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ナジブ氏がオーディション番組が嫌いなワケ – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

ナジブ氏がオーディション番組が嫌いなワケ

 最近、ナジブ副首相がマイ・ブーム。
 なんで副首相が地元制作のテレビ番組がお嫌いなのか邪推を重ねてきたが、本日(13日付け)のスター紙に『我々はイスラム教徒、抱擁はご法度』という記事がでた。
 副首相は地元番組が欧米のオーデョン番組やリアリティー・ショーの模倣であることに懸念を示してきたが、どうも地元の参加者が歓喜余って抱擁したりするシーンがお嫌いのようだ。記事によると「抱擁は適切ではない。まともな歌を歌って礼儀正しく振舞うべき」と発言している。英文の原文では、形容詞の「dcent」と副詞「decently」と2回も「まとも」を強調している。
 まぁ、イスラム的に男女が抱擁しちゃまずいのは理解できる気がする。しかし、高校野球のように青春している若者に難癖つけているようで、副首相がますます“堅物”にみえてくる。
 また、記事では続いてオーデション番組『アカデミ・ファンタジア(AF)3』がSMS(携帯電話メール)で1200万通の投票があったことについて副首相は「政府やUNMO(統一マレー人国民組織:政権与党)の番組がこれだけ視聴者を得ることはない」と述べ、「我々もこういった(オーデション)番組を通して若い世代に対してよい価値を広めることをみていきたい」ている。
 なんだかトンチンカンな発言だ。
 好きな歌を一生懸命歌って、オーデションに勝ち抜いていくのも十分に“よい価値”なのではないかと言いたくなる。それにそう簡単にメディアを政府や政党が利用するのも他の国の民主主義からみれば、かなり考え物ではないか。
 
 それなら発想を変えてUNMO総会なんかもオーデション番組の手法を取り入れれば、視聴率が上がるのに。国民の指導者になるのも国民的アイドルになるのも、人の心を掴むことではおんなじじゃないか。
 ナジブ副首相、政治家としてはまだまだ若い50代。もうちょっと未来の支持層である若い世代を理解するセンスがあればいいのに。
そんな長文ばっかりだとランク下がるよ、ってわかっていますが(苦笑)

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