人以上に目の前の相手を傷つけるのを嫌って、はっきりものを言わない民族なので、エリーも辛そうなのだ。(ちょっとばかりだが観ている方も辛い)
 先のナジブ副首相が地元番組が欧米の真似ばかりで懸念を示したと書いたが、ここら辺がマレー文化と風習にそぐわないのかと思う。また、自信たっぷりに「エリーとは説明できないけどうまくやっていける」と言う志願者がいるのも、運命を信じ、男女は縁で結ばれると考えるマレー系の文化では違和感があるのかもしれないが。
 お堅いことは抜きにして、番組としては結構下手なマレー・ドラマよりも楽しめる。英語字幕もあるので、在住組はお暇だったら観てください。
 ちなみにエリーが落選させたのは、一番浮いていたオッちゃん顔のシェフ。まぁ、安全パイだったわけね。来週から落選者を宣告するエリーがどんどん辛くなりそうだ。
 
ちょっとそこのダンナこっちを覘いておくんなせぇ

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