明日(6日)、品川きゅりあんホールで行われるモーラムの来日コンサート、本日のリハーサルもいい感じに仕上がっているとのこと。
モーラムは、来日を目前とした12月1日、後援のマレーシア文化・芸術・遺産省が開いた地元記者向けの会見に出席。「日本でのコンサートの意気込みを語った」と、言いたい所だが、二人ともきわめて冷静。
スルリン(横笛)奏者モハールはいつもどおりの無口。パーカッションのラムリは、「モーラムの今後の挑戦は何?」と聞かれて、「国内のリスナーを啓蒙すること」との皮肉な答え。ちなみに彼の言いたいところは、「日本や海外ではちゃんと音楽を聴いて評価してくれるが、マレーシアは外見だけで判断される」点。名前だけでアルバムを売っているアーティストがマレーシアには多すぎるとのこと。
蛇足ながら、非マレー系の業界人に言わせても「彼らはインストでマレーシアで最高」と言い切らせるほど。実力に裏打ちされた言葉だからカッコいい。
日本語だったら“ベランメイ口調”といった感じでチクリとやってくれるところが、ラムリらしい。
さて、コンサートは『アンタールスカ(Anterssukha)』中心になるが、いまでは幻の1作目『Sakti』の名曲である「GALANG MAYA」と「Sakti」も聴ける模様。
そして今年9月にマレーシア・ツーアを成功させ、モーラムとの共演を果たした尺八&ツインアコギのバンド、風りんもサポート。マレーシアを席巻した共演が再現されるのも見どころ。共演のレポートはこちら。
モーラムの先の会見で「風りんとの共演も楽しみ」と話しているほど両者の距離は近い。
共演曲は、マレー音楽界のトップスター、シティ・ヌルハリザが自作に収録してモーラムを名を改めて広く知らしめることになった「Sakti」、『アンタールスカ』切ってリズミカルで曲の展開の妙が光る「Panen」のほか、風りんの「異国の旅人」と「風わたる」。
「Sakti」はスルリンと尺八のからみの至極の美しさにマレーシア人が瞠目したナンバー。シティの『Prasasti Seni』を持っている人は、よく聴き込んできて欲しい。これこそがマレーの泣きの旋律だ。
「Panen」は、モーラムから「リフさえあわせれば自由にやっていい」と言うお墨付きをもらって風りんも持ち味をいかんなく発揮したナンバーで、アルバムとは一味違うスリリングな仕上がりとなっている。
「異国の旅人」はマレーシア・ツアーでも一番マレー系の感性に訴えた情熱的な香りのする曲。風りんの尺八奏者小林純が「おぬしら、難しい曲を選んだな。むふふ」とてぐすね引いて臨んだテクニカル・ナンバーであったが、モーラムも絶妙なユニゾンとアドリブでついてきた両者のぶつかり合うような激しさが持ち味の共演曲。
そして「風わたる」は、風りんがオアシス(OΛS/S)時代から大事にしてきた曲。「大陸の広大な大地に吹く風のイメージして欲しい」という風りんの要求にモハールは自分の個性を発揮した音で見事に応えた。作曲者でギターのYoshiは、国籍を超えて心に響きあったメロディーに「涙が出た」というほどの名共演に仕上がった。
本番では曲を知らなくても彼らの、そして我々アジア人の原風景でもある森のざわめき、清流のせせらぎ、陽光のきらめき、風のささやきをイメージした旋律と鼓動を感じることだろう。
東京のど真ん中に音楽によるアジアが一服の清涼と癒しの時間を与えてくれるはずだ。
コンサートの詳細とチケットの申し込みはこちら。
当日でも空きはあるそうです。
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行ってきましたー。
すごくすごくよかったです。
2曲目のAsimilasiという曲がいいなと思いました。
2人だけの演奏はもちろん、最後の風りんさんとの
共演が最高で、日本とかマレーシアとか飛び越えて
アジアの一体感でいっぱいの雰囲気でした。
モーラムのお二人、話したいことがいっぱいあるみたいで
次から次へ話し始めて通訳さんがすごく大変そうでした。
開演前にマレーシア歌手のMTVが流れていたのですが
レシュの曲も2曲流れました〜。
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ajianさん、こんにちは。風りんのYoshiです。
先日は、年末のお忙しいところ駆けつけてくださりありがとうございました。Mohramとの日本での共演、僕らも楽しみにしていましたが、期待以上の触れあいができ、今でもその余韻に浸っております。
音楽でつながった風りんとMohramですが、国籍を超えて、大切な友人と巡り会うことができたと思っています。
これからも、Mohram・風りんの応援、よろしくお願いしますね!
MOHRAMについて(1)
(2)があるかどうかは未定ですが……(苦笑)。写真は、MOHRAMの2人が今回使用した楽器。Moharは10本くらいのスリン(竹笛)を持ってきていましたが、ステージで使ったのは5本。一番上のは“中国人”に作ってもらったものだそうで、漢字や印が彫られていまし…