最近、ディスコなどのナイトスポットへの警察の手入れで薬物使用者が検挙されるケースが増えてきた。本欄でも書いたようにサッカー界のスパースター、インドラ・プトラ・マハユディンや芸能人なんかもそういった手入れで一時拘束されている。しかし、今のところ有名人が薬物使用陽性で検挙された話はないが…。
ところでスター紙による警察発表の記事では、昨年KLやセランゴール首都圏と各主要都市2180件のナイトスポットの手入れが行われ、5万3200人が一時拘束された。そのうち1万人が検挙されたというからけっこう高い数字だ。
ちなみにメサンフェタミンやアンフェタミンの薬物使用が全体の28%で圧倒的に多数、そのほか、ガンジャ(マリファナのことですね。きっと)やヘロインが続いている。さらにちなみに検挙者の人種内訳は、中華系62%。マレー系29%、インド系3%、その他の人種3%、外国人が3%となっている。
とまぁ、ここまでがニュース。
アサ・ネギシ的に伝えたいのが、当地でも人気商売のつらさというころだ。
警察の手入れで一時拘束された若者の中には、芸能人もいたりすることがあり、『Gol Dan Gincu』主演のファズラ(23歳、写真)もKL、アンパン通りのディスコで手入れにあった一人。彼女と一緒にいたソフィア・サイド・フセイン(21歳)は、薬物反応は陰性だったが、飲酒しており、手入れに同行したカメラマンを押しのけたことでメディアに出てしまった。
さて、ファズラ嬢は女優のキャリア的には順調なものの、前にも書いたように三角関係のもつれで、女性に暴行を振るったゴシップで私生活のイメージが良くないのは事実。その上、今回のことで徹底的に旗色が悪くなってしまった。
(テレビ画像を撮影したものです。なんだかわからない映像ですみません)
ファズラ嬢は20日、当地TV3の芸能情報番組『Melodi』のナズ氏(マレーシア版梨本勝です)のインタビューに答えて、涙の反論。ちょっとナズ氏がかかわるとワイドショーになるんだよな。
本人いわく、「ディスコではなくバンドが入るビストロだった」、「お酒は飲んでいない」、「カメラマンを押しのけたのではなく、カメラに手をかざしただけ」とのこと。ただ、警察官に一時拘束された時刻が午前4時だったときくと、当地の倫理基準ではつらいところだ。
それでもしばらくおとなしくしていれば、済むこと。倫理が厳しいマレーシアでも干されることはあるが、「他人の飯の種を奪うのまで責める権利はない」という感じだ。芸能人でも運転中に人身事故を起こしたり、薬物中毒でなんども捕まったり、暴行されて妊娠したと訴えられたりするアーティストもまだ飯を食っている。
しかしファズラ嬢、ノーメークの上に泣き崩れて、顔がめちゃめちゃ。でも自己演出的には十分効果があったのでは。もう徹底して悪女女優になるしかないな!