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今回も存在感を示したユーンとマレーシア、A1GP第2戦 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
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マレーシア・ライターの見聞録

今回も存在感を示したユーンとマレーシア、A1GP第2戦

 2週間前に始まったモータースポーツのW杯、A1グランプリ(GP)が俄然面白い。
こちらではF1生中継の地上波局8TVで土曜日の予選は生で、日曜日のレースは深夜に録画で流れる。午後にF1、夜中にA1を同じテレビ局で観られるのだ。
 ボクもいよいよレース狂(あくまでも観戦だけだけど)になってきた。もっと音楽について書け、といわれそうだ。
 何が面白いのかといえば、何と言ってもマレーシア・チームとステアリングを握るアレックス・ユーンが活躍しているからだ。F1日本GPで「琢磨13位完走も結果取り消し」という情けない結果を観た後だからなおさらかもしれない。
 9日には第2戦となるドイツGPが行われた。
 まだボクも初心者の域は出ないが、少しばかりレースの構成を解説していこう。
 土曜日はタイム・アッタック式の予選が行われる。これは02年までのF1で行われていた方式で、制限時間内に何度でもタイム計測ができる。(今のF1は1周のみでミスは挽回できないし、搭載燃料もまちまちなので、純粋に誰が一番早いのかわからない)
 そして日曜日のレースは2つのセッションに分かれている。
 第一番目はスプリント・レースといって18周の距離が短いもの。土曜日の予選の結果でこのレースでのグリッド(スタート位置)が決まる。給油、タイヤ交換はなしでスタートからピットインなしで走りきる。
 スプリントの後、25分間のインターバルを経てフィーチャー・レースという名称の36周のメイン・レースが行われる。こちらの方は給油、タイヤ交換ありで、F1と同様どのタイミングでピットインするかの戦略もある程度結果を左右する。(F1はピットイン戦略の重要度が大きすぎるので、素人にはわかりづらく、つまらないという人も多い)
 
 ポイントは日曜日の2つのレースのどちらでもで与えられる。1位が10点で10位まで順位ごとに1点ずつ少なくっていく。
 さて、ドライバーの顔ぶれはネルソン・ピケJr(ブラジル)やショー・マッキントッシュ(カナダ)などF1の下のクラスであるF3000クラスの若手が中心だ。またヨス・フェルスタッペン(オランダ)、トーマス・エンゲ(チェコ)アレックス・ユーンに代表されるF1経験者もいる。また、今回はFニッポンとスーパーGT参戦中の野田英樹(日本)やスーパーGT参戦ラルフ・ファーマン(アイルランド)といったベテランも出場した。
 注目のアレックス・ユーンは、スプリント・レースで後方18位スタート(24台出走)だったが、無理にインを刺さず、冷静にアウトから第一コーナーの混乱を避け、5位に順位を上げる。その後ドイツに交わされ6位になったものの、10周もの間後続を抑え、5位を守りきる走りを見せた。
 最近、危険運転行為のペナルティを喰らっている佐藤琢磨は、どうみても不必要なところで攻めているように思えて仕方がない。その点、アレックスは自分の力量を心得て冷静に走っている。これこそ燻し銀の走りだよな。
 フィーチャー・レースでもアレックスは再びスタートを決めてくれた。今度は、6位のグリッドから果敢にインを刺し、第一コーナーで2位。やってくれた!
 しかし、その後はコースアウトで6位に落ち、ピット作業でタイヤ交換に手間取りったほか、ピットスルー・ペナルティー(レース中に判明した違反行為に科される)などもあり、18位でフィニッシュ。
 それでも前戦の5位入賞に引き続き、光るところを見せてくれた。F1在席時にはには、成り上がりの国の国策でシート座っていたドライバーと見られていたが、ちゃんとそこにかけた投資と経験をA1で生かしている。中継のもF1出身者の中でアレックスは一番重要な扱いのドライバーだ。
 今回のGPの主役はスプリントとフィーチャーの両レースを制したフランス。前戦優勝のピケJrは、野田らと接触してリタイヤ。2位は後方からピットインを遅らせて追い上げた英国、3位はカナダだった。アジア勢ではインドネシアが 8位、日本は9位だった。
 マレーシアは2戦終わった時点で11ポイント9位。アジアではトップ。次戦はポルトガルGP。
 しかし、まだ日本でもマレーシアでもA1で盛り上がっている様子は無い
 あらためて自分でもマイナーなことばかり書きたがるよなぁ、と思う。

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2 Comments

  1. 2005年10月10日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322)
    今回はアレックスユーンが両レースとも走ったんですね。
    前回のイングランドに8万人が集まったのに較べて
    ニュースで見る限りドイツはメインスタンドでも
    閑古鳥が鳴いていてちょっとさびしい感じがしました。
    レース自体はネギシさんの説明で大分理解できました。
    F1へのアンチテーゼみたいな意味合いもあるのでしょうね。
    2,3年辛抱できれば、なんかオオバケもありうると
    思うのですが、今年あんまりさびしいと来年は
    なくなっちゃうかもしれませんね。

  2. アサ・ネギシ アサ・ネギシ
    2005年10月10日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; Hotbar 4.5.1.0; .NET CLR 1.0.3705)
     アジケトさん、確かに仰せのとおりですね。
     
     レースって金食い虫ですからちゃんとした受益者がいないとダメなのですね。車体はワンメイクなので、メーカー同士の技術競争にはならないし。F1がオフのときにの興行を狙っているのでしょうが、収入が見込める欧州や米国は冬だし。
     確かにパトロンの首長国の王族がどこまで我慢できるかにもかかっているような。
     大化けする要素はなんといっても“国”なんですね。それもインド、中国、ロシアみたいな中進国がどれだけ熱心になれるか。アジアで2番目のF1開催国マレーシアはA1成功の鍵を握っているような気がします。結局、この地域大国の3国もF1により、自動車産業の発展を狙っていますから。
     
     まぁ、機会があったらこんなところについても書いてみようかと思います。

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